もはやヘイトスピーチ? 嫌韓本トンデモ発言ランキング(前編)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
kenkanbon_01_140809.jpg
見よ!この嫌韓本の数々を。これでもほんの一部だゾ!


  ベストセラー連発で、大ブームになっている嫌韓本。これだけ売れているからには何か理由があるのだろうと思って、夏休みの前半を費やして、一気に読んでみた。その数、単行本、新書、月刊誌あわせて37冊。

 すると、そこから見えてきたのはトンデモない韓国の姿ではなく、嫌韓本のトンデモぶりだった。差別、決めつけ、妄想、陰謀論……す、すごすぎる。これって、ヘイトスピーチと変わりないんじゃ……。いや、それ以上の破壊力かもしれない。

 というわけで、今日から2回にわたって、嫌韓本トンデモ発言ベスト(?)10を紹介することにした。さあ、あなたもいっしょに、くらくらするような嫌韓本の世界へ!


★第10位  竹田恒泰「私は李明博(り あきひろ)と呼びますが」
『笑えるほどたちが悪い韓国の話』(ビジネス社/2014年)

 ■明治天皇の玄孫が放つ“創氏改名”風味のオヤジギャグ■

 竹田氏といえば、旧宮家の家柄ながら、その個性的なキャラクターと日本礼賛と中韓攻撃発言で“ネトウヨのアイドル”となった人物。その竹田氏が李明博(イミョンバク)前大統領を「りあきひろ」と呼ぶのは、「実は彼、歴代大統領の中ではもっとも親日的といわれた人物でした。元々が大阪出身の在日二世で、月山明博という日本名さえ持っている。もちろん日本語も流暢で、バリバリの関西弁を話します。口癖は『なんでやねん』ですから(←これはウソ)。心底では日本大好きの、まあ、害のない奴だったのです」(p.102)。

 しかし身内の汚職問題などスキャンダルなどを抱え、支持率の急降下を回復するために竹島上陸に打って出た前大統領を「明博(あきひろ)のアホ」と竹田氏はからかう。

 この本自体が無料動画「ニコニコ動画 竹田恒泰チャンネル」で放送された内容を一冊にまとめたもので、竹田氏も面白おかしく話しているつもりなのだろうが、「在日」の日本名を使って笑いにするあたり、居酒屋で差別トークを話している酔っ払いのサラリーマンとほとんど変わりはない。いや、待てよ。朝鮮人に日本式の名前を名乗らせる創氏改名は1940年に皇民化政策の一環として行なわれたもの。もともと旧宮家の皇籍復帰にやたら積極的な発言をしているし、もしかして、この人、自分があの玉座に座って皇国を復活させることを狙ってるんじゃ……。


★第9位  室谷克実「沖縄の気質は、韓国に似ている」  
『韓国人がタブーにする韓国経済の真実』(共著者・三橋貴明/PHP研究所/2011年)

 ■沖縄=朝鮮同質論まで! 嫌韓作家の次のテーマは「嫌沖」か!■

『呆韓論』(産経新聞出版)が発売2か月で20万部を超えるベストセラーとなった元時事通信ソウル特派員である室谷克実氏。しかし、室谷氏のヘイトスピーチ発言は、韓国だけでなく、沖縄にまで及んでいる。室谷氏は異なる建国神話を持ち、方言もきつい済州島への韓国人の差別意識を論じるなかで、対談相手の三橋氏からの「日本でいうと、沖縄みたいなものですかね。日本の場合、沖縄を露骨に差別するような考えはありませんが」という問いに対し、こう答えたのだ。

「むしろ、日本政府は沖縄を優遇しすぎている。沖縄の気質は、韓国に似ていると思います。彼らのいっていることは、つまるところ『本土はカネをよこせ』ですから。アメリカ国務省日本部長の観察として伝えられた内容は正しいと思います」

「アメリカ国務省日本部長の観察」とは2011年のケヴィン・メア氏の「沖縄はごまかしとゆすりの名人」発言のことだ。沖縄の人たちが聞いたら怒りに震えそうな発言ではないか。

 この室谷発言に対し三橋氏はさすがにマズいと思ったのか。「沖縄の場合、左翼運動しているのは、みんな本土から行った連中ですよ。そこは割り引く必要があると思います」と助け舟を出そうとするが、室谷氏の勢いは止まらない。

「沖縄については二十年ほど前に調べたことがありますが、主体思想研究会など北朝鮮系の組織が異様に多い」
「沖縄には『門中(もんちゅう)』と呼ばれる血縁集団があり、祖先を同じくする人の繋がりが強い。門中は朝鮮半島の本貫(ほんかん)集団と同じです。儒教的な同族意識という点で、沖縄と韓国はよく似ています。若年層の失業率が異様に高い点でも」

 このままいくと“嫌韓”本に続いて“嫌沖”本も出しかねない!?

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

ヘイトスピーチとネット右翼

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

もはやヘイトスピーチ? 嫌韓本トンデモ発言ランキング(前編)のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ランキング嫌韓の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 安倍首相のコロナ対応はなぜこんなに遅い? 28日の会見でもまだ具体的提示なし
2 大阪・吉村知事が支離滅裂! 大阪の感染者数が急増した途端兵庫県と合算
3 昭恵のNEWS手越ら芸能人と花見報道に安倍首相が逆ギレも説得力なし
4 五輪延期で発覚!安倍のお友だち「アパホテル」に組織委用の部屋
5 葵つかさが「松潤とは終わった」と
6 三浦瑠麗が近財職員の自殺にトンデモ発言
7 安倍首相が赤木俊夫さんの妻の指摘まで否定も証拠の記録が
8 『ゲゲゲの鬼太郎』が安倍政権を風刺してネトウヨが攻撃! 
9 感染爆発危機でも安倍首相と小池知事が“グータッチ”
10 蛭子さん「集団的自衛権が怖い」発言
11 吉村知事がリテラへの反論で馬脚「大阪・兵庫間の往来自粛」の真相
12 赤木さんの妻が安倍首相の反応に「夫が生きてたら悔しくて泣いている」
13 報ステが杉田水脈も赤坂自民亭もスルーした理由
14 安倍首相がTOKIOに続き大泉洋、高畑充希と会食PR
15 安倍のコロナ経済対策が酷い! 家計支援は観光・外食限定の「商品券」
16 田崎史郎を時事通が特別扱いした理由
17 PCR検査拡大を訴える大谷クリニック院長がテレビから消えた!
18 金塊容疑者の写真はNEWS手越だった
19 『ゲゲゲの鬼太郎』の戦争描写をネトウヨが攻撃
20 「大阪・兵庫間往来自粛」は吉村府知事と松井市長の“完全なる誤読”
1自殺した近畿財務局職員が手記であげた「刑事罰を受けるべき財務省職員」
2田崎史郎が明かした安倍首相のトンデモな五輪延期計画!
3安倍晋三の新型コロナ対応と菅直人の原発事故対応とどっちが酷い?
4 PCR検査拡大を訴える大谷クリニック院長がテレビから消えた!
5安倍「東京五輪は予定通り開催」に世界中からツッコミの嵐
6「大阪・兵庫間往来自粛」は吉村府知事と松井市長の“完全なる誤読”
7五輪延期で発覚!安倍のお友だち「アパホテル」に組織委用の部屋
8 安倍首相が「退院者数」の少なさ隠蔽のためクルーズ船乗客を含めるペテン
9近畿財務局職員を自殺に追い込んだ「森友公文書改ざん」安倍首相の指示だった
10安倍のコロナ経済対策が酷い! 家計支援は観光・外食限定の「商品券」
11昭恵のNEWS手越ら芸能人と花見報道に安倍首相が逆ギレも説得力なし
12 安倍首相が赤木俊夫さんの妻の指摘まで否定も証拠の記録が
13厚労省が今度は「ドライブスルー検査」を“医師の診察が伴わない”とデマ
14俳優・伊勢谷友介が自殺した近畿財務局職員の手記を読み危機感表明
15近畿財務局職員「遺書と手記」麻生太郎財務相の答えが酷い
16 安倍首相のコロナ対応はなぜこんなに遅い? 28日の会見でもまだ具体的提示なし
17感染爆発危機でも安倍首相と小池知事が“グータッチ”
18赤木さんの妻が安倍首相の反応に「夫が生きてたら悔しくて泣いている」
19 近畿財務局職員の遺書と手記に、映画『新聞記者』の出演女優が涙
20K-1に自粛強要の一方で聖火イベントは強行する安倍政権

カテゴリ別ランキング


マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄