『ミヤネ屋』でフェイク “文在寅攻撃の急先鋒” 武藤正敏・元韓国大使の正体! 徴用工企業の顧問を務め司法介入疑惑でも名前が

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
『ミヤネ屋』でフェイク 文在寅攻撃の急先鋒 武藤正敏・元韓国大使の正体! 徴用工企業の顧問を務め司法介入疑惑でも名前がの画像1
『ミヤネ屋』でフェイクを語る武藤氏


 連日、飽きもせずに韓国バッシングを展開しているテレビのワイドショー。「国と国との約束をやぶる韓国はけしからん」「関係悪化の諸悪の根源は文在寅による反日政策」なる大合唱を繰り広げているが、そんなコメンテーターのなかでも特に目立っているのが、元韓国大使の武藤正敏氏だ。『韓国人に生まれなくてよかった』(悟空出版)なるヘイトスピーチ同然のタイトルの本を著書にもつ武藤氏だが、メディアでは「元韓国大使」の肩書をひっさげ、さも「韓国をよく知る専門家」として振舞っている。

 しかし、そんな武藤氏の言説をよく聞いてみると、ところどころに胡散な臭いがプンプンしてくるのだ。

 武藤氏の特徴は、「文大統領の支持層はみんな過激派」「韓国は裁判官でも相当左がかった人が多い」などと自信満々に決めつけて、安倍政権の問題点や日本の戦争責任は一切ネグりながら、文在寅政権は「反日」で「トンデモ」だとひたすら喧伝するというもの。しかし、「文在寅が悪い」を強調しようとするあまり、そのなかには明らかな“フェイク”が紛れ込んでいる。

 たとえば、9月12日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』での発言。番組では、韓国政府の法相に就任早々「検察改革」の旗印を掲げる曺国(チョ・グク)氏と検察当局との“対立”を特集したのだが、そのなかで、韓国国民が文政権の検察改革を支持する背景として、大ヒットした2017年公開の韓国映画『1987、ある闘いの真実』の話題が出た。この作品は、当時、全斗煥(チョン・ドゥファン)軍事政権の1987年に起きた、警察の拷問による罪なき学生の死亡と国家ぐるみの隠蔽、この事件をきっかけに盛り上がっていった韓国民主化運動の実話をもとに映画化したもので、民主化運動出身の文大統領も強い感銘を受けたことで知られる。

 番組では、MCの宮根誠司が映画『1987』に関連して「民主化運動をしてきた人たちは反権力みたいなところって、やっぱり身に沁みてるように思うのですが」と、中継先の武藤氏に話を振る。すると、武藤氏は「あると思います」と前置いてから、こんな“解説”を始めたのである。

「この映画が公開されたのは2017年の12月27日ギリギリですよね。おそらくね、今の政権になってからこれを作ったんだろうと思います。だから検察改革に対する国民の支持を得るためのね、かなり政治的な意図があってできた映画で。さらに今はないような過去のですね、そういう民主化闘争を題材にしてやるっていうのは、なかなか巧妙ですよね」

 ようするに武藤氏は、映画『1987』が、文大統領が検察改革の世論を喚起するためにつくらせた“プロパガンダ映画”であるかのように語ったのだ。実際、スタジオでは、この武藤氏の発言を受けて、出演者が「え〜!そこも〜!」と大げさに驚いてみせていた。

 ところが、これ、完全に事実無根のフェイクなのだ。

 そもそも『1987』の製作がスタートしたのは、文政権誕生後ではない。監督のチャン・ジュナン氏がインタビューで語るところによれば、「一番最初にオファーを受けた時はパク・クネ政権下だったのですが、脚本作業は秘密裏に進めました」という(ウェブサイト「映画ログプラス」2018年9月8日)。

 製作を秘密裏に進めざるを得なかったのは、当時の朴槿恵政権による弾圧を回避するためだ。「朝日GLOBEプラス」(2019年8月9日)のインタビューによると、〈チャン監督が今作を撮ろうと考えたのは、その朴槿恵の任期中の2015年冬〉であり、〈当時は朴槿恵の一連の疑惑もまだ明るみになっておらず、退陣を求めて大勢の人々が立ち上がった2016年10月からの「ろうそく集会」で韓国社会の雰囲気が大きく変わる以前〉。朴政権は「政府の政策に協力的ではない文化人」をブラックリストに掲載するなど、スキャンダルを隠すための弾圧姿勢を強めていた。チャン監督はこう語っている。

「朴槿恵政権は、まるで独裁体制時代に戻ったかのように文化業界を弾圧、政権に都合のいいことしか言わせようとしなくなり、歯がゆく感じていた。今作の製作を始めた頃は、ろうそく集会が起きるなどまったく想像もできない状況だったが、政権からどんな不利益を被ることになっても、勇気を出して映画にしたかった」

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

『ミヤネ屋』でフェイク “文在寅攻撃の急先鋒” 武藤正敏・元韓国大使の正体! 徴用工企業の顧問を務め司法介入疑惑でも名前がのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ミヤネ屋ワイドショー三菱重工業嫌韓徴用工文在寅映画『1987』武藤正敏編集部の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 大ウソだらけの東京五輪! 安倍・菅・森はどんな嘘をついてきたか
2 五輪サッカー・久保建英が南アの陽性者に「僕らに損ではない」と無神経発言
3 五輪開会式演出の小林賢太郎が“ユダヤ人大量惨殺ごっこ”ギャグで解任!
4 百田、上念、有本、WiLL…安倍応援団の小川榮太郎切りが醜悪!
5 IOC幹部の発言で安倍の責任が明白に…「1年以内延期」「再延期なし」ゴリ押し 
6 自民党がネトサポに他党叩きを指南
7 川島なお美が近藤誠の診断を告発
8 岸井成格が安倍官邸から受けた圧力
9 『報ステ』新キャスターの大越健介に安倍の圧力で『NW9』を追われた過去
10 検査数少ないのに感染1387人 東京で医療逼迫が起き始めた!
11 東京五輪開閉会式に小山田圭吾参加で批判殺到!過去に“障害者いじめ自慢”
12 NHKが開会式前日に放送『いだてん』が突きつける東京五輪への疑問
13 葵つかさが「松潤とは終わった」と
14 岩井俊二監督がクールジャパンに苦言
15 麻生「ヒトラーは正しかった」は本音
16 青木理『モーニングショー』降板 政権批判コメンテーターを排除か
17 椎名林檎が“日本会議の巣窟”で講演
18 それでも謝罪しない…河野太郎がワクチン問題でついた嘘と”知の崩壊“発言
19 櫻井よしこの朝日攻撃の「捏造」が法廷で
20 ピエール瀧逮捕でワイドショーが石野卓球に「謝れ」攻撃の異常
1大ウソだらけの東京五輪! 安倍・菅・森はどんな嘘をついてきたか
2五輪関係者が入国当日、築地を散歩! 
3聖火お披露目式で手話通訳が小池百合子らのテントには入れず雨に濡れ
4 平井大臣の株売却益隠しの裏!タニマチIT企業がオリパラアプリを高額受注
5東京五輪開閉会式に小山田圭吾参加で批判殺到!過去に“障害者いじめ自慢”
6五輪サッカー・久保建英が南アの陽性者に「僕らに損ではない」と無神経発言
7 検査数少ないのに感染1387人 東京で医療逼迫が起き始めた!
8それでも謝罪しない…河野太郎がワクチン問題でついた嘘と”知の崩壊“発言
9五輪入場行進にすぎやまこういちの曲、杉田水脈のLGBT差別に同調
10南ア、チェコ選手の感染、イギリス選手の濃厚接触も隠していた政府と組織委
11五輪でIOCラウンジ以外にVIPルーム、広告代理店は物品購入でも15%上乗せ
12五輪開会式演出の小林賢太郎が“ユダヤ人大量惨殺ごっこ”ギャグで解任!
13きゃりーぱみゅぱみゅ、ロンブー淳、フット岩尾らがオリンピックに疑問!
14NHKが開会式前日に放送『いだてん』が突きつける東京五輪への疑問

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄