ラグビー中継で視聴率3.7%『いだてん』が日本の中国での戦争加害に言及!五輪のナショナリズム利用や軍国主義も批判

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阿部サダヲが「日本はスポーツと政治を分けられない」「お国のためのオリンピックなんていらん」

 第37回「最後の晩餐」もそうだった。この会では、日中戦争が激化し、国内外で1940年のオリンピックが東京で開かれることに疑問が呈されるなか、あくまで開催を強行しようとする嘉納治五郎(役所広司)を、批判的な視点で描いていた。

 嘉納は組織委員会の会議のなかで、ナチスのプロパガンダに利用された1936年ベルリン大会のようなオリンピックを目指すような、こんなセリフを吐く。

「ベルリンの統制力を見せつけられたいま、国民は君の言うようなこじんまりした大会など望んではおらん。紀元2600年の祭典。真剣にやらんと。赤っ恥になるぞ」

 そして、東京大会に対する反対意見が強まる国際世論を説得するために、カイロで行われるIOC総会に出席するのだが、目を引いたのは、ともにオリンピック招致に動いてきた阿部サダヲ演じる主人公・田畑政治とのやりとりだった。

 嘉納がカイロに一緒に行かないかと誘うと、田畑はそれを拒否。激高しながら、スポーツが政治利用されてしまう現状では日本にオリンピックは開く資格はなく、ここはまず返上して、日本は平和になってからまた招致すればいいと叫ぶのだ。

「返上するならご同行します。断固、開催するとおっしゃるなら行きません。(土下座をしながら)この通りです。嘉納さん、返上してください。だめだ。こんな国でオリンピックやっちゃ、オリンピックに失礼です」
「いまの日本は、あなたが世界に見せたい日本ですか。また口先だけで大風呂敷を広げると言うんですね。そんな嘉納治五郎は見たくない。どうぞ、ひとりで行ってください。前向きに返上してくれと言っているんだ、俺は! あんたがここで引き下がる潔さを見せれば、戦争がおさまった後、もう一度オリンピックを招致できる。残念です」

 結局、二人は決裂し、嘉納はひとりでカイロに発つのだが、さらに踏み込んでいたのが、日本に残った田畑と、東京オリンピック返上を訴える衆議院議員の河野一郎(桐谷健太)の会話だ。

 河野が「陸軍次官や文部次官を組織委員会に招いたのは嘉納さんだって言うじゃないか。どうしちゃったんだね、あの人は。オリンピックを利用しようとしているんじゃないか。ヒトラーがベルリンでやったように」「お前だって本心はそうだろ、違和感を覚えないはずはない」という言葉に、こんなセリフを返すのだ。

「そんなのはずっと前から感じているからね。違和感なら二・二六事件のときから、いや、もっと前からだよ。五・一五事件のときから大きくなる一方だ。日本はそういう国。政治とスポーツを別に考えられない。もう軍事国家だよ。本当のことを言おう。お国のためのオリンピックなんて俺はいらん。だから、返上してくれと嘉納さんに言ったんだよ」

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