特別企画◎安倍〜菅政権御用ジャーナリスト大賞(後編)

アベノマスクも学術会議介入もGoToも擁護、もはや権力の「中の人」に…御用ジャーナリスト5位〜2位、そして大賞を発表

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4位●『ひるおび!』
菅政権誕生で“菅応援団”番組がさらに露骨に! 田崎スシローいわく「菅首相の奥さんも見てる!」

 4位の称号は、異例だが、『ひるおび!』(TBS)という番組そのものに捧げようと思う。御用ジャーナリストの代名詞・田崎史郎氏、ネトウヨ安倍応援団の八代英輝弁護士が出演している同番組だが、2020年はそういう個人のレベルではなく、番組じたいが菅首相の応援団と化していたからだ。

『ひるおび!』と菅首相の関係の近さはMCの恵俊彰が菅官房長官と会食したという噂も出回るなど、以前から有名で、2018年半ばからは、放送で露骨に菅ヨイショするシーンもしばしば見られるようになった。

 元号発表で菅氏の注目度が高まると、「令和おじさん」「パンケーキおじさん」「次期首相」と大はしゃぎで持ち上げたのはもちろん、菅原一秀・前経産相、河井克行・元法相、和泉洋人首相補佐官など菅側近の不祥事が次々と明らかになり菅官房長官が追い込まれていた時期も、菅官房長官の誕生日を番組で祝うほど。

 さらに「桜を見る会」問題の会見対応でボロボロになって多くのメディアが珍しく菅官房長官を批判していた際も、恵らは「安定のガースー」「安心感がある」などと無理やり擁護していた。

 しかし、ターボ全開になったのはやはり2020年、安倍首相が辞任を表明したあと。とにかく菅首相を誕生させようと番組一丸となってプロモーションを展開したのだ。

 象徴的なのは、柿崎明二・共同通信論説委員を頻繁に出演させ、ことあるごとに菅氏の出世譚や政治手腕などを熱く語らせたことだろう。

 柿崎氏がその後、すぐに菅内閣の補佐官に就任したことが、何よりその露骨な偏向を証明したが、『ひるおび!』には何の反省もなし。逆に“『ひるおび!』ファミリーが首相補佐官に!”とお祝いムードで「もう出てもらえないかな」「ダメもとでオファーしてみよう」などと大はしゃぎする始末だった。

 こんな調子だから、菅政権誕生後も、当然、菅応援団ぶりはより露骨になっていった。

 コロナ感染が徐々に拡大しているなかでも、例の携帯値下げ問題を何度も特集し、菅首相の手柄だと賞賛。学術会議問題でも田崎氏や八代弁護士らが学術会議をすり替え攻撃、菅首相を正当化し続けた。そして12月、支持率が急落すると、“安倍政権では常に味方だったはずの読売・産経の論調が変化し、菅首相を批判”などというマニアックな特集までして、菅首相をかばってみせた。

 最近は、さすがにコロナ対応の失態をめぐって厳しいツッコミもするようにはなったが、それでも「これ柿崎さんに言えばいいのかな」などと、自分たちが官邸に近いことを自慢している始末。そんな軽口を叩く前に、こんな酷い政権の誕生をアシストし、持ち上げてきた責任をとれ、という話だろう。

 しかも、ありえないのは、安倍政権、菅政権と通じて、これだけ政権擁護に偏った放送を繰り返しておいて、長くコメンテーターを務めてきた作家の室井佑月を突如降板させたことだ。室井は2020年5月、前新潟県知事の米山隆一と結婚したが、その米山前知事が11月27日、次期衆院選で新潟5区に立候補することを正式に表明。そのため、選挙出馬予定者の配偶者は情報番組のコメンテーターとして公平でなくふさわしくない、という判断があったというのが表向きの説明だ。

 しかし、配偶者とはいえあくまでそれぞれ独立した個人であり、選挙期間中の出演見合わせならともかく、選挙じたいいつ行われるかもわからないのに、降板させるというのは異例だ。実際、父親が田村憲久厚労相である田村真子アナウンサーや、夫が小泉進次郎環境相である滝川クリステルは、いまも変わらずTBSの情報番組に出演し続けている。もちろん、田村厚労相も小泉環境相も次期衆院選に必ず出馬するはずだが、なぜか降板になったのは室井だけなのだ。これ、ようするに、室井が政権批判を繰り返していたためではないか。

 田崎氏のような御用ジャーナリストに官邸の言い分を垂れ流させ、直後に首相補佐官として官邸入りするような人間に総裁選を解説させて、なんの反省も検証もない。それでいて、政権批判者を追放していく。立川志らく司会の『グッとラック!』を終わらせるらしいTBS だが、次は『ひるおび!』を終了するべきだろう。

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