無着色たらこの方が添加物まみれ? 知られざる「食品表示」の落とし穴とは…

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 たらこや数の子と同じ魚介類の食品表示で気になるものといえば、牡蠣の「加熱用」「生食用」というものだ。この言葉だけを見ると、生で食べられる「生食用」のほうが新鮮に思えるが、こちらもそうではないようだ。

「細菌数や大腸菌、腸炎ビブリオの最確数(統計的な確率に基づく平均値)など食品衛生法の基準を満たしたものが生食用で、それ以外を加熱用として販売しているのです」(同書)

 つまり、新鮮でも細菌が多く含まれていれば加熱用になってしまうということであり、逆に新鮮でなくても細菌数が少なければ生食用として店頭に並ぶということなのだ。実際に「生食用は滅菌海水で入念に洗浄するので、加熱用より味が落ちるという意見もあります」(同書)とのことで、生食用こそが新鮮でおいしいというのは大きな間違いなのだ。

 消費者に安心を与えるはずの食品表示だが、その実態は製造者本位で消費者を騙すようなものも少なくない。自らの健康を守るためにも、食品表示は疑ってかかったほうがいいかもしれない。
(田中ヒロナ)

最終更新:2015.04.01 07:13

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

食品表示の罠 (ちくま新書)

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

無着色たらこの方が添加物まみれ? 知られざる「食品表示」の落とし穴とは…のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。コンビニ田中ヒロナ食品の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄