安保法制で問題発言連発! 中谷元防衛相に自衛隊の“改憲クーデター”協力の過去が

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
nakatanigen_01_150608.jpg
発言に注目が集まっている中谷防衛相(中谷元ホームページより)


 嘘とゴマカシだらけの答弁に、招致した憲法学者の「違憲」発言と、安保法案のでたらめが次々明るみに出ている今国会だが、その国会で安倍首相にならんで、国民を呆れさせているのが中谷元・防衛相だ。

 象徴的なのが、維新の党の柿沢未途幹事長の質問に「武力の行使と武器の使用、この違い、本当にわかりませんか? それがわからないと、これ、議論できませんよ」と上から目線で言い放ったことだろう。この答弁は「国民に説明しようという姿勢がない」と野党の激しい反発を呼んで、中谷大臣は謝罪に追い込まれた。

 だが、その後も中谷大臣に反省の色はなかった。例の憲法学者の違憲発言をめぐってはなんと、「現在の憲法をいかにこの(安保)法案に適応させていけばいいのかという議論を踏まえて閣議決定を行った」、つまり安保法制にあわせて憲法解釈を変えるという、立憲主義を頭から否定するような発言を行って、野党のみならず、与党関係者まで唖然とさせた。

 自衛隊員のリスクについても同様で、「(安保法案が成立しても)隊員のリスクは増大しない」「自衛隊員の任務は、これまでも命がけで、これ以上ないリスクを負っているから、変わりはない」などと、根拠のない言い切りを連発している。

 だが、この中谷大臣、陸上自衛隊の出身という経歴等から、ゴリゴリの右派と思われがちだが、実はもともとはリベラル派を自称し、集団的自衛権をはじめとする解釈改憲に反対の立場をとっていた。

「憲法を改正するかどうか、改正しなくても解釈の変更を行うべきだとの議論があるが、私は、現在の憲法の解釈変更はすべきではないと考えている。解釈の変更は、もう限界に来ており、これ以上、解釈の幅を広げてしまうと、これまでの国会での議論は何だったのか、ということになる、憲法の信頼性が問われることになる」

 著書『右でも左でもない政治』(幻冬舎/2007年)の中でこう言い切っているのは、ほかならぬ中谷自身だ。「憲法の拡大解釈は限界に達している」という節の中で、中谷はこう断言もしている。「自衛隊を海外に派遣する際の枠組みとして、国連安保理の決議をふまえたものと限ることは、重要な考え方である」と。

 以前はこんなことを主張していながら、今はまさにこれまでの国会の議論をすべて無意味にしてしまうような「解釈改憲」の旗ふり役を務め、「安保法制にあわせて憲法解釈を変える」と堂々と宣言するのだから、その厚顔ぶりには唖然とするしかない。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

対決 安倍政権―暴走阻止のために

  • amazonの詳細ページへ
  • 楽天ブックスの詳細ページへ
  • Yahoo! ショッピングの詳細ページへ
  • セブンネットショッピングの詳細ページへ

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

安保法制で問題発言連発! 中谷元防衛相に自衛隊の“改憲クーデター”協力の過去がのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。伊勢崎馨憲法政治家自衛隊の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 安倍首相が「日本のコロナ対策が世界をリード」と自慢するトンデモ!
2 安倍首相「黒川検事長の“訓告”は検事総長の判断」はやはり嘘だった
3 三浦瑠麗の〈#検察庁法改正案に抗議します〉攻撃の間違いを徹底検証
4 松本人志が「黒川検事長は新聞記者にハメられた」と陰謀論で擁護!
5 検察庁法案改正賛成でわかった維新と吉村洋文知事の正体!
6 自民党がネトサポに他党叩きを指南
7 テラスハウスの出演者がセクハラ告白
8 葵つかさが「松潤とは終わった」と
9 内閣支持率「27%」だけじゃない、安倍政権の危機を表すデータ
10 箕輪のセクハラを告発した女性が暴露したエイベックス松浦の疑惑
11 昭恵のNEWS手越ら芸能人と花見報道に安倍首相が逆ギレも説得力なし
12 田崎史郎が“黒川検事長と賭けマージャン”を正当化!
13 官邸が黒川検事長の“賭け麻雀”を悪用、稲田検事総長に「辞職」圧力
14 つるの剛士が「桜を見る会」問題で台風被災者をダシに安倍政権擁護
15 河井克行前法相は東京の“緊急事態宣言解除”の直後に「逮捕許諾請求」
16 安倍首相がまた「死者数は正確」「必ずPCR検査」とデタラメ強弁
17 黒川検事長と賭け麻雀、産経記者が書いていた黒川定年延長の擁護記事
18 検察庁法改正でダダ漏れ指原莉乃の政権批判を封じたい本音
19 未成年飲酒疑惑の手越が日テレW杯番組に
20 検察は河井克行を逮捕できるのか? 捜査は買収の原資“安倍マネー”に
1官邸が黒川検事長の“賭け麻雀”を悪用、稲田検事総長に「辞職」圧力
2窮地の安倍首相が櫻井よしこの「言論テレビ」に逃げ込み嘘八百!
3検察庁法案改正賛成でわかった維新と吉村洋文知事の正体!
4検察は河井克行を逮捕できるのか? 捜査は買収の原資“安倍マネー”に
5安倍応援団の攻撃に怯まない「#検察庁法改正に抗議します」の有名人たち
6松本人志が「黒川検事長は新聞記者にハメられた」と陰謀論で擁護!
7三浦瑠麗の〈#検察庁法改正案に抗議します〉攻撃の間違いを徹底検証
8検察庁法改正で松尾元検事総長が安倍首相を「中世の亡霊」と批判!
9検察庁法改正が抗議の声を無視し強行採決へ! 安倍首相は嘘八百会見
10安倍首相「黒川検事長の“訓告”は検事総長の判断」はやはり嘘だった
11黒川検事長と賭け麻雀、産経記者が書いていた黒川定年延長の擁護記事
12検察OB意見書にあったロックの言葉を訳した安倍の大学時代の教授が
13内閣支持率「27%」だけじゃない、安倍政権の危機を表すデータ
14河井克行前法相は東京の“緊急事態宣言解除”の直後に「逮捕許諾請求」
15田崎史郎が“黒川検事長と賭けマージャン”を正当化!
16安倍首相が「日本のコロナ対策が世界をリード」と自慢するトンデモ!
17 百田尚樹と対照的! 橋本愛が「文化・芸術は死んだ心を生き返らせる」
18検察庁法改正でダダ漏れ指原莉乃の政権批判を封じたい本音
19岡村隆史問題で松本人志の逃げ方、古市憲寿のスリカエがひどい
20箕輪のセクハラを告発した女性が暴露したエイベックス松浦の疑惑

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄