タメ口にキレた又吉直樹にもその片鱗が? 売れっ子作家たちのわがままと変人ぶりを元編集者が告発!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
sakka_150819.jpg
左・吉本興業株式会社公式HP 芸人プロフィールより/右『作家という病』(校條剛/講談社現代新書)


 芥川賞作家となった又吉直樹の勢いが止まらない。受賞作『火花』(文藝春秋)は209万部という大ベストセラーになり、受賞作を全文掲載する月刊「文藝春秋」(文藝春秋)9月号は105万3000部という異例の大部数を発行する事態となっている。

 一方では、さっそく“作家センセイ”らしい態度も見せている。受賞後の取材で、初対面の女性記者に「どこに住んでんの?」「引っ越した?」とタメ口で聞かれたことに本気で不満をもらし、ネットではその女性記者が芸能レポーターの松本佳子ではないかと炎上。松本もまたそれに反論するなどの騒動が起こっている。

 しかし、これまた又吉の“作家たる”資質かもしれない。というのもこれまでの歴史において作家という“人種”は、多くのトラブルと物議を巻き起こしてきた人物が少なくないからだ。いや、誤解を恐れずいえば、自意識過剰で嫉妬深く、変人で奇行を繰り返し、下劣でろくでもない人間性の持ち主こそが、作家という人種なのだ。

『作家という病』(校條剛/講談社現代新書)を見ると、大作家と言われる人々の奇人変人ぶりの数々が編集者の目を通して描かれている。著者の校條は新潮社の文芸編集者として数多くの作家と直接的に接してきたベテラン名物編集者だ。そこには読者に向ける表向きの顔とは全く違った作家たちの“素の姿”が出現する。

 なかでも“伝説”と化しているのが “京都”と呼ばれていた西村京太郎と山村美紗の“カップル作家”だった。2人が同じ敷地に内廊下で繋がった家を建てていたことは有名だが、「西村の作品をもらうには、山村へのケアを万全にすることが鉄則だった」という。

 常に20万部以上の売り上げが見込まれる西村作品をもらうため、編集者たちは山村のご機嫌を取り忠誠を表現することに奔走する。ご機嫌伺いは壮絶を極めた。

「京都の二人の原稿を手にするには、幾つかの儀式を通過してからでなくては不可能だった」

 出版社役員や幹部も出席する新年会、誕生会、京都「都おどり」、2人が出演する年末の南座観劇、年一度の各社個別の接待、さらに山村の長女・紅葉の芝居鑑賞――これらが編集者に義務づけられた“儀式”であり「そうした催しに必ず参加することが忠誠心の証だった」のだ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

作家という病 (講談社現代新書)

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

タメ口にキレた又吉直樹にもその片鱗が? 売れっ子作家たちのわがままと変人ぶりを元編集者が告発!のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。タブー林グンマ編集の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 大阪・松井市長が高市早苗と同じく公文書否定でカジノ用地鑑定談合ゴマカシ
2 葵つかさが「松潤とは終わった」と
3 放送法解釈変更は氷山の一角!安倍官邸は同時期、あの手この手で言論弾圧
4 高市推薦、自民党ヒトラー本が怖すぎ
5 高市早苗が統一教会問題でも“嘘”、領収書偽造、勝手に収支報告書修正も
6 三浦瑠麗問題に「週刊文春」「週刊新潮」は完全沈黙する理由!
7 吉村洋文知事が医療崩壊、自衛隊派遣の責任問われまたゴマカシ詐術
8 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
9 自民党がネトサポに他党叩きを指南
10 安倍政権の「放送法解釈変更」内部文書のリアルすぎる中身!
11 安倍が選挙妨害に関与の決定的証拠
12 吉本芸人「ほんこん」のサムすぎるネトウヨぶり!
13 タッキー引退の裏にジャニーVSジュリーの派閥抗争
14 家系図アピールの岸信千世だけじゃない 安倍元の後継は“極右”
15 『クロ現』降板の国谷裕子が圧力を語る
16 岸田には安倍が乗り移っている! 政策だけでなく答弁も
17 『報ステ』ディレクターの自殺と原発
18 乃木坂46橋本奈々未が背負った貧困
19 竹田恒泰『中学歴史 検定不合格教科書』は間違いと妄想だらけ
20 「カジノ用地疑惑」追及が松井市長から恫喝・嫌がらせ受けるも新事実を敢然と報道
1高市早苗が統一教会問題でも“嘘”、領収書偽造、勝手に収支報告書修正も
2大阪・松井市長が高市早苗と同じく公文書否定でカジノ用地鑑定談合ゴマカシ

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄