うつは心の風邪じゃなく心のガンだ! 田中圭一、内田樹、大槻ケンヂ…作家たちが語るうつとの向き合い方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
utsunuke_170501.jpg
『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』(KADOKAWA)

 長時間の残業など労働に関する問題が改めて浮き彫りになった昨年。厚生労働省の発表によれば、2015年度に仕事によるストレスなどが原因で心の病になったとして労災申請をした数は過去最多になったとのことだが、今年度もその状況は間違いなく変わらないであろう。

 そんななか、手塚治虫などの絵柄をパロディー化した作風で人気の漫画家・田中圭一によるエッセイ漫画『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』(KADOKAWA)が話題を集めている。この本では、ミュージシャンの大槻ケンヂ、思想家の内田樹、AV監督の代々木忠、小説家の宮内悠介と熊谷達也、脚本家の一色伸幸など、かつて心の病を患い現在ではそれを克服した著名人たちに取材し、病気との向き合い方を聞き出している。

 そんな『うつヌケ』の作者である田中圭一自身、かつてうつを患った経験をもつ。そのきっかけは転職だった(田中はサラリーマン兼業の漫画家である)。ゲーム開発ツールの営業職という畑違いの会社に転職をした彼は、気負いながら頑張って入社早々素晴らしい営業成績を残す。しかし、その勢いは程なくして失速。営業成績も下がり、彼は「自己嫌悪」に苛まれるように。これが病への入口だった。

 医者にかかって薬を処方してもらうが苦しみは晴れない。頭に「もや」がかかったような感覚が続き、活字が頭に入ってこない、記憶が曖昧になる、音楽などにも感動できずあらゆる感情が湧いてこないといった状況にまで陥ってしまうが、それでも身体に鞭を打って肌に合わない仕事を続けていく。

 そんな状況が何年も続いたある日、コンビニの文庫本コーナーで見つけた本に書いてあった言葉が彼を変える。それはとてもシンプルな発想の転換だ。

「ありのままの自分を受け入れ、自分を好きになる」。そのように考え方を変えるため、彼は朝起きた瞬間に自分を褒める言葉を唱えることにした。会議や商談などの嫌なことがある日も、ひとまずそのことは考えないようにし、目覚めたらすぐに自分を肯定する言葉を唱えるのだ。この「アファーメーション(肯定的自己暗示)」を3週間続けただけで彼は気持ちが明るくなっていく。それまで死んでいた感情も徐々に戻ってきて、日々の生活で笑顔になることも少しずつ増えていくのだった。時を同じくして会社を辞めたのも病の克服にはプラスだった。その後も、うつが簡単に治ったわけではなく、急な不安に押しつぶされそうになることもあったというが、病気とうまく付き合っていくやり方を会得できたという。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

うつは心の風邪じゃなく心のガンだ! 田中圭一、内田樹、大槻ケンヂ…作家たちが語るうつとの向き合い方のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。新田 樹の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 「カジノ用地疑惑」追及が松井市長から恫喝・嫌がらせ受けるも新事実を敢然と報道
2 葵つかさが「松潤とは終わった」と
3 鶴田真由と昭恵夫人は日ユ同祖論の同志
4 細田衆院議長が安倍元首相に全責任なすりつける醜い弁明もマスコミは
5 イノッチが夫婦別姓反対派を一蹴!
6 夫の会社が家宅捜索で三浦瑠麗に説明責任「太陽光発電」を後押しする発言
7 「モーニングショー」まで…台湾有事を煽るマスコミの酷さ
8 安倍元首相「桜前夜祭」問題でサントリーに続きニューオータニとも癒着疑惑!
9 乃木坂46橋本奈々未が背負った貧困
10 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
11 維新も統一教会とズブズブ!松井、馬場、音喜多、足立
12 統一教会最古参元幹部が安倍晋三と教団の深い関係をテレビで激白!
13 たけしと瀬古が「玉川徹待望論」もテレ朝は玉川を政治にさわらせない方針
14 吉高が“私の裸を見て”と迫った男
15 タッキー引退の裏にジャニーVSジュリーの派閥抗争
16 発掘!ミッフィーの万引き事件
17 キムタク・マツコ共演の裏で中居が…
18 たけし「愛人と独立」で北野映画は
19 柴山文科相が入試改革を批判した現役高校生を晒し上げ公選法違反と恫喝!
20 安倍元首相と統一教会の関係に田崎史郎、三浦瑠麗、橋下、東国原、古市らが…
1「カジノ用地疑惑」追及が松井市長から恫喝・嫌がらせ受けるも新事実を敢然と報道
2細田衆院議長が安倍元首相に全責任なすりつける醜い弁明もマスコミは
3高市早苗と赤旗が「政治資金規正法違反」報道でバトル!
マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄