小島慶子が専業主夫の夫に「あなたは仕事してないから」と口にした過去を懺悔!“男は仕事すべき”価値観の呪縛の強さ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
fujiyu_160703.jpg
『不自由な男たち──その生きづらさは、どこから来るのか』(祥伝社)

 男性週刊誌で毎号のように大きく取り扱われている「死ぬまでセックス」特集。年をとっても元気なのはいいことだが、この元気は、実は、男たちの抱える「不自由さ」の裏返しではないか──。

 そんなふうに分析するのは、元TBSアナウンサーの小島慶子氏だ。小島氏は男性学を専門とする武蔵大学社会学部助教授・田中俊之氏との対談本『不自由な男たち──その生きづらさは、どこから来るのか』(祥伝社)のなかで、こんなことを語っている。

「やはり、代償行為ではないのでしょうか。定年後、アディクトする対象である仕事がなくなり、その分をセックスに肩代わりさせている。六十になっても、七十になっても、八十になってもと……。本当にセックスがしたいわけではないんじゃ?」

 男は学校を出てから40年間フルタイムで働き続け、会社に滅私奉公するのが当然──現在でもこの価値観は「こうでなければならない」と日本の男性を縛り続けている。そうして生まれる悲劇が、家事も育児も妻に任せ、趣味も仕事以外の生き甲斐もなく、いざ定年を迎えたらもう何をしたらいいか分からず抜け殻のようになってしまうというもの。その結果、定年後になってセックスに拠り所を見出すことになってしまうのだ。

 小島氏がこのような考えをもつようになったのは、自分の経験が大きく影響している。というのも、彼女自身がそのような人生を歩みかけていたからだ。しかし、それは出産を機に変わる。子どもが産まれてから、人生における最優先事項は仕事から育児に変わった。その価値観の大変革は非常に大きいものであったと言う。

「私がかつて勤めていた会社は制度的に恵まれていましたし、夫も家事・育児をする人だったけど、やはり子どもを産むと仕事のペースを落とさざるを得ませんでした。アナウンサーでしたから、出演も減ります。
 すると電話の取次ぎや補助的な仕事もしますし、社内では「あいつも終わったな」というように言われます。自分が「脇道に入ったな」という思いもあったのですが、いやいや「私は人の命を預かっているのだ。仕事上の私の代わりはいるけれど、代わりがいないという意味でどちらが重要かといえば、今の私にとっては育児の仕事だ」と考えることにしました。
 私は仕事にやりがいを感じていましたし、結果を出すことをあんなに重視していたけれど、それは実はそんなに大事ではない、と思えたんです。完全に頭の構造が変わって、洗脳が解けたようでした。すると、同じ職場に通いながらも完全に見える風景が変わってきます。「仕事は人生そのものではなく、あくまでお金を稼ぐためのもの」という感じ。それでいいんです。他の人に押しつけるのでなければ。
 女の人の場合はこうした経験をせざるを得ない。仕事一筋の男の人は定年まで経験しない。そんなの不自然ですよね。これから育児をする男の人は、働きながら育児もして、こうした価値観が変わる体験をしていくでしょう。昨日まで何より大事な最優先事項だったことが、今日からは三番目か四番目になる、そのクライシスを自ら決断して乗り越えていく経験をするんです。これは将来「自由になる」ために、とても大事な訓練だと思います」

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

不自由な男たち その生きづらさは、どこから来るのか

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

小島慶子が専業主夫の夫に「あなたは仕事してないから」と口にした過去を懺悔!“男は仕事すべき”価値観の呪縛の強さのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。主婦井川健二の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 部落差別問題で長谷川豊と維新が露呈したトンデモぶり
2 安倍首相が新天皇に内奏の夜、「ドアまで送ってくれた」と自慢
3 安倍が拉致問題国民大集会を「公務」理由に中座、自宅へ!
4 『朝生』で百田尚樹が徹底論破され大恥
5 葵つかさが「松潤とは終わった」と
6 丸山穂高「戦争」発言で長谷川豊、百田尚樹がマスコミを批判
7 見城徹社長が騒動渦中、首相公邸で安倍首相と会食!?
8 長谷川豊が「プロ、犯罪の」と部落差別発言
9 安倍首相がTOKIOに続き大泉洋、高畑充希と会食PR
10 秋篠宮家の料理番がブラック告発
11 新天皇の即位パレードが自民党本部前を通るルートに
12 稲田朋美が「週刊新潮」に全面敗訴!
13 フジ『バイキング』で金美齢が部落差別
14 韓国K-POPスキャンダルをめぐるヘイトとご都合主義
15 幻冬舎・見城徹社長に寄せられた作家の批判総まくり!
16 つんく♂が秋元のメンバー差別に
17 読売が出会い系通い記事批判に失笑反論
18 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
19 百田尚樹vs古市憲寿、ウソついたのは
20 百田尚樹『日本国紀』批判で出版中止の津原泰水に直撃
1国民健康保険料が大幅値上げ、年間10万円増額も
2安倍首相と省庁幹部の面談記録ゼロ!安倍政権“公文書破壊”の実態
3石野卓球がワイドショーに勝利した理由
4忖度道路めぐり安倍の直接指示の新事実が
5安倍首相が「桜を見る会」に『虎ノ門ニュース』一行を堂々招待
6安倍が“忖度道路”の要望書を提出、山陰自動車道でも利益誘導
7上野千鶴子「東大祝辞」へのワイドショーコメントが酷い!
8 塚田「忖度」発言は事実! 麻生利益誘導の疑惑
9イチローに国民栄誉賞を断られ安倍政権が赤っ恥
10野党議員をデマ攻撃「政治知新」の兄・自民党県議を直撃!
11NHKで国谷裕子を降板に追い込んだ人物が専務理事に復帰
12維新勝利で橋下徹が「反対した年配の人が死んじゃった」
13中村文則が安倍政権批判に踏み込む理由
14 『あさイチ』の「中高生に韓国が人気」企画炎上の異常
15 安倍首相「桜を見る会」招待状が8万円で売買との報道!
16菅官房長官「令和おじさん」人気の正体!
17ゴーン逮捕“国策捜査説”を裏付ける経産省メール
18「あつまれ!げんしりょくむら」以外も…原子力ムラの醜悪SNS戦略
19衆院補選で安倍自民党が大惨敗の予想が!
20 ピエール瀧出演の『麻雀放浪記2020』に“安倍政権への皮肉”

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄