『報道特集』だけでなく「朝日新聞」もようやく慰安婦の軍主導の証拠を報道! 歴史修正の動きは止められるか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
asahiianhu_01_140814.jpg
朝日新聞も再び立ち上がった(イメージ画像は『朝日新聞』2014年8月5日朝刊より)


 昨日、本サイトでも報じたように『報道特集』(TBS系)の慰安婦問題特集が大きな反響を呼んでいる。太平洋戦争時代、インドネシアで日本軍が主導して慰安所をつくり、強制的に現地の女性を徴用していた事実を、さまざまな証言や資料から改めて突きつけたのだ。

 しかも、そのなかには、中曽根康弘元首相が海軍主計長時代に「土人女を集め慰安所を開設」したとする戦時史料も含まれており、安倍政権に少なくないダメージを与えることになった。

 というのも、安倍政権は最近、自民党内に「日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会」なる組織を設置。海外に向けて慰安婦問題の軍関与や強制性否定と慰安婦像の撤去などを働きかける方針を打ち出し、その委員会の特命委員長に中曽根元首相の息子である中曽根弘文参議院議員を就けていたからだ。

 おそらく、今後、日本政府や自民党がどんなロビイング活動をしようが、海外では、息子が父親の“戦時性暴力”を隠蔽するために動いているとしか受け取られないはずだ。そういう意味で、この日の『報道特集』は“あったもの”を“なかったことにする”歴史修正の動きを食い止める貴重な役割を果たしたと言っていいだろう。

 それにしても、なぜ、『報道特集』はいまになって、こうした報道に踏み切ったのだろう。

 昨日の記事でも指摘したが、中曽根元首相の慰安所開設問題は1年前、吉田証言をめぐって朝日新聞バッシングが吹き荒れているなか、本サイトが防衛研究所の資料に直接あたって記事にしていた。これは軍の関与と強制性を裏付ける客観的証拠であり、吉田証言が虚偽だからといって、日本の責任は変わらない、と。

 しかし、当時はすべてのメディアが朝日バッシングに走り、慰安婦問題への軍の関与、強制性を報道することは完全にタブーになっていたため、新聞・テレビでこの事実は一切取り上げられなかった。

 それが、ここにきて、『報道特集』が慰安婦問題への軍関与を報道できたのは、やはり、潮目が変わってきているからだろう。安保法制の強行採決で安倍政権の危険な体質に世論も安倍政権への反発を強め、メディア内でも相次ぐ言論弾圧事件で安倍政権への危機意識が広がった。そうした空気に後押しされるかたちで、一部の良識的な記者が安倍批判や慰安婦タブーに踏み込むことができるようになった。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

『報道特集』だけでなく「朝日新聞」もようやく慰安婦の軍主導の証拠を報道! 歴史修正の動きは止められるかのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。慰安婦朝日新聞梶田陽介の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 Dappi運営企業と取引報道の自民党ダミー会社は岸田、甘利が代表の過去
2 有名ネトウヨ「Dappi」の正体は自民党が取引先のウェブ制作会社!
3 ネトウヨDappiと自民党の関係が国会で追及されるも岸田首相はゴマカシ
4 岸田首相の解散直前『報ステ』単独出演に「放送の中立性欠く」と批判殺到!
5 辻元清美が自らの不正への対応を語って甘利明に説明要求!
6 葵つかさが「松潤とは終わった」と
7 忘れるな、福島原発事故の主犯は安倍だ
8 『ひるおび!』出演者のバービーが番組の野党の扱いに疑問!
9 安倍が支援、高市早苗が「さもしい顔して貰えるもの貰う国民ばかり」
10 岸田内閣に少女時代をデマ攻撃した金子総務相はじめネトウヨ極右閣僚が
11 沖縄知事選で佐喜真応援団が組織的なデマ攻撃
12 すぎやまこういち死去報道で封印された歴史修正主義と性差別肯定発言
13 山口敬之の逮捕をツブした中村格の警察庁長官就任に広がる抗議!
14 りえママ、娘にたけしとの不倫を強要!?
15 眞子内親王をPTSDにした小室圭さんバッシングの裏にある差別的本質!
16 小倉優香の番組中「辞めさせてください」の本当の理由は番組のセクハラ
17 「暮しの手帖」に「政治的すぎ」と批判
18 乃木坂46橋本奈々未が背負った貧困
19 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
20 幹事長に甘利明、1200万円賄賂事件と黒川検事長による捜査潰しが再燃
1Dappi運営企業と取引報道の自民党ダミー会社は岸田、甘利が代表の過去
2有名ネトウヨ「Dappi」の正体は自民党が取引先のウェブ制作会社!
3『ひるおび!』出演者のバービーが番組の野党の扱いに疑問!
4甘利幹事長に「闇パーティ」広告塔疑惑
5ネトウヨDappiと自民党の関係が国会で追及されるも岸田首相はゴマカシ
6 岸田内閣に少女時代をデマ攻撃した金子総務相はじめネトウヨ極右閣僚が
7岸田内閣の新閣僚はカネまみれ!鈴木財務相、金子農水相、後藤厚労相らも
8岸田首相の解散直前『報ステ』単独出演に「放送の中立性欠く」と批判殺到!
9辻元清美が自らの不正への対応を語って甘利明に説明要求!
10田崎史郎ら御用が垂れ流す「安倍さんは人事に不満」説の嘘,
11すぎやまこういち死去報道で封印された歴史修正主義と性差別肯定発言
12眞子内親王をPTSDにした小室圭さんバッシングの裏にある差別的本質!
13岸田首相に「話が長くて中身がない」「何を言いたいのかわからない」と悪評

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄