石垣のりこ議員を非難する安倍応援団の倒錯! 膳場貴子や星浩にまで炎上攻撃で、安倍首相の政権投げ出し批判がタブーに

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辞任を発表した安倍首相だが…(首相官邸HPより)


 いったいこの国の言論はどうなっているのか。二度目の無責任な政権投げ出しで、流石にメディアも国民も安倍首相の無責任体質を糾弾するだろうと思っていたら、逆に安倍首相を批判した人たちが集中砲火を浴びている。

 とくに、「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」とツイートした立憲民主党・石垣のりこ参院議員には、非難が殺到。石垣議員が謝罪をしたあとも批判はなりやまず、議員辞職を求める声まで広がっている。ネットだけではなく、きのうの『ワイドナショー』(フジテレビ)や『サンデー・ジャポン』(TBS)でもこの発言を取り上げ、出演者から石垣議員を批判する声が相次いだ。

 この程度のツイートがなぜ、こんなふうに非難されなければならないのか、意味がわからない。

 石垣議員を批判する連中はもっともらしく「難病差別」「難病の人を貶める行為」などといった声を上げているが、難病差別でもなんでもない。安倍首相は一般国民でなく、その政策判断によって国民の生命や生活を左右する一国の総理大臣なのだ。そんな権力者が自ら辞任の理由に「病気」をもちだしたのだから、その経緯や真偽を追及するのは当然ではないか。

 しかも、安倍首相は1次政権でも今回の2次政権でも、支持率が急落して政治的に追い詰められたとたん、まったく同じように「潰瘍性大腸炎」をもちだして政権を放り出しているのだ。これをたまたまと片付けるほうがおかしいだろう。

 実際、29日の記事で書いたように、安倍首相の辞任会見は矛盾だらけだった。会見では、6月に潰瘍性大腸炎再発の兆候がわかり、7月中旬に体調に異変を感じたと説明していたが、首相動静を見ると、体調異変の以降も連日、ステーキやフランス料理などの会食ざんまいの日々を送っていた。また、健康不安を理由に辞任を宣言しながら、会見では入院や静養はせず、「(後任が決まるまでの間)私の体調のほうは絶対に大丈夫だと思っております」と執務を続けることを宣言。さらに、今後について聞かれると、「次なる政権に対してもですね、影響力……」と言いかけて、慌てて「一議員として協力していく」と言いなおす始末だった。

 これらをみれば、安倍首相の本当の辞任理由が「病気の悪化」などではないのは明らかではないか。コロナ危機や支持率低下、見通しの立たない政治状況に嫌気がさして政権を投げ出したのである。

 そういう意味では、石垣議員は「癖」などという皮肉に逃げずに、安倍首相の責任と辞任の真相をもっと堂々と主張するべきだったとは言えるかもしれない。しかし、だとしても石垣議員のツイートが非難される筋合いはまったくないし、謝罪する必要もなかった。

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