洗脳なんかじゃない! 能年玲奈の才能をつぶしているのは所属事務所のほうだ!

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 同誌によれば、仕事も入らず、くすぶっていた能年だが、滝沢氏の演技レッスンによって変化し、映画やドラマの仕事が少しずつ増え始めた。でも、事務所がプッシュしていたのは社長の肝いりである川島海荷のほう。『あまちゃん』オーディションも事務所としては川島が本命で、能年は“当て馬”でしかなかったのだ。

 いざ能年が主人公を射止めても、扱いは変わらなかった。『あまちゃん』出演時の月給はたったの5万円。朝ドラの主演というハードなスケジュールのなかでも事務所のサポートも手薄で、能年が頼れる人間は滝沢氏しかいなかった。同記事によると、『あまちゃん』の撮影も佳境に入った2013年4月、ついにパンクしてしまった能年は滝沢氏に電話し、「寮の乾燥機が壊れて、もう明日のパンツがない」「財布には二百円しかない」と泣きついた。そこから滝沢氏は能年の身のまわりの世話をするようになったのだという。

 そうして滝沢氏と距離を縮めた能年だが、その態度が事務所スタッフの怒りを買ってしまう。『あまちゃん』終了後にはチーフマネージャーが「玲奈の態度が悪いから、オファーが来てない。仕事は入れられないよね。事務所を辞めたとしても、やっていけないと思うけどね」と宣言。今年8・9月に公開予定の『進撃の巨人』からも出演オファーがあったが、レプロはこれを断り、仕事をもっとしたい能年との溝はさらに深まることになった。そしてついに昨年1月には、能年が「事務所を辞めたいです」とマネージャーにメールを送るまでに事態は発展。こうした能年の表明に対し、レプロの社長は激昂して「負け犬!」と言い放ったという。

 この記事では当事者である能年にも直撃している。独立騒動について記者に問いかけられても能年は無言を貫いているが、唯一「能年さんは仕事を断っているのですか?」という質問には、「私は仕事をしてファンの皆さんに見てほしいです。私は仕事がしたいです」と語っている。今年3月にもブログで〈仕事がしたい、仕事がしたい、仕事がした~い〉と書き込んでいたが、これが能年の正直な気持ちなのだろう。

 せっかく大ブレイクを果たしたのに、飼い殺し状態に追い込まれてしまった能年。もちろん、レプロとしては、同事務所の看板である新垣結衣の後に続く女優として育てようと、能年の評価を落とさない作品選びや露出量をコントロールしていた側面もあるはずだ。しかし、そのプロデュース自体が失敗だったと言わざるを得ない。

 たとえば、能年と同じく『あまちゃん』で注目を浴びた有村架純は大量露出路線で連ドラやCMに引っぱりだこ、映画も『ストロボ・エッジ』『ビリギャル』と主演作が目白押し状態。他方、そんな有村に大きく水をあけて期待されていたはずの能年は、『あまちゃん』以降、出演したのは『ホットロード』『海月姫』の映画2本と『世にも奇妙な物語』のオムニバスドラマ1本のみ。しかも、せっかく選び抜いた作品なのに話題性も弱く、いまでは出し渋りによって存在自体が忘れられそうになっている。挙げ句、こうした事務所の戦略を納得させることもできず、能年は信頼を置く滝沢氏との距離を縮めた。これでは事務所に内緒で独立を画策したとしても当然の話である。

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