『報ステ』安倍政権忖度CPのセクハラを文春、新潮が報道も…テレ朝内部から被害女性たちへ卑劣なバッシング

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セクハラの告発があっても、桐永CPを守ろうとしたテレ朝上層部

 ようするに、森アナの件だけでなく、女性スタッフから大量のセクハラ被害の訴えがコンプライアンス室に持ち込まれていたのだ。テレビ朝日が会社として、きちんと対処し、桐永氏を厳しく処分するのは当然だろう。

 いや、桐永氏だけではない。政権批判潰しのためにこんな問題人物を看板報道番組のCPにねじ込んだ早河会長、早河会長の側近である篠塚浩常務なども、当然、責任を問われるべきだ。

 だが、テレ朝の対応はまったく逆だった。上層部が責任をとるどころか、なんと桐永氏を謹慎3日間、BS朝日への異動で済ませてしまったのだ。しかも、その処分通達も、名前を明かさず「社員としてふさわしくない行為」という理由しか明かさなかった。

 実は、テレ朝上層部は当初からおかしかった。セクハラ被害がコンプライアンス委員会に持ち込まれたのは7月はじめだったが、1カ月以上、何も動こうとしなかった。

「セクハラが明らかになってからも、桐永さんが早河会長のお気に入りということで、上層部はなんとか守ろうとしていた。実際、篠塚(常務)さんは、注意処分だけで済ませようとしていたらしい。週刊誌が動いていなかったら、おそらくそのまま、『報ステ』CPを解任することもなかったんじゃないでしょうか」(テレビ朝日関係者)

 前述したように、相手の意志に反するキスは強制わいせつという犯罪だ。普通の企業なら、解雇されるのが普通だろう。それを早河会長の子飼いだからと、こんな軽い処分で済ますというのは、異常というほかはない。

 しかも、卑劣なのが、テレ朝上層部が、桐永氏を告発した森アナはじめ女性たちを攻撃するカウンター情報をメディアにリークしているフシがあることだ。「酔っ払った森アナが最初に誘った」「今回のセクハラ告発の裏には『報ステ』の派閥抗争がある」「桐永の路線に反発する『報ステ』旧勢力がセクハラ疑惑を仕掛けた」……。

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