とろサーモン久保田とスーマラ武智の女性差別発言を松本人志、ビートたけしが「審査員問題」にすり替え!

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発端の『M-1グランプリ2018』(公式HPより)

 久保田かずのぶ(とろサーモン)と武智(スーパーマラドーナ)による、上沼恵美子に対しての「オバハン」「更年期障害」失言の余波は、1週間以上経ったいまでも続いている。

 ただ、気になるのは、「女性差別」の問題だったこの騒動の論点が、いつの間にか「お笑いにおける審査員問題」にすり替わっていることだ。

 たとえば、12月8日放送『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS)でビートたけしは、『THE MANZAI』(フジテレビ)での自らの体験も交えつつこのように話している。

「俺は絶対にやらないけどね。審査員ってのは。みんな俺よりも上手いし。現役のほうが全然うまいね。時代が違うしね、自分たちの漫才ブームといまの時代とは全然違うし、ネタも違うし。体操でもなんでもそうだけど、審査員が判断しちゃいけないこともあるんだよね。好みだから。(中略)審査員やってくれって言われても行かないし、フジテレビの『THE MANZAI』も審査員がチャンピオン決めるっていうの止めさせちゃったもん」

 また、12月9日放送『ワイドナショー』(フジテレビ)では、上沼と同じく審査員を務める松本人志がこのように発言した。

「彼らはなによりも勉強不足ですよ。上沼さんという人がどれだけの人か本当にわかっていない。だから、勉強不足だし、勉強が不足しているということすら勉強が出来ていないと思いますよ。あの人のやってきた功績を考えたら。それから、吉本ではない人で(編集部注:海原千里・万里時代はケーエープロダクション、現在は上沼事務所の所属)、女性目線で、僕より先輩で、当然尊敬できる人で、あのポジションに座れる女性は本当にあの人しかいないので、そこを言われてしまうとキツいなと」
「おそらく、上沼さんのことだけを言っているわけではないと思うんですよ。これ、僕のことも含まれてるんやろうな、審査員に対する鬱憤みたいなものは溜まっているんやろうなとは思うんですよ」

 なぜか、たけしも松本も、お笑いを審査することの難しさの問題として、この問題を語っているのだ。

 何を言っているのだろうか。久保田や武智が審査員の点数やコメントなど審査内容を批判することには、何の問題もない。審査員がどれだけ芸歴があってどれだけ実力があって、どれだけ批評眼があって、どれだけ権力をもった大物芸能人であっても、審査結果を批判するのは自由だ。松本の言うように審査員について勉強不足だろうと、どんなに実力のない芸人だろうと、日本中が審査内容は真っ当だと審査員を支持していたとしても、審査内容が違うと思えば、批判するのは言論の自由だ。その批判が間違っていると思えば、審査員は反論すればいいだけ。お笑いであろうと、音楽であろうと、審査員が批判にさらされるのは当然のことで、だからこそ批判を引き受けたくないたけしは、審査員をやらないと言っている。

 しかし、久保田と武智は上沼の審査を批判しただけでなく、「オバハン」「更年期障害」と言って攻撃したのだ。これは、審査批判ではなく、明らかな女性差別だ。問題の本質は、お笑いにおける審査のあり方などではない。

 だいたい、審査員は上沼ひとりではない。松本、富澤たけし(サンドウィッチマン)、塙宣之(ナイツ)、中川礼二(中川家)、立川志らく、オール巨人(オール阪神・巨人)と全部で7人もいる。

 前述『ワイドナショー』のなかで松本は、2人の発言について、「おそらく、上沼さんのことだけを言っているわけではないと思うんですよ。これ、僕のことも含まれてるんやろうな、審査員に対する鬱憤みたいなものは溜まっているんやろうなとは思うんですよ」と、審査員全体に向けられた問題であると分析しているが、ならばなぜ、そのなかで上沼だけが攻撃されたのか。

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