スピリチュアルのカリスマ・舩井幸雄が死の直前にスピを否定!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
hunaiyukio_01_141015.jpg
『すべては「必要、必然、最善」』(ビジネス社)

 日本スピリチュアル界のドン、舩井(船井から改称)幸雄が逝去したのが今年の初め。生前発行された『未来への言霊』に続く、死後の最新刊が本書『すべては必要、必然、最善』(ビジネス社)である。メルマガ「舩井メールクラブ」において、死の直前まで配信されたものの書籍化。舩井の遺作というスタンスの著作だが、彼自身による文章は多くない。息子・舩井勝仁の語りと、舩井が「超プロ」と呼ぶスピリチュアル仲間たちによって、ほとんどの分量が構成されている。「超プロ」たちの面々は、預言書『日月神示』の解説者・中矢伸一、「言霊」の七沢賢治、「波動理論」の末廣淳郎、陰謀論の大御所であるベンンジャミン・フルフォードなどなど……。

 舩井関連のスピリチュアル(オカルト)人脈を一堂に見渡せるといった意味では豪華メンバーではある。だが、舩井幸雄による最後のメッセージを期待していた身としては、少々肩透かしをくらった形だ。というのも、舩井は死の直前、スピリチュアルの否定ともとれる発言を公開しているからである。

《いまの世の中は、スピリチュアルなこととか食とか遊びなど、どうでもいいことに浮かれている人に、かなり焦点が当っています。一度そのようなどうでもいいことは忘れ、現実人間にもどってほしいのです。そうしますと、「あっ」と、びっくりするほど、自分のしていたムダに気づくでしょう。間違いも分ると思います。
(中略)
 いまさらスピリチュアルやおいしいものに夢中になるという時ではありません。
 ぜひ生きるのに必要なことに今年は全力投球をしてください。》(舩井幸雄.com 「舩井幸雄のいま知らせたいこと」2014年1月6日「賀正」より)

 舩井の逝去そのものが日本スピリチュアル界隈における一大トピックである。しかも、その直前にこのような発言が配信された衝撃は少なからぬものだったようだ。とはいえ、舩井の存在を知らない人々にはピンとこないかもしれない。以下、日本のスピリチュアルと舩井幸雄について、ごく簡単な紹介だけをしておこう。

 日本におけるスピリチュアル文化は、1960~70年代より「精神世界」と呼ばれる一連のムーブメントとして受容され始めた。この流れは、バブル時にまで引き継がれていく。好景気花盛りにも関わらず、いやだからこそ、躁状態の社会に疎外感を覚える多くの人(特に若者)の心を捉えていったのだ。それまでは一部の人間に親しまれてきた「精神世界」が次第に大衆化し、新・新宗教の興隆ともあいまって活況を呈していく。だがバブル崩壊による不況、さらにオウム事件ショックが社会を覆った90年代半ば、この流れは一つの頓挫を迎える。それに代わる形でスピリチュアル・ブームを引っ張っていったのが、舩井幸雄だ。

 もともと経営コンサルタンティング会社「船井総研」の創業者として知られる舩井だったが、徐々に自身のスピリチュアル思想を喧伝していくようになる。徹底したプラス思考と自己改革、「エゴからエヴァ(一体化)へ」といった提唱は、不況の混迷で行き場を見失った人々から大きな支持を受けた。経済的成功にまつわる「成功哲学」の要素も強く、大企業の社長や有名人をはじめ、特に中小企業の社長やビジネスマンなどの支持層が厚いのも特徴だ。1994年から開催されたスピリチュアル系イベント「船井幸雄オープンワールド」は年を追うごとに規模が巨大化し、年何回も発行される舩井の著作はどれもベストセラーとなる。こうした影響は「舩井チルドレン」とでも呼ぶべきスピリチュアリスト達を生み出していった。現在ある無数の自己啓発書における「引き寄せの法則」「100%自己原因説」とも間接的に繋がっているとも言える。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

スピリチュアルのカリスマ・舩井幸雄が死の直前にスピを否定!?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。スピリチュアルブラック企業吉田悠軌の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 三浦瑠麗が戦前賛美、その御用学者体質
2 松本人志追及に井上公造が「圧力ない」
3 長渕剛が安倍政権を批判する新曲を発表
4 日本の外務省が文大統領と同様の発言
5 吉永小百合が「9条は変えさせない」
6 Nスペ731部隊検証にネトウヨ錯乱!
7 中居ジャニーズ残留とキスマイ
8 トランプ差別発言に有本香と玉川徹が
9 『永遠の0』は恐い!元特攻要員が批判
10 ウーマン村本こそ“最強反戦芸人”だ!
11 葵つかさが「松潤とは終わった」と
12 工藤静香が『Mステ』で二宮に姐御発言
13 欅坂46平手欠席の背景にブラック労働
14 ネトウヨ高須院長に息子が苦言!
15 仲代達矢と桂歌丸が語った戦争体験
16 綾瀬はるかが毒ガス製造の元兵士を取材
17 テレ朝が萩生田に全面謝罪した背景
18 トランプ的どっちもどっち論横行の日本
19 幹部から新人までほとんどが商売右翼
20 『朝生』で百田尚樹が徹底論破され大恥
1吉川晃司が安倍の核禁止条約拒否を批判
2ウーマン村本こそ“最強反戦芸人”だ!
3 Nスペ731部隊検証にネトウヨ錯乱!
4菅官房長官が壊れ始めた!トンデモ会見
5加計幹部が官邸訪問、安倍と下村が
6久米宏、さんま、村本も東京五輪批判
7綾瀬はるかが毒ガス製造の元兵士を取材
8テレ朝が萩生田に全面謝罪した背景
9高橋洋一ら安倍応援団が特区ビジネス
10市原悦子が語る戦争と安倍政権への怒り
11長崎のメッセージも安倍には届かず!
12グアム北ミサイルは存立危機事態でない
13トランプ的どっちもどっち論横行の日本
14仲代達矢と桂歌丸が語った戦争体験
15寂聴「憲法を汚した安倍は世界の恥」
16手塚治虫が描いた戦争をいま読み直す
17閉会中審査、小野寺防衛相も隠蔽体質
18三浦瑠麗が戦前賛美、その御用学者体質
19幹部から新人までほとんどが商売右翼
20極右丸出し”日本ファースト”は小池命名
PR
PR 飲むだけで女性のカラダの悩みを解消!?

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底批判!「安倍政権に逆らう人が片っ端から逮捕される」

アベを倒したい!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」