櫻井よしこが植村隆裁判の不当判決に乗っかり会見で「捏造攻撃」を正当化! ネトウヨは「植村を極刑にしろ」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
櫻井よしこが植村隆裁判の不当判決に乗っかり会見で「捏造攻撃」を正当化! ネトウヨは「植村を極刑にしろ」の画像1
16日放送の『櫻LIVE』(言論テレビ)より

 ジャーナリストの櫻井よしこ氏からの「捏造記者」との攻撃に対し、名誉毀損で訴えた元朝日新聞記者・植村隆氏が、今月9日の札幌地裁判決(原告の請求棄却)を不服として、22日、札幌高裁に控訴した。

 周知のとおり、植村氏は、2014年の朝日新聞慰安婦報道問題で、朝日が訂正をした「吉田清治証言」とはまったく無関係であるにもかかわらず、元慰安婦の金学順さんに関する記事を書いたことで、右派やネット右翼から総攻撃を受けた記者だ。内定していた再就職先や勤務先の大学に抗議が殺到、さらに家族への殺害予告まで送られるなど、スケープゴートにされた植村氏への“リンチ”は過激化した。

 しかし、植村氏は不当なバッシングに沈黙していたわけではない。2015年、自らを「捏造」などと攻撃した右派言論人らに対し複数の裁判を起こした。そのひとつが、ジャーナリストの櫻井よしこ氏と、氏の記事を掲載した出版3社を相手取った札幌地裁の裁判である。法廷では、原告弁護団の追及により、櫻井氏が「植村記事は捏造」とした根拠のデタラメが次々とあらわになった。しかし、札幌地裁が今月9日に下した判決は、原告・植村氏の請求をいずれも棄却するものだった。

 植村氏は今月15日、日本外国特派員協会での会見で「この判決を私は、言論戦、言論の戦いで勝って判決で負けてしまった悪夢のような判決だというふうに思っています」と述べていたが、その通りだろう。札幌地裁判決がいかに「不当判決」であったかは、本サイトの11日付記事(https://lite-ra.com/2018/11/post-4354.html)で詳しく解説したので、ぜひご一読いただきたい。

 しかし、植村氏の控訴を受け、またぞろネットでは、異常としか言いようがない“植村バッシング”が再燃している。控訴を伝える時事通信の報道がYahoo!のトップニュースになったのだが、そのコメント欄が、こんな脅迫めいた文言や誹謗中傷、そして悪質なデマで埋め尽くされているのだ。

〈できる事なら国家反逆罪で極刑にして欲しい〉
〈この反日極左売国奴「植村隆」を許すつもりも無ければ、願わくば惨殺体で発見される事を切に祈るよ。〉
〈間違いなく捏造記者です。あと2回チャンスがありますが2回とも敗訴して頂かねばなりません。〉
〈むしろ最高裁まで行って、決定的に捏造であることが明らかになれば良い〉
〈あなたは、捏造記者に認定されたんだ。悪あがきはよせ。〉

 「極刑」「惨殺体」などという書き込みは、まさに2014年に植村氏とその家族が被害にあった殺害の示唆を彷彿とさせる。そして、コメント欄に多く見られた「植村は捏造記者と認定された」というような話は、完全なるデマである。

 簡単に振り返っておくが、そもそも札幌地裁の判決は、植村氏の記事を「捏造」と攻撃した櫻井氏の記事には「原告の社会的評価を低下させる事実の摘示や意見ないし論評がある」と認定しながらも、櫻井氏が参考にした資料や社会状況から「真実であると信じる相当の理由がある」として免責したというものだ。

 しかし、「真実と信じる相当の理由」を認めること=「真実相当性」を認定することと、摘示事実の「真実性」を認定することは、まったくの別モノである。実際、長い判決文の隅から隅まで読んでも、札幌地裁は「原告の記事は捏造であった」とも「原告は捏造記者である」とも、あるいは「原告は事実と異なることを知りながら記事を執筆した」などとも認めていない。つまり、裁判所は櫻井氏が摘示した「植村氏は捏造記事を書いた」ということについて「真実である」とは、まったく認定していないのだ。

 それどころか、裁判の主要な争点のひとつである櫻井氏の“金学順さんは継父によって人身売買されて慰安婦にさせられたのに、植村氏はそれを知りながら意図的に書かないことによって強制連行を印象付けようとした”という主張にかんして、判決文は〈「継父によって人身売買され慰安婦にさせられた」という事実が真実であると認めることは困難である〉と言及している。ようするに、櫻井氏の主張の前提にある「人身売買説」自体の真実性を認めていないと言っていいだろう。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

櫻井よしこが植村隆裁判の不当判決に乗っかり会見で「捏造攻撃」を正当化! ネトウヨは「植村を極刑にしろ」のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。慰安婦朝日新聞植村隆櫻井よしこ編集部の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 大阪維新「ファクトチェッカー」が一般市民の事実に基づく批判を吊るし上げ
2 山田真貴子内閣広報官が育鵬社の教科書に“男女平等の象徴”として登場!
3 菅首相が“コロナ会見中止は山田内閣広報官隠し”と追及され逆ギレ!
4 愛知リコール不正は維新にも責任 事務局長は維新の衆院選公認候補
5 菅首相が山田内閣広報官を処分しない理由に女性問題を悪用!
6 福島沖地震で東電が福島原発の異変を隠蔽!菅首相も「すべて正常」
7 菅首相の長男による総務省幹部接待は贈収賄だ! 接待音声データで菅長男が…
8 葵つかさが「松潤とは終わった」と
9 アパホテルのトンデモ極右思想の正体
10 橋下徹に恫喝された女子高生が告白!
11 櫻井よしこ、西岡力、文春…朝日・慰安婦報道叩きのデタラメが次々露呈
12 年金データのマイナンバーはやはり中国に流出か…厚労省部会の報告書が指摘
13 愛知リコール不正 バイトに偽造署名 高須院長と河村市長は説明を
14 リコール不正確定的でも陰謀論全開の高須院長を批判できないマスコミ
15 不具合放置のCOCOAに政府が4億円支出 受注したパーソルに中抜き疑惑も
16 小田嶋隆・武田砂鉄対談 後編 糸井重里と松本人志をあらためて語る
17 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
18 新聞労連委員長が語る官邸の“望月記者ハラスメント”の構造(後編)
19 安倍首相が会見も新しい対策ゼロ! 質問打ち切りに記者から怒号
20 丸川珠代は五輪担当相に不適格!「娘として」発言、ヘイトデマ丸乗り
1リコール不正確定的でも陰謀論全開の高須院長を批判できないマスコミ
2年金データのマイナンバーはやはり中国に流出か…厚労省部会の報告書が指摘
3福島沖地震で東電が福島原発の異変を隠蔽!菅首相も「すべて正常」
4愛知リコール不正 バイトに偽造署名 高須院長と河村市長は説明を
5 愛知リコール不正は維新にも責任 事務局長は維新の衆院選公認候補
6菅政権のデジタル化のポンコツ暴露も、さらに五輪観客用アプリに73億円
7丸川珠代は五輪担当相に不適格!「娘として」発言、ヘイトデマ丸乗り
8菅首相が“コロナ会見中止は山田内閣広報官隠し”と追及され逆ギレ!
9菅首相が山田内閣広報官を処分しない理由に女性問題を悪用!
10 菅政権がワクチン特殊注射器8000万本を韓国に購入要請でネトウヨが激怒
11山田真貴子内閣広報官が育鵬社の教科書に“男女平等の象徴”として登場!
12 菅政権がワクチン接種でも大失態! 特殊な注射器用意せず、韓国と対照的
13五輪組織委会長の橋本聖子が高橋大輔の他にセクハラ 池江璃花子の白血病でも
14 菅首相の長男による総務省幹部接待は贈収賄だ! 接待音声データで菅長男が…
15福島県沖地震で再び朝鮮人差別デマ 通報の動きに「ネタ」「パロディ」と反論も
16大阪維新「ファクトチェッカー」が一般市民の事実に基づく批判を吊るし上げ
マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄