後藤謙次の降板で『報ステ』政権批判が完全消滅? 後任に米国防総省の研究センターや笹川平和財団にも所属していた記者が

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
後藤謙次の降板で『報ステ』政権批判が完全消滅? 後任に米国防総省の研究センターや笹川平和財団にも所属していた記者がの画像1
『報道ステーション』公式HPより


 安倍政権をまともに批判できるコメンテーターがまたひとり、姿を消した。周知のように、2016年から『報道ステーション』(テレビ朝日)でコメンテーターを務めてきた後藤謙次氏が26日を最後に同番組を降板したのだ。出演最終回となった放送の最後、後藤氏はこんなメッセージを残した。

「私自身はこの4年間、感じたのはですね、やはり、政治と政治家の劣化。政治記者を長くやってきて、それを強く感じますね。特に、日本の民主主義の根幹を揺るがすような、そういう事態が日々起きていたと。たとえば、国会軽視とかですね。当たり前と見られていた公文書が平気で改ざんされてしまうと。そして弱い人たちに対する眼差しがほとんどない、そういう政治が日々おこなわれてきたと。我々の無力感も感じますけれど、さらに場所を変えて取材活動を続けたいと思います」

 安倍政権による民主主義の破壊、弱者切り捨てに対して、強い危機感を表明したこのメッセージは、ネット上でも大きな反響呼んだ。

 しかし、後藤氏の最近の姿勢を考えると、このメッセージは出るべくして出たものといえるだろう。

 後藤氏は、共同通信政治部時代は長く自民党担当記者をつとめ、むしろ自民党に近いことで知られていた。政治部長時代には、社会部が追いかけていた野中広務・元幹事長のスキャンダルをもみ消したこともある。実際、『報道ステーション』コメンテーターに就任したあとも、当初は厳しい政権批判をする姿はあまり見られず、安倍首相との会食も報じられた。

 だが、2017年4月くらいから、後藤氏は安倍政権に対して強い危機感を表明するようになる。共謀罪ゴリ押しや憲法改正強行の姿勢を真正面から徹底的に批判。森友問題や閣僚の不祥事を受けて、「政治自体が上から目線、そして権力をもっている人たちのおごりというのが今回、端的に表れた」「いまの政権はタガが緩んだのではなくタガが外れている」と、一刀両断したこともある。

 ようするに、かつて自民党に近い政治記者だった後藤氏から見ても、安倍政権の民主主義破壊や不正横行はあまりにひどく、黙っていられなくなったということだろう。

 もっとも、この後藤氏の政権批判について、安倍官邸は相当カリカリしていたらしく、官邸幹部がテレビ朝日に裏で相当な圧力をかけていたという話もある。

「ある時期から、官邸幹部がテレ朝の担当記者にいちいち『昨日の後藤のコメントはなんだ』とクレームを入れるようになっていましたからね。うちの上層部は官邸と直接のチャンネルがありますから、上層部にもいろいろ言ってきていたと考えて間違いないでしょう」(テレ朝関係者)

 実際、今回の『報道ステーション』降板もこうした安倍官邸の圧力と無関係ではない、との見方が有力だ。表向きは、「70歳を機に卒業したいという本人からの申し入れ」ということになっているが、実際はテレビ朝日側が自ら降板するように仕向けていった可能性が高い。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

後藤謙次の降板で『報ステ』政権批判が完全消滅? 後任に米国防総省の研究センターや笹川平和財団にも所属していた記者がのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。テレビ朝日報道ステーション安倍政権後藤謙次桐永洋梶原みずほ笹川平和財団編集部の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 吉村知事VS大村知事バトル 本当に正しいのはどっちなのか?
2 NHKが持続化給付金疑惑をスルー、『日曜討論』で野党排除
3 持続化給付金にさらなる疑惑もワイドショーは電通タブーで報じず
4 葵つかさが「松潤とは終わった」と
5 検察庁法案改正賛成でわかった維新と吉村洋文知事の正体!
6 持続化給付金の作業を電通の“トンネル会社”が! 749億円の税金が
7 ジャニーズに弱いワイドショーが手越祐也を批判した理由
8 安倍政権がコロナ「専門家会議」の議事録を残さないと明言する理由
9 テラハ木村花さんの死を政権批判封じに利用する政治家と安倍応援団
10 つるの剛士「安倍首相にお疲れ様を言いませんか?」の的外れ擁護
11 自民党がネトサポに他党叩きを指南
12 大阪・吉村知事が支離滅裂! 大阪の感染者数が急増した途端兵庫県と合算
13 大村知事に杉田水脈や維新の松井・吉村が「表現の自由制限論」展開
14 吉村知事がリテラへの反論で馬脚「大阪・兵庫間の往来自粛」の真相
15 検察が河井陣営への“安倍マネー1億5千万円”で自民党本部関係者を聴取
16 箕輪のセクハラを告発した女性が暴露したエイベックス松浦の疑惑
17 安倍首相が「日本のコロナ対策が世界をリード」と自慢するトンデモ!
18 木村花さんの死の責任はSNS 以前にフジ『テラスハウス』にある!
19 松本人志が「黒川検事長は新聞記者にハメられた」と陰謀論で擁護!
20 内閣支持率「27%」だけじゃない、安倍政権の危機を表すデータ
1官邸が黒川検事長の“賭け麻雀”を悪用、稲田検事総長に「辞職」圧力
2 持続化給付金の作業を電通の“トンネル会社”が! 749億円の税金が
3安倍政権がコロナ「専門家会議」の議事録を残さないと明言する理由
4持続化給付金にさらなる疑惑もワイドショーは電通タブーで報じず
5安倍首相が「日本のコロナ対策が世界をリード」と自慢するトンデモ!
6松本人志が「黒川検事長は新聞記者にハメられた」と陰謀論で擁護!
7安倍首相「黒川検事長の“訓告”は検事総長の判断」はやはり嘘だった
8 つるの剛士「安倍首相にお疲れ様を言いませんか?」の的外れ擁護
9黒川検事長と賭け麻雀、産経記者が書いていた黒川定年延長の擁護記事
10内閣支持率「27%」だけじゃない、安倍政権の危機を表すデータ
11河井克行前法相は東京の“緊急事態宣言解除”の直後に「逮捕許諾請求」
12田崎史郎が“黒川検事長と賭けマージャン”を正当化!
13吉村知事VS大村知事バトル 本当に正しいのはどっちなのか?
14検察が河井陣営への“安倍マネー1億5千万円”で自民党本部関係者を聴取
15テラハ木村花さんの死を政権批判封じに利用する政治家と安倍応援団
16検察庁法改正でダダ漏れ指原莉乃の政権批判を封じたい本音
17NHKが持続化給付金疑惑をスルー、『日曜討論』で野党排除
18木村花さんの死の責任はSNS 以前にフジ『テラスハウス』にある!
19箕輪のセクハラを告発した女性が暴露したエイベックス松浦の疑惑
20ジャニーズに弱いワイドショーが手越祐也を批判した理由

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄