横田滋さんの死で蓮池透さんが語った危機感!「家族会、救う会の“日本会議”化に抗する最後の砦だったのに」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
横田滋さんの死で蓮池透さんが語った危機感!「家族会、救う会の日本会議化に抗する最後の砦だったのに」の画像1
横田さんの逝去で危機感を語る蓮池透氏(写真は2016年に本サイトのインタビュー時)


 横田滋氏が亡くなったことで、マスコミは久しぶりに拉致問題を取り上げている。しかし、その論調はエモーショナルで表面的なものばかりだ。

 本サイトでは、安倍首相が近年、拉致問題をないがしろにし、横田夫妻についても冷淡な姿勢を見せていたこと、そして拉致問題を極右運動に利用しようという「救う会」(「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」)の姿勢が拉致問題の交渉を阻み、横田さんたちを苦しめてきたことを再三、指摘したが、そうした実態を伝える報道は皆無だった。

 横田さんは、拉致問題解決に一向に道筋が見えない状況と安倍首相、「救う会」の政治利用に何を思っていたのか。

 当初、拉致被害者の蓮池薫さんの兄として「家族会」(「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」)事務局長を務めていたものの、ある時期から「家族会」と距離をおき、いまは安倍首相や「救う会」を批判している蓮池透さんに、横田さんへの思いと拉致問題の現状や今後について話を聞いた。

──横田滋さんが亡くなられて、いまは率直にどういう思いですか。

 蓮池 この時期に滋さんが亡くなったことは、言葉にならないくらい残念ですし、同時に危機感を感じています。みんながコロナ禍で苦労しているなかで、滋さんの死が、そして拉致問題そのものがかき消されてしまうのではないかと。マスコミは滋さんの死を受けて、「頑張った」「リーダーシップ」などと美談仕立てで報じています。まるで芸能人が亡くなったときと同じような報道じゃないですか。でもそれは違うでしょう。滋さんを追悼するのは当然のこととして、それに加えてなぜ拉致問題はこんな長い間、解決しないのか、できないのか。日本政府の問題も含め、あらためて検証するのが筋でしょう。亡くなられる前の滋さんの行動を讃えるばかりで問題をきちんと捉えてない。“夢叶わず”なんて言うんだったら、なぜ叶わなかったのか、それをきちんと検証すべきですよ。解決できない政府を批判、検証をすべきです。そうでなければ拉致問題はこのままダラダラと解決せず時が過ぎるだけです。実際、ワイドショーや報道もお涙ちょうだい一色報道でしたし、それも数日で終わってしまうでしょう。それが怖いなと思っています。

──9日には、妻の早紀江さんと息子の拓也さん、哲也さんが会見をしました。

 蓮池 正直に言うと、早紀江さんには「安倍さん、何やってるんだ!」くらいは言ってほしかったです。早紀江さんは数年前から政府への不信感を少しずつ口にしていましたから。この機会に強く要求してほしかった。しかし、そうした安倍首相への注文はなく、逆に息子さんが「安倍総理、安倍政権は動いてくださっています。なので何もしない方が政権批判をするのは卑怯だと思います」と言っていて。「安倍総理とともに」には違和感を覚えましたし、まだ安倍さんを評価し、頼るのかと悲しい気持ちになりました。
 ただ、これも「救う会」の影響があるんでしょうね。「救う会」はいまや極右思想と安倍首相礼賛の日本会議一派に牛耳られていますから。
 そもそも「救う会」は被害者を救出しようなんて気もまったくない。「安倍さんがやってくれる」という礼賛ばかり。「全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会」も、櫻井よしこ氏などが司会をするようになって、安倍教信者の集まりのようになってしまった。
 最近はさすがに国民大集会でも安倍首相に対して「何年経ってると思うんだ」などというヤジが飛ぶようになってきましたが、そうすると司会の櫻井氏が「総理のありがたいおことばですから、静かに聴きましょう」なんて止めるんです。一方、特定失踪者問題調査会代表の荒木和博氏が「(北朝鮮と)戦争しろ」と連呼しても止めようともしない。安倍首相への批判は止めるのに、戦争しろという暴論は制止すらしない。結局、「救う会」も櫻井さんも北朝鮮と戦争したいからでしょう。そんな危険な暴論がまかり通っているのがいまの拉致問題の現場なんです。
 そういう意味では、滋さんは、こうした極右化に抗する最後の砦でした。しかし、滋さんが亡くなって、今後、「家族会」「救う会」もさらに日本会議色が強くなっていくでしょう。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

横田滋さんの死で蓮池透さんが語った危機感!「家族会、救う会の“日本会議”化に抗する最後の砦だったのに」のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。北朝鮮安倍晋三拉致問題救う会横田めぐみ横田滋編集部蓮池透の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 大阪の入院率10%のなか、維新議員が「コロナ感染、即、入院」で非難殺到!
2 菅首相「五輪選手と国民が交わらない」は嘘 528自治体で選手団と住民が交流
3 『めざまし8』で3時のヒロイン・福田らが「吉村知事はタイプ」話で盛り上がる
4 コロナのさなか自公が高齢者の医療費負担を2倍にする法案を強行採決へ
5 菅首相がコロナ対応の失敗を改憲にスリカエる発言! 国民投票法も強行成立
6 菅首相が「人流は間違いなく減少」と真っ赤な嘘! 東京駅前は昨年の1.8倍
7 東京都が東京五輪の観戦に子ども81万人を動員! 感染拡大中に通達
8 竹田恒泰の「差別主義」を認めた東京地裁の判決文を改めて紹介
9 大阪で123の病床が削減! コロナ医療崩壊でも菅政権が強行する医療カット
10 葵つかさが「松潤とは終わった」と
11 櫻井よしこ、西岡力、文春…朝日・慰安婦報道叩きのデタラメが次々露呈
12 西村担当相が「マスクでも感染」認めたのに濃厚接触者の定義変更しない菅政権
13 竹田恒泰が父の五輪汚職捜査に「フランスは皇室がないからひがんでる」
14 竹田恒泰の側近が詐欺逮捕、その裏側には
15 大阪に看護師不足は維新のせい!橋下徹は看護師の給料を「バカ高い」と攻撃
16 吉村知事が「変異株対応」を強調して私権制限主張も…国内初の変異株死者を隠蔽
17 秋篠宮家の料理番がブラック告発
18 池江璃花子復活劇を五輪強行派が利用! 門田隆将や安倍前首相も便乗ツイート
19 吉村知事が“批判逃れ”に必死! 橋下徹と宮根誠司は“同情誘う作戦”
20 大阪「高齢者の入院の優先順位下げろ」は職員の問題ではない! 吉村知事も
1東京都が東京五輪の観戦に子ども81万人を動員! 感染拡大中に通達
2大阪の入院率10%のなか、維新議員が「コロナ感染、即、入院」で非難殺到!
3コロナのさなか自公が高齢者の医療費負担を2倍にする法案を強行採決へ
4吉村知事が“批判逃れ”に必死! 橋下徹と宮根誠司は“同情誘う作戦”
5 菅首相がコロナ対応の失敗を改憲にスリカエる発言! 国民投票法も強行成立
6安倍晋三「朝日の捏造体質は変わらない」発言に「お前が言うか」と非難殺到
7吉村知事が「変異株対応」を強調して私権制限主張も…国内初の変異株死者を隠蔽
8 菅首相が「人流は間違いなく減少」と真っ赤な嘘! 東京駅前は昨年の1.8倍
9『めざまし8』で3時のヒロイン・福田らが「吉村知事はタイプ」話で盛り上がる
10大阪で123の病床が削減! コロナ医療崩壊でも菅政権が強行する医療カット
11菅首相「五輪選手と国民が交わらない」は嘘 528自治体で選手団と住民が交流
12 大阪「高齢者の入院の優先順位下げろ」は職員の問題ではない! 吉村知事も
13市長選で優勢 河村たかし市長との焼肉会食をリコール不正渦中の事務局長が
14東京五輪組織委が看護協会に「看護師500人動員」を要請する横暴!
15菅首相が「休んでいる看護師がいるから五輪に500人」妄言の直前に…
16西村担当相が「マスクでも感染」認めたのに濃厚接触者の定義変更しない菅政権
17フジ系『最高のオバハン』が結婚詐欺師の名を小室氏と一字違いの「小室敬」に

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄