デーブ監督ごり押しも納得?楽天・三木谷社長は昭和の体育会系経営者だった

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
rakuten_01_141016.jpg
『楽天流』(講談社)

 もし野球界に「ブラック球団大賞」なるものがあったら、来年の大賞はほぼ「東北楽天ゴールデンイーグルス」で決まりだろう。

 理由はもちろん、新監督に“デーブ”こと大久保博元2軍監督が昇格することになったからだ。大久保氏といえば、選手時代の成績よりも粗野なキャラクターやトラブルでマスコミを騒がせてきた。西武ライオンズの1軍打撃コーチだった2008年11月には、暴行を受けたという女性から警視庁品川署に被害届が出されていたことが発覚(検察は略式起訴で罰金20万円)。10年には西武の2軍打撃コーチに復帰したが、若手選手への暴力事件を起こし、2度目の解任となった。

 事実上の球界追放かと思われたが、12年、東北楽天ゴールデンイーグルスの一軍打撃コーチとして復帰。しかし、今年14年2月の2軍キャンプでは大久保2軍監督から特守ノックを受けていた19歳の若手選手が倒れ、心臓マッサージを受けるという事件も起きている。

 それでも、大久保監督に反省の色はない。監督就任後の15日には「1軍でも守備が課題の選手なら、1000本ノックにトライしてもいい」と過酷なメニューを課す意向を示しているほどだ。

 根性論が支配する前近代的なトレーニングに、星野仙一前監督同様の鉄拳制裁も辞さない体育会系プロ野球チームの誕生となったわけだが、この人選には球団のオーナーの三木谷浩史の意向が大きく反映されているという。前述した大久保氏の経歴はファンの間でも問題になり、ネットでは「大久保新監督就任反対署名運動」が6000名以上集まったというが、それでも、三木谷氏は大久保新監督をゴリ押ししたのである。

 三木谷氏といえば、オンラインショッピングモール楽天市場を運営する楽天株式会社の創業者で代表取締役会長兼社長。ハーバード大学でMBAを学び、グローバルに企業買収を繰り返し、同社の流通総額は1兆7000億円を超えるまでに成長している。薬のインターネット販売規制に対し異論を唱えるなど規制緩和論者で、社内公用語英語化にもいち早く踏み切った先見性のある経営者ではなかったか。野球界に進出したのも、「僕ならこの業界の古い体質を改革できるかもしれないと思ったからだ」と新刊『楽天流』(講談社)で語っている。そんな経営者がなぜ、こんな旧態依然たる鉄拳制裁型の監督を選んだのか。

 しかし、よくよく考えてみれば、三木谷社長はもともとそういう体育会系的なものが大好きなのかもしれない。それは「既存の枠にとらわれずルールを書き換えてみるという発想を多くの人に持ってもらいたいと思い執筆した」という前述の『楽天流』を読んでも、そのにおいがぷんぷんただよってくる。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

デーブ監督ごり押しも納得?楽天・三木谷社長は昭和の体育会系経営者だったのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。体罰小石川シンイチ野球の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 つるの剛士が「桜を見る会」問題で台風被災者をダシに安倍政権擁護
2 安倍首相の強気の裏にニューオータニ幹部との関係
3 沢尻エリカMDMA逮捕を警視庁がTBS、文春に事前リーク!
4 韓国ベストセラー『反日種族主義』は日本のネトウヨ本そっくり
5 葵つかさが「松潤とは終わった」と
6 「桜を見る会」招待の基準は安倍応援団とワイドショー!
7 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(前編)
8 美智子皇后が誕生日談話で安倍にカウンター
9 「桜を見る会」ケータリングは安倍首相、昭恵夫人のお友達の会社
10 安倍の成蹊時代の恩師が涙ながらに批判
11 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(後編)
12 即位礼に天皇の「安倍首相への抵抗」を示す招待客が
13 池上彰が朝日叩きとネトウヨを大批判
14 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
15 即位祭典“エンドレス万歳”に「怖い」の声!「天皇陛下万歳」の戦前回帰
16 「桜を見る会」で田崎史郎と産経が失笑のスリカエ詐術で安倍擁護
17 安倍首相が「桜を見る会」に『虎ノ門ニュース』一行を堂々招待
18 安倍の「桜を見る会」言い訳が酷い!「長年の慣行」「ホテルが」
19 上田晋也の番組で東国原英夫と千原せいじが日韓問題への無知晒す
20 グッディ!土田マジギレ真の原因
1久米宏が「テレビが反韓国キャンペーンをやってる」と真っ向批判
2安倍政権・厚労政務官が外国人在留申請で口利き「100人で200万円」
3 玉川徹がGSOMIA破棄で加熱するテレビの嫌韓煽動を批判
4明石家さんまが吉本上層部と安倍首相の癒着に痛烈皮肉!
5『ゴゴスマ』で今度は東国原英夫がヘイト丸出し、金慶珠を攻撃!
6『報ステ』の“安倍忖度”チーフPがアナやスタッフへの“セクハラ”で更迭
7『ゴゴスマ』で「日本男子も韓国女性が来たら暴行しなけりゃいかん」
8文在寅側近の不正に大はしゃぎの一方、安倍政権が厚労政務官の口利きに無視
9埼玉知事選で警察が柴山文科相への抗議を排除!柴山も表現の自由否定
10安倍首相がトランプからトウモロコシ爆買い
11菅官房長官「トウモロコシ大量購入は害虫被害対策」は嘘
12 GSOMIA破棄は安倍のせい 慰安婦合意から始まった韓国ヘイト政策
13安倍が後に先送り財政検証の酷い中身
14 GSOMIA破棄で日本マスコミの「困るのは韓国だけ」の嘘
15 松本人志や吉本上層部批判の友近、近藤春菜にバッシング、報復か
16『週刊ポスト』の下劣ヘイト記事は「小学館幹部の方針」の内部情報
17GSOMIA破棄!八代・有本ら安倍応援団は「嫌なら来るな」
18 『モーニングショー』で「暑さに耐えるのが教育」元高校野球監督は右派論客
19 古市憲寿の芥川賞候補作「参考文献問題」に選考委員が猛批判
20『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった!』のデマとトリックを暴く

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄