尾崎豊の息子・尾崎裕哉が語る二世タレントの苦悩、そして人前で父親の歌を歌えるようになった理由

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
nisei_160902_top.jpg
尾崎裕哉『二世』(新潮社)

 強姦致傷容疑で高畑裕太容疑者が逮捕され、現在、悪い意味で「二世タレント」に注目が集まっている。高畑容疑者の件では、母・高畑淳子の出演しているCMの放送を自粛する企業も現れるなど、本来は何の関係もないはずの親にも影響がおよんでいる。

 二世タレントとして世に出るということは「何かをやらかせば家族にも迷惑がおよぶ」ということに関しての自覚と責任を伴うものであるわけだが、そういった部分に対して高畑容疑者はあまりにも自覚がなかったといえる。

 ただ、多くの二世タレントは逆にその責任を重く考え過ぎて苦しむ。それは親が偉大であればあるほどその傾向が強くなるだろう。近年でその最たる例が、尾崎豊の息子でシンガーソングライターとして活動する尾崎裕哉だ。7月に放送された大型音楽特番『音楽の日』(TBS)で父の代表曲「I LOVE YOU」のカバーと自身のオリジナル曲「始まりの街」を披露したことでご存知の方も多いだろう。

 つい先日、彼が出版した『二世』(新潮社)には、こんな一文が綴られている。

〈母に小さい頃言われた「自分の評価は、自分だけじゃなくて父親の印象にも繋がる」という言葉を思い出す。自分の評価が父親の名前に傷をつけかねないと、どこか萎縮していた〉

 彼がミュージシャンとしていちばん最初に世に出たのは、2004年にリリースされた尾崎豊のトリビュートアルバム『“BLUE” A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI』でのこと。当時14歳だった彼は、Mr.Children、宇多田ヒカル、岡村靖幸、Cocco、斉藤和義といった錚々たるメンツが参加したこのアルバムに、尾崎豊を支え続けた音楽プロデューサー須藤晃の息子TOMI YOと結成したユニットCrouching Boysの一員として参加。再解釈し直した「15の夜」で英語のポエトリーリーディングを披露しているのだが、『二世』では当時の葛藤をこのように綴っている。

〈2004年に、尾崎豊トリビュートアルバム「BLUE」にポエトリーリーディングという形で参加したこともあって、街で歩いていると急に「尾崎の息子さんですか?」と訊かれることが多くなった。いくら訊かれても慣れることはなく、「父親のことを知られたら、みんな本当の自分を見てくれないかもしれない」という意識ばかりが強くなって、訊かれても聞き流したり、嘘をついたりした。初対面の人と会うときは必ず自分の身元を隠した。必要がなければずっと言わないままだ。いかに「普通の人間」として扱われるかにこだわっていたし、それを乱すものは受け入れられなかった〉

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

尾崎豊の息子・尾崎裕哉が語る二世タレントの苦悩、そして人前で父親の歌を歌えるようになった理由のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。尾崎裕哉尾崎豊新田 樹高畑裕太の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 百田尚樹がウーマン村本とのバトルで
2 籠池夫人が安倍夫妻、榮太郎、青山繁晴らの嘘と手のひら返しを暴露
3 稲田朋美が極右集会で小川榮太郎と
4 菅に日歯連から3000万円迂回献金
5 茅ヶ崎市での慰安婦映画上映に慰安婦像を蹴った極右団体が
6 民放連が改憲CMを無制限垂れ流しの方針
7 本田圭佑の朝鮮学校訪問と発言の勇気
8 櫻井よしこは嘘つきだ!小林節が告発
9 原発事故前に安倍が地震対策拒否
10 安倍首相がカジノ法で虚偽答弁!トランプ圧力やっぱりあった
11 「トランプに皮肉」村上春樹の本格的トランプ・安倍批判
12 美智子皇后が誕生日談話で安倍にカウンター
13 森友学園問題で安倍の虚偽答弁が発覚!
14 『朝生』で百田尚樹が徹底論破され大恥
15 グッディ!土田マジギレ真の原因
16 『ワイド!スクランブル』コメンテーター就任の柳澤秀夫に期待
17 貴乃花出馬を阻む森喜朗との不仲
18 安倍の原発事故責任逃れの手口とは?
19 『報ステ』小川彩佳降板は政権批判が原因か
20 りゅうちぇるがさんま・一茂・良純と「家事」論争
1加計理事長会見で新聞・テレビ記者が徹底糾弾!
2サザン桑田が“政治風刺辞めない”宣言!紅白での炎上にもめげず
3 柴山文科相「教育勅語」発言は政権の総意
4加計理事長のデタラメ会見に加計学園の職員が
5ノーベル平和賞ムクウェゲ医師が批判した慰安婦問題
6旭日旗問題で國村隼の発言は正論だ! 
7本田圭佑の朝鮮学校訪問と発言の勇気
8翁長前知事県民葬で菅官房長官に「嘘つき」の怒号
9百田、上念、有本、WiLL…安倍応援団の小川榮太郎切りが醜悪!
10安倍首相がカジノ法で虚偽答弁!トランプ圧力やっぱりあった
11靖国神社宮司が天皇批判!右派勢力が陥る倒錯
12百田尚樹がウーマン村本とのバトルで
13民放連が改憲CMを無制限垂れ流しの方針
14茅ヶ崎市での慰安婦映画上映に慰安婦像を蹴った極右団体が
15テイラー・スウィフトのトランプ批判に拍手
16フジ、テレ東、NHKの入管PR番組と安倍政権の排外政策
17『ワイド!スクランブル』コメンテーター就任の柳澤秀夫に期待
18稲田朋美が極右集会で小川榮太郎と
19 スクープ! 神社本庁・田中総長が辞意を撤回
20「トランプに皮肉」村上春樹の本格的トランプ・安倍批判

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄