東大医師のベストセラー『おかげさまで生きる』がオカルトすぎる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 人の『生』と『死』に関する法則を見いだそうと宗教に入信した林郁夫と、科学では説明できない“摂理”を見いだしたという矢作センセイのオカルトへの傾倒の動機は、非常に似通っているような印象を受ける。

 だが、矢作センセイは著書『神(サムシング・グレート)と見えない世界』(共著者・村上和雄/祥伝社新書)でそのオウム真理教の理系エリートたちをこう批判している。

「彼らは科学の本質をまったく理解していませんでした」
「科学という作法でしか物事をとらえられない、ある意味、馬車馬みたいな価値観の人だと、いったんこれをぱかっと外されると、それに対する免疫がないから一気に『すごい、信じられない』と洗脳されてしまうわけです。理系エリートをたらし込むには、一番良い手段かもしれません」

 そして、自分とオウムの違いをこう書いている。

「ただ、理系と言っても、超一流の人間はそういうところで迷いません。(中略)不思議な事象を前にすると、その人物が科学の本質をどのくらい理解しているかがよくわかります」

 だが、はたしてそうだろうか。たしかに、今の状況は片や地下鉄サリン事件を引き起こした犯罪者、片や東大教授でありながらベストセラー著者と、天と地ほどの差がある。だが、医師として生と死に直面した結果、その不条理にたえられず、あまりに単純な図式のオカルティズムに逃げ込み、すっぽりはまり込んでしまったという点ではまったく同じなのではないか。

 実際、矢作センセイの他の著作を読んでみたところ、もっとトンデモなオカルト発言が次々と明らかになってきたのである。(後編に続く)

(小石川シンイチ)

最終更新:2015.01.19 05:35

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

東大医師のベストセラー『おかげさまで生きる』がオカルトすぎるのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。スピリチュアル医療小石川シンイチの記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 生稲晃子がアンケートで「9条改憲」だけ回答していた理由!
2 山本太郎・れいわ新選組の当選した2人をネトウヨが卑劣な差別攻撃
3 葵つかさが「松潤とは終わった」と
4 竹田恒泰の側近が詐欺逮捕、その裏側には
5 死者最多の大阪・吉村知事が会見で追及され小学生レベルの逆ギレ
6 自民・茂木幹事長「消費減税なら年金3割カット」と物価高に苦しむ庶民を恫喝
7 維新の不祥事が止まらない! 猪瀬直樹セクハラ、新たに部落差別
8 星野源がエッセイで明かしていた音楽が政治に利用される危険性
9 岸田政権の“改憲”の本命「緊急事態条項」はこんなに危ない!
10 ローラへのバッシング報道の裏側
11 自民・吉川議員“パパ活”問題と細田議長のセクハラめぐるワイドショーの忖度
12 X JAPAN、TAIJIの死の謎
13 橋下徹に恫喝された女子高生が告白!
14 岸田自民党政権が政府広報を使って事実上の選挙活動!
15 黒歴史!封印されたドラえもん
16 安倍の嘘つきは小学生時代からだった
17 乙武洋匡が不倫旅行、5人の女性と関係
18 吉村洋文知事は「武富士」の盗聴犯罪を隠蔽するスラップ訴訟の代理人に
19 小倉優香の番組中「辞めさせてください」の本当の理由は番組のセクハラ
20 吉村知事は自己正当化モンスター!「重症センター」縮小をつっこまれ
1自民・茂木幹事長「消費減税なら年金3割カット」と物価高に苦しむ庶民を恫喝
2岸田自民党政権が政府広報を使って事実上の選挙活動!
3生稲晃子がアンケートで「9条改憲」だけ回答していた理由!
4自民党候補が街頭演説でLGBT差別、安倍がその動画を拡散
マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄