萩原流行妻の警察批判は妄想ではない! 児童買春、覚せい剤…警察は不祥事隠しの常習犯だ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 12年には静岡県警磐田署で、署員3人による犯罪容疑を署長がもみ消す事件もあった。容疑はそれぞれ「パチンコ店での盗撮」「寮で同僚のテレビを盗む」「寮費の横領」という酷いものだったが、3人は何のおとがめも受けず、依願退職しているのだ。コトがバレて署長は更迭されたものの、こうした隠蔽工作は「犯人隠秘」という立派な犯罪ではないのか。

「風紀の乱れ」とか「不届きな一部警察官の不祥事」といったレベルでは、とても済まされない。そんな「警察の犯罪」をさらに見てみよう。

 警察は、留置場内でのレイプ事件を組織ぐるみで隠蔽したこともある。事件は00年、千葉県警船橋東署で起きた。ラブホテルの一室で女性が覚せい剤を使用していたとして現行犯逮捕されるが、警察は船橋東署の巡査部長(のちに依願退職)が一緒だったことを強く口止め。そればかりか、同署の留置場で勾留中、看守係の巡査が房内に入り込んできたという。これを報じた「週刊宝石」(光文社)00年4月の記事「千葉県警が隠蔽する留置場レイプ!」によると、看守係は「刑務所へ行くと、こういうエッチなことはできないから」と言いながら女性の胸を触り、その後、レイプに及ぶ。女性が被害を訴えると、署の幹部も出てきて「口外しないという誓約書を書いて」と言ってきたのだという。

 翌01年には、ひき逃げ事件の隠蔽工作も明るみに出た。当事者は神奈川県警鶴見署の署長。横断歩道を自転車で渡っていた69歳の男性を自動車ではね、2週間のケガをさせながら、現場から逃走したのである。「神奈川県警またやった! “署長ひき逃げ事件”隠蔽工作を告発する」(「週刊現代」講談社/01年7月)によると、男性は体を引きずりながら交番へ駆け込むが、この間、逃走中の署長は「ひき逃げで緊急配備はかかっていないか」と携帯で鶴見署に確認までしていたという。本来なら徹底捜査の上、逮捕されるべき事案だが、もちろん、そんなことは起きなかった。

 こうした「警察の闇」は、テレビ・新聞といった大マスコミには、ほとんど登場しない。「盗撮、セクハラ… ケーサツ様のハレンチ不祥事隠しが大量発覚!!」(「週刊プレイボーイ」集英社/05年7月)、「京都府警九条警察署放置死事件で明るみに出た府警“捏造”報告書の仰天中身」(「週刊朝日」朝日新聞出版/06年3月)といった具合に、報じるのはいつも週刊誌である。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

本当にワルイのは警察~国家権力の知られざる裏の顔 (宝島社新書)

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

萩原流行妻の警察批判は妄想ではない! 児童買春、覚せい剤…警察は不祥事隠しの常習犯だのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。マスコミ南村 延編集部警察の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄