宇多田ヒカル「音楽に責任はありません」にSKY-HIが異論!「この国の問題に目を塞いでいてはいけない」「大人の責務」

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SKY-HI「音楽や表現に批評性が育たないと、国としては民主的じゃない」

 その後、8月に配信されたミックステープ「FREE TOKYO」のなかの1曲「Name Tag」は、MOMENT JOONをフィーチャリングしたものだ。

 また、「FREE TOKYO」には、韓国のラッパーReddyをフィーチャリングした「I Think, I Sing, I Say feat. Reddy」もあり、ミュージックビデオが公開されているが、そこではこんなパフォーマンスがされている。

 SKY-HIが日本語で〈アメリカンとソングライト/チャイニーズの奴がギターでride on/イスラムのファンにツイートで対応 アレイコム/お粗末なGoogle翻訳もご愛嬌〉とラップすれば、Reddyが韓国語で〈日本で出会った友達は身体に彫ってたんだよBuddhaのタトゥー/俺は祈った後で言うJesus name/俺の女は持っているbaptismal name〉(YouTube上の動画についている和訳より)と応じる、そして、SKY-HIが歌う〈アホにバカにインテリ、芸能、ブサイク/俺の友達に唯一ないのはヘイトクライム〉というフレーズ。それぞれがそれぞれの文化を尊重し、差別を憎むというメッセージを、エンタテインメントあふれるパフォーマンスにするという試みだった。

 社会性のある楽曲を歌えば、立場やスタンスの違いから様々な反応が起きる。なかには厳しい批判もあるだろう。大抵のミュージシャンはその状況に嫌気が差したり、周囲の大人から面倒なことに首を突っ込まないように諭されたりして、社会的なメッセージを出すことを止めていく。

 そんななかSKY-HIは違う。むしろ、意見のなかから取り入れるべきものは積極的に取り入れていき、自分の表現を刷新しようと努める。

SKY-HIがそこまで、社会問題を表現することと必死で格闘しているのは、それくらい、危機感が強いからだ。SKY-HIは「ユリイカ」のインタビューでこうも語っていた。

「日本の音楽がアメリカみたいになるべきだというのではなくて、音楽や表現に批評性が育たないと、国としては民主的じゃないし、平和的じゃない。誰も何も言わないで、黙ってにこにこやるのが「平和」だと思う感覚が育っているのはまじでやばいと思うから」

 この国で、批判的メッセージをエンタテインメントとして定着させるというのは、とてつもなくハードルの高い目標設定であると思うが、これだけ社会や表現の問題に深く強く向き合っているSKY-HIを見ていると、期待を抱かずにはいられない。

最終更新:2018.09.27 12:49

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