新年特別企画◎安倍政権御用ジャーナリスト大賞(前編)

安倍擁護ビジネスから抜け出せない人たち! 御用ジャーナリスト大賞10位〜6位発表! 有働由美子に立川志らく、山口敬之には特別賞

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7位●小松靖
『ワイド!スクランブル』をヘイト化させ、「桜を見る会」ではアクロバティックな擁護! “ネトウヨキャスター”健在

 “ネトウヨキャスター”として知られるテレビ朝日の小松靖アナウンサーだが、2018年に『ワイド!スクランブル』の司会に抜擢されてからも、そのスタンスは全く変わりない。それどころか、同番組は小松アナのせいで露骨な安倍政権擁護やヘイトに近い中国・韓国バッシングを繰り返す『虎ノ門ニュース』(DHCテレビ)のような番組になってしまった。
 たとえば2019年1月には、韓国との徴用工・慰安婦問題は「解決済み」などと強弁し「(文大統領には支持率以外に)北と繋がる別の理由があるのではないか」なるネトウヨそのものの陰謀論をまくし立てた。5月には、トランプ米大統領が関税引き下げをめぐって“いい結果になる”という趣旨のことを語ったことについて、明らかに日本の国益を失う安倍政権の失態にもかかわらず、小松靖アナは “アメリカにとっていい結果かどうかわからない”などと言って「あまり悲観的になりすぎるのもどうなのかな」と安倍首相擁護を展開。9月には、番組が旭日旗問題をとりあげるなかで「ハーケンクロイツとは全然違う」と強弁し、戦中に日本軍が旭日旗を掲げて侵略戦争を行った史実を矮小化しようとした。
 だが、なかでも一番ひどかったのが11月、「桜を見る会」をめぐる反社会的勢力との関係について「吉本芸人と一緒にするのは無理があると思っていて。というのは、島田紳介さん、それから宮迫さんもそうですけれども、反社会勢力から対価を得るということは犯罪によって得たお金を対価としてギャラとしてもらったということになりますから、それとはちょっとワケが違う」と政権を擁護したことだ。言っておくが、ジャパンライフがそうであったように、「桜を見る会」に招待されたという事実は、その人物や関係企業に「政府によるお墨付き」を与えていることになる。闇営業で反社と絡んだ芸人よりもよっぽど罪が重いのというのは小学生でもわかる。それをあたかも政府のほうが問題が小さいかのように言うとは……。
 このように、小松アナの政権擁護の特徴は、あまりにも無理がある雑な話を、自信満々で公共の電波に乗せてしまうことだ。そのやり口は、SNSで跋扈する有象無象のネトウヨと全く同じ。だてに“ネトウヨキャスター”と呼ばれているわけではない、ということだろう。


6位●辛坊治郎
選挙前に安倍首相を単独出演させてPRを電波に乗せた“大阪の腰巾着”! お前こそが“放送法違反”だ

 2017年以来の再ランクインとなった辛坊。辛坊といえば、ネトウヨ製造番組『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)で司会を務め、安倍首相にとって大阪の腰巾着となっているのだが、『ウェークアップ!ぷらす』(読売テレビ)では「桜を見る会」問題について「追及している野党の人たちはバカなんじゃないかと多くの人は思う」などと安倍応援団お得意の野党批判にすり替えてみせた。
 だが、もっと露骨だったのは、6月22日放送の同番組に安倍首相がゲスト出演したときのこと。この放送で安倍首相は年金問題や進展のない外交問題について一方的な成果をダラダラと主張しつづけ、一方の辛坊も「無条件に会うと言いながら、常識的には、どこかで拉致が動くんじゃないかという感触を持ったからではないかと想像するんですが」などとフォローを入れつづけた。
 しかし、問題なのはそうしたやりとりの内容だけではない。この日は参院選公示日を少し後に控えたタイミングであり、安倍首相はあきらかに事前運動丸出しだったのだ。実際、安倍首相は放送中に立憲民主党・枝野幸男代表や共産党・志位和夫委員長への猛批判をはじめ、「今度の参議院選挙においては、審議すらしない政党を選ぶのか、審議をする政党を選ぶのか、それを決めていただきたい」などと宣言したのである。この宣言は、総理大臣としてではなく、完全に自民党総裁としての発言だ。
 言っておくが、選挙まで1カ月を切ろうかというタイミングで、テレビに政党の党首が単独出演して選挙の呼びかけをおこなうのは、放送法違反を指摘されても当然の行為だ。現に辛坊は安倍首相が野党の党首批判をはじめたとき、「各党の方に来ていただいて論じないと不公平になりますので」「総理だけの反論を聞くわけにはなかなかいかない」と述べたが、そのトーンは完全に身内からのアドバイスだった。
 選挙前のタイミングだとわかっていながら安倍首相を単独出演させるという、ご法度行為もやってのける。「偏向」というのは、まさにこのことを言うのではないか。

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