『進撃の巨人』はなぜ人間を食べ、吐くのか? 作者・諫山創が明かす

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
kyojin_141005.jpg
『進撃の巨人』(諫山創/講談社)

 コミックの累計発行部数は3600万部を超え、今年の11月にアニメ映画、2015年には実写映画の公開を控えるなど、マンガの枠を超えて大ブレイクしている『進撃の巨人』(諫山創/講談社)。

 さらに11月末からは上野の森美術館で「進撃の巨人展」も開催されるのだが、その「巨人展」のデジタルサイネージ広告が物議を醸している。

 広告は巨人が人類を食しているシーンなのだが、グロテスクなためか人間の部分をハンバーガーやピザの画像で隠すという画像処理が施されている。あまりに雑すぎるコラ画像に加え、広告上部には大きな文字で「自主規制中」と書かれ「一部過激な描写に修正を加えています。無修正の画像は、上野の森の美術館でご覧いただけます。」との但し書きもあり、逆手にとったギャグなのだろう。ただ「自主規制するくらいなら、リヴァイ兵長とかほかの部分を見せればいいのに」という声も一部あった。
 
 たしかに、そのファンタジーとシリアスが同居した独特な世界観、リヴァイ兵長をはじめとする人気キャラ、さまざまな魅力をもつ『進撃の巨人』だが、やはりこの作品の最大の根幹は「突如現れ、人間を食らうた正体不明の巨人たち」という不条理な謎だろう。

 そもそも巨人たちはなぜ人間を食べ、そして吐くのだろうか。同作最大の謎について作者の諫山創が明かしているのを発見した。『まんがキッチンおかわり』(福田里香/太田出版)に収録された料理研究家・福田里香との対談でのことだ。

 福田は料理研究家でマンガにも造詣が深く、マンガなどで登場人物の性格や感情、置かれた状況が食べものを通して伝達される現象を「フード理論」と呼び、独自の作品解釈を提唱していることでも知られる。

 諌山によると、この福田の「フード理論」が『進撃の巨人』に大きな影響を与えているのだという。たとえば、まず大前提として、1善人はフードをおいしそうに食べる、2正体不明者はフードを食べない、3悪人はフードを粗末に扱う、という「フード理論三原則」。

 この三原則を『進撃の巨人』に当てはめれば、巨人はフード(=人間)を粗末に扱う悪人であり、「吐く」という点ではフードを食べない正体不明者でもあるということになる。たしかに当てはまっているように思える。諌山はこのフード理論を2009年ごろラジオで聞き『進撃の巨人』の設定の参考にしたそうだ。
 
 フード理論、食を題材にしたマンガというと、ふつうは「おいしさ」や「食べるよろこび」などを連想すると思うが、当然ながら、『進撃の巨人』における“食”は、そうしたものとはまったくちがう。 

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

まんがキッチン おかわり

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

『進撃の巨人』はなぜ人間を食べ、吐くのか? 作者・諫山創が明かすのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。田口いなす進撃の巨人食品の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 安倍政権が「明治の産業革命遺産」報告書から“朝鮮人の強制労働”を削除
2 うずしお搭乗が発覚、麻生財務相が例の女性のクラブに650万円
3 安倍昭恵が「桜を見る会」にビジュアル系やトンデモスピ仲間を招待
4 田崎史郎のいない素晴らしい世界
5 「桜を見る会」名簿問題で菅官房長官の会見が支離滅裂!
6 安倍官邸が74億円の官房機密費使用!安倍応援団の手にも?
7 徴用工問題で日本の元外務官僚が「韓国に100%の理、日本に100%の非」
8 葵つかさが「松潤とは終わった」と
9 菅原経産相辞任で田崎史郎不在の『ひるおび!』が政権批判
10 ジャパンライフの広告塔に田崎とNHK島田も
11 安倍の成蹊時代の恩師が涙ながらに批判
12 田崎史郎と三浦瑠麗が『朝生』で無理やりすぎる安倍政権擁護連発!
13 安倍首相が「桜を見る会」国会答弁で下劣言い訳を連発
14 安倍晋太郎が山口会長に「金儲けの秘訣を教えて」と懇願した夜
15 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(前編)
16 「桜を見る会」ジャパンライフ招待問題にマスコミが消極的な理由
17 安倍政権が消費者庁のジャパンライフ立入検査ツブシ、内部文書が
18 安倍首相の「嵐」政治利用にファン批判、天皇即位祭典も政権の意向か
19 池上彰が朝日叩きとネトウヨを大批判
20 田崎史郎が御用批判に失笑の言い訳
1久米宏が「テレビが反韓国キャンペーンをやってる」と真っ向批判
2安倍政権・厚労政務官が外国人在留申請で口利き「100人で200万円」
3 玉川徹がGSOMIA破棄で加熱するテレビの嫌韓煽動を批判
4明石家さんまが吉本上層部と安倍首相の癒着に痛烈皮肉!
5『ゴゴスマ』で今度は東国原英夫がヘイト丸出し、金慶珠を攻撃!
6『報ステ』の“安倍忖度”チーフPがアナやスタッフへの“セクハラ”で更迭
7『ゴゴスマ』で「日本男子も韓国女性が来たら暴行しなけりゃいかん」
8文在寅側近の不正に大はしゃぎの一方、安倍政権が厚労政務官の口利きに無視
9埼玉知事選で警察が柴山文科相への抗議を排除!柴山も表現の自由否定
10安倍首相がトランプからトウモロコシ爆買い
11菅官房長官「トウモロコシ大量購入は害虫被害対策」は嘘
12 GSOMIA破棄は安倍のせい 慰安婦合意から始まった韓国ヘイト政策
13安倍が後に先送り財政検証の酷い中身
14 GSOMIA破棄で日本マスコミの「困るのは韓国だけ」の嘘
15 松本人志や吉本上層部批判の友近、近藤春菜にバッシング、報復か
16『週刊ポスト』の下劣ヘイト記事は「小学館幹部の方針」の内部情報
17GSOMIA破棄!八代・有本ら安倍応援団は「嫌なら来るな」
18 『モーニングショー』で「暑さに耐えるのが教育」元高校野球監督は右派論客
19 古市憲寿の芥川賞候補作「参考文献問題」に選考委員が猛批判
20『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった!』のデマとトリックを暴く

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄