安倍首相が三原じゅん子を閣僚に推したのはあの安倍礼賛“カルト演説”を気に入ったから…そのヤバすぎる中身を振り返る

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6月25日、野党を怒鳴りつけた三原じゅん子(参議院インターネット審議中継より)


 11日に行われる内閣改造で、安倍首相は本気で三原じゅん子を入閣させるつもりらしい。三原の入閣は前々から噂レベルで流れ、週刊誌なども話半分で報じていたが、昨日深夜、TBSが「複数の政府・与党関係者」の情報として、「自民党の三原じゅん子参議院議員を初入閣させる方向で調整に入った」と確定的に報じたのだ。

「政治的な実績がほとんどないため、政権内でも閣僚入りに反対の意見が多かったが、安倍首相が強く推しているようだ。6月の国会で、安倍首相の問責決議案への反対演説に立って、野党を怒鳴りつけただろう。安倍首相はあれがすっかり気に入って、事あるごとに『三原さんはどうか』と推すようになった」(ベテラン政治評論家)

 安倍首相は先の参院選の政見放送でも三原をパートナーに選んでいたし、三原のことをやたら買っているのは確かだ。しかし、「あの演説を気に入って」閣僚に抜擢って、安倍首相は正気なのか。

 たしかにあの演説は話題にはなったが、支持したのは一部のネトウヨだけ。ひたすら安倍首相を礼賛し、野党にも安倍首相への感謝を要求。さらに「恥を知れ!」などと啖呵を切る様子に、多くの国民から「北朝鮮みたい」「ほとんどカルト」と恐怖を訴える声が上がっていた。

 しかも、恐ろしいのは、三原じゅん子が実際は深いことなど何も考えていないのに、ただただ安倍首相に追従して、極右化していることだ。2015年には、参院予算委での質問のなかで、「日本が建国以来、大切にしてきた価値観、八紘一宇であります」と切り出し、「安倍晋三首相がイニシアチブを取り、世界中に提案していくべきだ」などと主張。批判を受けると、〈「八紘一宇」は、今まさに我々が直面する課題、つまりグローバル資本主義の暴走、利己的個人主義の行き過ぎといった問題に対処するときの指針になるということを、広く知って欲しかった〉(「正論」2015年6月号/産経新聞社)などと言い訳した。
 
 要するに、この人、八紘一宇の意味も、安倍政権がまさにグローバル資本主義を志向していることも知らないで、自民党議員をやっているのである。

 こんな“スカスカ”極右思想の持ち主が大臣なんかやって大丈夫なのかと思うが、しかし、考えてみれば、こういうところが、安倍首相のお気に入りなのだろう。安倍首相はこれまでも、稲田朋美や杉田水脈など、男社会の権力に媚びるために中身のない極右思想をおうむ返ししているだけの女性議員をやたら重用してきた。しかし、稲田や杉田が失言や不祥事ですっかり政治家としての能力がないことを露呈してしまったため、今度は三原じゅん子に目をつけたということではないか。

 とはいえ、「組閣は蓋があくまでわからない」というのが永田町の常識。本格的な批判は実際に三原が閣僚になってからにして、今回は、例のカルト演説が飛び出した際の記事を再録しておこう。これだけでも十分に、この議員のヤバさはわかってもらえるはずだ。

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 6月25日、衆院では内閣不信任案が、前日24日は参院で安倍首相の問責決議案が提出され、いずれも否決された。26日、閉会を迎える国会だが、結局、安倍自民党は予算委員会の集中審議を拒否しつづけ、不信が高まる年金問題の説明責任から逃げたのだ。

 しかし、問題はこれだけで終わらない。24日の参院本会議における問責決議案への反対討論に自民党代表として壇上に立った三原じゅん子議員が、政権与党として説明から逃げていることを棚に上げ、すべての責任を野党に転嫁。挙げ句、安倍礼賛を繰り広げたことに、ネット上では悲鳴の声が上がっているのだ。

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