山口組分裂で戦争にならないのも当然? 暴力禁止、親子盃も省略、実は刺青入れてない…現代ヤクザの意外な日常

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
bouryokudan_151103.jpg
『暴力団』(新潮社)

 10月中旬、名古屋にて6代目山口組系3代目弘道会と神戸山口組系4代目山健組、山口組中核組織同士が衝突。傷害の容疑で逮捕者が出るなど、山口組分裂騒動は依然として緊張状態が続いている。

 また、巨人選手が絡んだ野球賭博問題は、それとは別にダルビッシュ有投手の弟・ダルビッシュ翔容疑者が違法野球賭博を行ったとして逮捕。背景に暴力団との絡みがあるのではと現在捜査が続けられている状況だ。

 というわけで、実話誌のみならず、新聞・テレビでも「暴力団」という言葉を聞かない日がないぐらい、今年は「暴力団」に関する話題に事欠かない日々が続いているわけだが、では、彼らが何をして稼ぎ、何を食べ、どうやって生活しているかと問われたら、即答できない人も多いのではないだろうか? 暴力団の生活とはいったいどんなものなのか? 溝口敦『暴力団』(新潮社)には彼らの意外過ぎる素顔が綴られている。

 今回の山口組分裂騒動において、普段暴力団ネタを扱わない一般週刊誌などでは「会合の場所にドローンを飛ばして爆破する」(「週刊ポスト」小学館/2015年9月11日号)など、とんでもない煽りがなされているが、一方、継続して暴力団に対し取材を重ねている実話誌では、山一抗争のような事態には発展しないだろうと報じられている。実際、本稿冒頭の名古屋での衝突事件を報じた「週刊大衆」(双葉社)15年11月9日号では、「今は上からトラブルを起こすなと指示されているようで、もともとは身内だったから、街で出会っても黙って、すれ違っている」との関係者のコメントも掲載されていた。

 果たしてどちらの報道が正しいのか? そして、大規模な抗争は起きるのか? だが、以下のエピソードを見る限り、どうやらそのような抗争は起こりそうもない模様だ。

〈兵庫県下の繁華街で、山口組系の組員二人が客引きの若い男たち五人に囲まれ、ぼこぼこに殴られたことがあります。組員二人は組事務所に取って返し、包丁や金属バット、ヌンチャクなどを持って客引きに復讐しようと飛び出したところ、組の上層部に引き留められたそうです。
「絶対やるな。殴られたら殴られ放しで帰ってこい。それで正解だ。仕返しして、もし親分が謹慎など、上から処分を受けてもいいのか」
 組員二人は歯がみをして悔しがり、「仕返しできんようなヤクザなら、ヤクザやってる価値なんかあらへん」と親分にもらった盃を叩き割って、組を出てしまったそうです〉(溝口敦『暴力団』)

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

山口組分裂で戦争にならないのも当然? 暴力禁止、親子盃も省略、実は刺青入れてない…現代ヤクザの意外な日常のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。井川健二暴力団の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 「桜を見る会」前夜祭問題でニューオータニ総支配人が
2 ネトウヨ大喜びの韓国ベストセラー『反日種族主義』の編集協力に安倍応援団
3 昭恵枠、明細書の嘘、晩餐会…安倍「桜を見る会」疑惑が止まらない
4 警視庁捜査、ジャパンライフと安倍政権
5 つるの剛士が「桜を見る会」問題で台風被災者をダシに安倍政権擁護
6 葵つかさが「松潤とは終わった」と
7 安倍首相の総理在任最長でNHKが岩田明子解説でヨイショ特集
8 「桜を見る会」参院選に招待枠、選挙利用の証拠が次々と
9 安倍首相の強気の裏にニューオータニ幹部との関係
10 韓国ベストセラー『反日種族主義』は日本のネトウヨ本そっくり
11 沢尻エリカMDMA逮捕を警視庁がTBS、文春に事前リーク!
12 「桜を見る会」ケータリングは安倍首相、昭恵夫人のお友達の会社
13 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(前編)
14 「桜を見る会」で田崎史郎と産経が失笑のスリカエ詐術で安倍擁護
15 「桜を見る会」招待の基準は安倍応援団とワイドショー!
16 美智子皇后が誕生日談話で安倍にカウンター
17 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
18 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(後編)
19 安倍の成蹊時代の恩師が涙ながらに批判
20 BTS問題で『ワイドナ』が意外に冷静な姿勢
1久米宏が「テレビが反韓国キャンペーンをやってる」と真っ向批判
2安倍政権・厚労政務官が外国人在留申請で口利き「100人で200万円」
3 玉川徹がGSOMIA破棄で加熱するテレビの嫌韓煽動を批判
4明石家さんまが吉本上層部と安倍首相の癒着に痛烈皮肉!
5『ゴゴスマ』で今度は東国原英夫がヘイト丸出し、金慶珠を攻撃!
6『報ステ』の“安倍忖度”チーフPがアナやスタッフへの“セクハラ”で更迭
7『ゴゴスマ』で「日本男子も韓国女性が来たら暴行しなけりゃいかん」
8文在寅側近の不正に大はしゃぎの一方、安倍政権が厚労政務官の口利きに無視
9埼玉知事選で警察が柴山文科相への抗議を排除!柴山も表現の自由否定
10安倍首相がトランプからトウモロコシ爆買い
11菅官房長官「トウモロコシ大量購入は害虫被害対策」は嘘
12 GSOMIA破棄は安倍のせい 慰安婦合意から始まった韓国ヘイト政策
13安倍が後に先送り財政検証の酷い中身
14 GSOMIA破棄で日本マスコミの「困るのは韓国だけ」の嘘
15 松本人志や吉本上層部批判の友近、近藤春菜にバッシング、報復か
16『週刊ポスト』の下劣ヘイト記事は「小学館幹部の方針」の内部情報
17GSOMIA破棄!八代・有本ら安倍応援団は「嫌なら来るな」
18 『モーニングショー』で「暑さに耐えるのが教育」元高校野球監督は右派論客
19 古市憲寿の芥川賞候補作「参考文献問題」に選考委員が猛批判
20『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった!』のデマとトリックを暴く

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄