地上波初放送 映画『Fukushima50』の事実歪曲とミスリード 門田隆将の原作よりひどい事故責任スリカエ、東電批判の甘さの理由

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コロナ感染拡大も安倍は対策本部たてず会食の日々、専門家を無視して場当たり対応

 では、翻って安倍首相はどうだろう。危機が目に見える震災と、目に目えないウイルスの感染という違いはあるにせよ、コロナ対応における安倍首相の初動はあまりに遅く、当事者意識の欠如したものだった。

 そもそも中国・武漢市で原因不明の肺炎が増えていると国内メディアが報じたのは、昨年大晦日。しかし、安倍首相はこのあと、1カ月以上も全く動いていない。それどころか、1月16日に国内で初めて新型コロナウイルスによる肺炎患者が確認されても、安倍首相は政府対策本部すら設置しなかった。

 1月29日の参院予算委員会では、国民民主党の徳永エリ議員が「中国への渡航歴がない日本人の新型コロナウイルス感染が確認されたが、政府対策本部は設置されているのか」と問い質したが、この段階でもまだ政府対策本部を設置していなかった。これは、菅が事故発生当日に班目委員長を官邸に呼びつけ、すぐに官邸に常駐させる体制をしいたのとは雲泥の差と言っていいだろう。

 しかも、安倍首相自身の行動も、菅が連日連夜官邸にはりつき、対策に奔走していたのとは対照的だった。安倍は事態が逼迫しても、官邸に泊り込むどころか、会食や宴会を繰り返していたのである。

 たとえば、2月13日には国内初の感染者の死亡が確認されたが、安倍首相は午後6時台に対策本部での会合などをさっさと(約15分間)済ますと、午後7時には東京・丸の内のパレスホテル東京で行われた後援会「晋精会」の会合で挨拶。その足で平河町の中国料理店「赤坂四川飯店」で、細田博之元幹事長、麻生副総理兼財務相とともに細田派・麻生派の衆院当選3回生議員らとの懇親会に出席したあと、そのまま富ヶ谷の私邸に帰宅してしまった。
 
 また、新たに東京や北海道、沖縄など全国で日本人8人の感染が確認された14日は、8分間だけ対策本部の会合に出席したあと、帝国ホテル内の宴会場「桃の間」で日本経済新聞社の喜多恒雄会長、岡田直敏社長らと3時間も会食、そのあと、富ヶ谷の私邸にまっすぐ帰った。

 さらに、クルーズ船の乗客に死者2名が出た20日は金美齡氏や自民党のネトウヨ議員と鉄板焼き店で会食。対策本部が基本方針を発表した25日も、安倍首相は都内のザ・キャピトルホテル東急の宴会場で開かれた自民党と各種団体の懇談会に出席して挨拶、さらにそのあと公邸でランサーズ社長らと会食。そして、28日には、百田尚樹氏や有本香氏と会食している。

 そして、これだけ“おともだち”とばかり会食を繰り返す一方で、安倍首相はこの間、感染症の専門家から意見を聞こうとはまったくしていない。1月中旬から3月10日までの首相動静をチェックしたが、安倍首相が政府関係以外であった相手に、感染症専門家はひとりもいなかった。これまた、菅がセカンドピニオンを求めて、在野の研究者などにかたっぱしからアプローチしていたのと対照的と言っていいだろう。

 いや、セカンドオピニオンどころではない。安倍首相は重要な感染症対策すら専門家をすっとばして決めている。2月後半になって、コロナ対応への後手後手ぶりに批判が高まり、内閣支持率が下がると、安倍首相は豹変。小中学校の一斉休校、中国・韓国の事実上の入国禁止、新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)の改正など、対策を矢継ぎ早に発表するのだが、これらはいずれも専門家会議に一切の相談がなかった。これらはすべて、“影の総理”といわれる今井尚哉首相補佐官と決めたものといわれ、その唐突で場当たり的な政策発表は、現場を大混乱に陥れるだけで、専門家から効果を疑問視されている。

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