自民党新総裁・高市早苗の排外デマ体質を検証!「外国人のシカ暴行」演説の元を書いたのは安倍首相のスピーチライターだった日本会議会長

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自民党総裁選特設サイトより


 本日投開票の自民党総裁選で、前経済安全保障担当相の高市早苗氏が新総裁に選出された。15日におこなわれる見通しの首班指名選挙を経て、高市氏が第104代首相に指名されるとみられる。

 メディアはさっそく「日本史上初の女性首相誕生」と大々的に報じているが、戦前の家父長制的家族観を重視し、選択的夫婦別姓制度の導入に強硬に反対してきた高市氏が女性初の総理になったところでジェンダー平等が推進されるどころか後退するのは確実だ。

 しかし、高市氏が総理になることの最大の問題は、本サイトでも繰り返し指摘してきたように、高市氏が故・安倍晋三元首相と並ぶ“稀代の嘘つき・デマゴーグ”だということに尽きる。

 実際、今回の総裁選でも、高市氏は平然と根拠なき話題や嘘、デマを垂れ流してきた。その最たる例が、「奈良のシカが外国人に暴行されている」という主張だ。

 9月22日におこなわれた所見発表演説会で、高市氏は「みなさまこんにちは。高市早苗、奈良の女です。大和の国で育ちました」と切り出すと、こんな話をはじめた。

「奈良のシカをですよ、足で蹴り上げるとんでもない人がいます。殴って怖がらせる人がいます。外国から観光に来て、日本人が大切にしているものをわざと傷めつけようとする人がいるんだとすれば、みなさん、何かが行き過ぎている、そう思われませんか」
「日本人の気持ちを踏みにじって喜ぶ人が外国から来るようなら、何かをしないといけません。私、高市早苗、日本をかけがえのない国にしてきたこの古来の伝統を守るために体を張ります」

 喫緊の課題である経済政策でも自身が重視してきた安全保障でもなく、いの一番に主はじめたのが「奈良を訪れた外国人観光客がシカに殴る蹴るの暴行をはたらいている」という主張……。あきらかに参政党ブームからつづく排外主義の流れに乗ろうという魂胆が見え見えだが、この高市氏の発言に対しては疑問の声があがった。

 たしかに、SNS上では昨年から奈良で何者かがシカを蹴ったり殴ったりする動画が拡散。その騒動に便乗するかのように元迷惑系YouTuberで奈良市議に当選したへずまりゅう氏が中心になって奈良のシカが外国人に虐待されている”という言説が流布されてきた。だが、SNS に投稿された動画や画像では国籍はわからず、「外国人の犯行」とはけっして断定できない。

 そのため、高市氏には発言の根拠を問う声が高まったのだが、9月24日におこなわれた総裁選立候補者の討論会で高市氏は「自分なりに確認した」と説明。25日には高市氏の秘書が、旅館関係者らから「(シカの)角を持って振り回したり、頭を叩いたりという行為は頻繁にある」という話を聞いているとし、こう説明したという。

「外国人観光客だけではなく、日本人観光客の一部も、そうしたことをするのは承知している」
「奈良公園に来ている方の8割くらいが外国人観光客なので、事案として見受けられるのはほとんど外国人観光客ということになる」

 ようするに、「奈良公園を訪れる観光客の8割が外国人だから、シカに暴行しているのも外国人だろう」という憶測にすぎない話を、高市氏は自信満々に語っていたのだ。

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