貧困バッシングの落語家・桂春蝶はネトウヨタレントとして売出し中! 韓国叩き、左翼叩きで第2のケント狙い?

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ネトウヨ化で再ブレイクしたケント・ギルバートの“2匹目のどじょう”狙い? 

 いずれにせよ、この落語家の貧困バッシングは、その後の言い逃れも含め、なんの根拠もないただの感情論でしかない。というか、実は貧困問題なんてなんの関心もなく勉強もしていないのに、リベラル派を叩くために、適当なことを言い放っただけなのだろう。

 そう思ったのは、春蝶が問題のツイートの前日にもこんな投稿をしていたからだ。

〈松本人志さんや、番組・ワイドナショーを叩いてる方々のツイート見たら、結局単なる「反安倍」の人たちなんですよね。これ何の発展性もないなあ。
全く思想的でない人たちが批判してたら価値があるんだろうけど。
戦後形成された左翼思想って、いつになったら潰えるんだろうか?
もううんざりですわ。〉

 反安倍=左翼思想(笑)。まるでネトウヨ並みの短絡、陰謀論思考ではないか。

 しかし、こうした言説も当然と言えるかもしれない。実はこの春蝶、どうも最近“右派御用達の落語家”として売り出し中らしいのだ。

 すでに昨年の段階で、右派タレントの登竜門とも言える夕刊フジ(zakzak)で連載をスタートさせ、今年に入ると「正論」3月号(産経新聞社)で極右論壇にデビュー。さらに、2016年にはあの日本会議大阪支部で講演会を行っていたこともわかった。

 しかも、問題はその内容だ。春蝶が右派メディアどんなことを言っているかというと、たとえば夕刊フジでの連載「蝶々発止。」では、朝日新聞など政権の問題点を追及するマスコミや民進党、社民党批判を展開。さらにネトウヨ御用達の『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)を〈「保守の王道」をいく番組〉と絶賛し、〈あの番組が東京で放送されるようになれば、日本人の思考に変化が芽生え、もう少し意味のある議論が、この国に根付くと思っているのですが〉などとクラクラするようなことまで書いている(「zakzak」2017年12月8日配信)。

 もちろん北朝鮮・韓国バッシングも忘れない。今年2月23日の記事では、〈北朝鮮は、世界が認めるラスボス級のモンスターです。韓国も、日本には手ごわいモンスター国家といえます。国際ルールを無視し、慰安婦問題を蒸し返し続け、日本を貶めるやり方には辟易します〉〈すべては、われわれ日本人が「謝り過ぎ」なんだと思いますよ。昔は「事なかれ主義」も通用したでしょうが、世界と渡り合っていく時代には、誇りが失われていくだけです〉などと、まったく違う韓国、北朝鮮の問題をいきなり一緒くたにして「日本の誇り」をもちだすという、ネトウヨフルコースを提供していた。

 しかし、この右派メディアへの登場の仕方、あまりにもスカスカな中身を見ていると、誰かを思い出さないだろうか。そう、元外国人タレントのケント・ギルバートだ。

 周知のように、一時はメディアから完全に姿を消していたケント・ギルバートだったが、「夕刊フジ」でネトウヨ言説を語り始めたことをきっかけに“右派論客”として認められるようになになった。

 もしかしたら、春蝶もそのパターンを狙っているんじゃないのか。落語家としてはたいして売れていないから、右派論客として自分を売り出そうという作戦。あの褒めようをみていると、『そこまで言って委員会NP』のレギュラーでも狙っているのかもしれない。

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