BTS問題で『ワイドナショー』が意外に冷静な姿勢!乙武洋匡は日本の加害性にも言及、『サンジャポ』では武井壮も

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松本人志は「紅白のBTS排除」を「白黒歌合戦じゃない」と批判

 そして最後に口を開いたのが、松本人志だった。松本もまずは「やっぱり原爆のことをファッションでいじるっていうのはあり得ないかな。それはそんなもん流行にも何もならないし。それは絶対にやっちゃいけないことでしょうね」と批判したうえで、紅白出演問題についてこう語った。

「ただ、そもそも紅白歌合戦に出ないからって、こうなっていること自体がよくわかんない。紅白歌合戦は別に白黒歌合戦じゃないからね。なんでそんなことでそっちにいってんのかがちょっとよくわかんない」

 少し意味が取りづらいが、Tシャツ問題は「あり得ない」「やっちゃいけないこと」だが、そのことが紅白の出演可否の判断と結びつけられるのはおかしいという趣旨だろう。

 スポーツ紙やネットニュースでは、原爆Tシャツ批判の部分だけが強調され、松本がBTSをかなり激しく非難したように報じられているが、実際はいたって冷静かつ必要最低限の批判にすぎず、むしろTシャツ問題とテレビ出演の可否まで結びつけるような風潮に疑問を唱えるものだった。

 原爆Tシャツ批判にしても、「日本を侮辱した」「日本人を傷つけた」とか、人類全体の問題として捉えるべき原爆や核の問題を、「日本の悲劇」に矮小化しナショナリズムと結びつけて批判する声も目立つなか、松本の発言は、過剰なバッシングとは違う抑制的なものだった。

 正直、これまでの慰安婦問題や徴用工問題、平昌五輪の際の『ワイドナショー』では、ヘイトまがいの発言もあったため、BTS問題についても、他のワイドショーと同じような嫌韓感情に輪をかけた議論を展開するのではないかと警戒していた。 しかし、乙武氏の日本人も歴史や国際問題を学ぶべきというコメントや、清塚氏の日韓友好のチャンスに変えるべきというコメントは、これまでの原爆Tシャツ報道には見られなかった新しい視点だ。

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