巨人選手が賭博に走ったのは球団と監督のせい! 楽天はオーナーがダメ! 野村克也氏がプロ野球界を一刀両断

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 とはいえ、野村克也氏にはそんなタブーが通用するはずもない。前出の『セ界恐慌 プロ野球の危機を招いた巨人と阪神の過ち』では、巨人の選手による野球賭博事件について、厳しい意見をぶつけている。

「まったく最悪で、話にならない。詳しい内容までは知らないが、そんなものに手を染めるとは、野球選手としてだけではなく、人間失格」
「今回の巨人の件は、まさに『子を見れば、親がわかる』の典型。今季限りで退任する原辰徳監督は選手の人間教育などやっていなかったのだろう。そういうミーティングをやっているという話は聞いたことがない。足かけ10年以上も監督をやっているのに、一体何を教えているのだろうと思う」

 野村氏から見れば、原監督は“野球の采配以前”ということだったようだ。

 ちなみに、野村氏が牙をむくのは巨人や阪神だけでない。圧倒的な強さで日本一となったソフトバンクについても、嫌味をぶつける。

「孫正義オーナーが惜しげも無く大金を注ぎ込むことは凄いが、それにより優勝がカネで買える時代になってしまった。二軍にも一軍で投げられるような投手がゴロゴロいて、誰かケガをしても、代わりにあまり見劣りのしない選手がすぐに出てくる」

 ソフトバンクは金満体質の成功例とも言えるが、選手の育成も怠らないという点は、しっかり野村氏も評価しているようだ。

 しかし、ソフトバンクと同じくIT企業が親会社である楽天については、厳しい見方だ。

「15年、大久保博元が監督になったが、そもそも楽天が大久保を監督にしたのはおかしいと思った。いくら何でも監督はない。初めて聞いたときは、プロ野球をバカにしすぎだと憤ったほどだ。まぁ今となっては、三木谷オーナーが言いたいことを言えて、言うことを聞く人物を据えただけだとわかるが」

 さすがに大久保氏をバカにしすぎとも思える野村氏の見解だが、実際、三木谷浩史オーナーによる現場介入に我慢ならなくなった田代富雄打撃コーチがシーズン半ばで退団するという出来事も起きている。

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