小学館がチンギス・ハーンに謝罪する一方、中韓ヘイト本は放置のダブルスタンダード! 異例対応の背景に外務省圧力

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チンギス・ハーンに謝罪する一方、小学館は中国・韓国へのヘイト本・ヘイトを乱発

 そもそも、小学館は大手出版社では随一のヘイト本メイカーとして知られる。東京都市大学メディア情報学部・李洪千准教授の論文「出版メディアと排外主義:嫌韓本の分析を中心に」によれば、2005年から2016年までに「嫌韓本」を出版した出版社を点数上位から並べると、小学館は6位(8点)に位置するという。事実、小学館は2010年代にこのような書籍を出版してきた。

『現代中国「国盗り物語」 かくして「反日」は続く』(宮崎正弘)
『「無法」中国との戦い方』(古森義久)
『なぜ「反日韓国に未来はない」のか』(呉善花)
『日本人が知っておくべき 嘘つき韓国の正体』(SAPIO編集部)
『本当は気が小さい中国人』(SAPIO編集部)
『中国不要論』(三橋貴明)

 また、小学館の保守系雑誌「SAPIO」でも、毎号のように中国・韓国攻撃を展開してきた。たとえば最新の18年4月号でも「韓国の嘘八百」と大々的に特集。「核兵器保有の統一コリアが日本を襲う」(武貞秀士)や「厄介な韓国との付き合い方」(櫻井よしこ)、「あれもこれも全部ウソ!「建国」まで偽る韓国の「歴史改竄」」(八幡和郎)などのタイトルが並んでいる。また、17年12月号では「中国が日本でしている卑劣なこと」や「日本人よ、気をつけろ 北朝鮮と韓国はグルだ!」と題した特集をぶった。以下、同誌の表紙でがなりたてられている特集タイトルを並べてみよう。

「韓国「反日の嵐」再び」(17年7月号)
「朝鮮半島から降り注ぐ厄災」(17年6月号)
「親北「極左」政権誕生で韓国が壊死する」(17年4月号)
「韓国「破裂」」(17年1月号増刊)
「「反日韓国」がまた動き出した」(16年7月号)
「韓国の裏切り」(16年3月号)
「反日の元凶 韓国人の「差別」を読み解く」(15年11月号)
「中国・韓国「70年の嘘」に決着をつける」(15年9月号)
「韓国が「日本に学べ」と言い出した」(15年8月号)
「中国は、日本が黙らせる!」(15年3月号)

 あげていけばキリがないが、いずれにせよ、手をかえ品をかえ中国・韓国攻撃を繰り返し、歴史修正や差別を扇動する表現を、小学館はいくつも世に送り出してきたのである。こうした書籍や雑誌記事は、パロディ表現の範疇ともいえる“チンギス・ハーン落書き問題”とはちがって、明らかに差別を煽動しておりはるかに悪質だ。その製造責任は棚にあげておいて“チンギス・ハーン落書き問題”にだけ謝罪し、雑誌を販売中止にしたのは、どう考えてもダブルスタンダードとしか言いようがないだろう。

 それでは、なぜ小学館は今回、こんなダブルスタンダードを満天下にさらしたのか。実は、その背景には外務省の圧力があったのではないかと見られている。

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