脱いでない写真集『脱ぎやがれ!』あえて言う!大島優子は脱ぐべきだった

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 こう言うと、「落ちぶれたわけでもない、トップアイドルが脱ぐワケないでしょ」と思われるかもしれない。たしかに、最近はアイドルも女優もみんな脱がない。セクシー写真とか過激シーンとか言いながら、だいたいこれくらいでお茶を濁しているパターンばかりだ。

 しかし、70年代終わりから90年代までは第一線の芸能人たちが、けっこう脱いでいた。秋吉久美子、松坂慶子、大竹しのぶ、原田美枝子、桃井かおり、樋口可南子、黒木瞳、今井美樹……。彼女たちは決して落ちぶれて脱いだのではない。鮮烈にヌードでデビューを飾る女優も少なくなかった。最近ではせいぜい『蛇にピアス』の吉高由里子くらいのものだろう。その吉高だって売れっ子となった今はもう脱がない。

 女優が作品のなかで必然性があって脱ぐのと、アイドルが写真集で脱ぐのとはちがうというかもしれないが、アイドルだって脱いでいる。

 大島が11月に公開される映画『紙の月』で共演する宮沢りえは、かつて全盛期だった1991年に何の前触れもなく、突然ヘアヌード写真集『Santa Fe』を出した。清純派だった17歳の少女のヘアヌード写真集は当然大きな話題となり、150万部を超える売り上げを叩き出し、未だにその記録は破られていない。また、菅野美穂も20歳の時に『NUDITY』でヌードを披露。どちらも、落ち目になって脱いだわけではない。その後も仕事の幅を広げ、現在まで人気女優としての活躍を続けている。

 こういうことができなくなってしまったのは、時代のせいもある。芸能界が保守的になり、空気を読める優等生的なタレントばかりが重宝され、冒険は許されない。CM契約の縛りなどもどんどん厳しくなっている。その背景には、世間の保守的な風潮もあるだろう。脱ぐこととかエロに対して10年前、20年前よりはるかに風当たりが強くなっている。“処女厨”といわれるファンも増えてきた。彼らは清純派イメージに固執し、少しでもそのイメージを外れると「ビッチ!」「裏切られた!」と叩く。

 実際、大島が脱ぐことに対して、ファンから批判的な意見があった。この中途半端な『脱ぎやがれ!』ですら、表紙の手ぶら写真が公開されただけで、ネット上では「下品」「アイドルの仕事じゃない」「さすがに引くわ」「服着やがれ!」といった声も多くあがっていた。

 でも、だからこそ、大島優子は脱ぐべきだった。そうすれば、芸能界やファン、世間、芸能界の価値観を一気に転倒できた。AKB時代に敵うことのなかった前田敦子を一発大逆転することだってできただろう。ファンや世間の期待を大きく裏切ってこそ、新しい大島優子が再生されたはずだったのだ。AKBを卒業し、女優として新しい一歩を踏み出そうとしていたのだから。

 しかし、もう遅い。もし、今後脱ぐことになっても、「売れなくなって追い込まれたから脱いだ」という印象にしかならないだろうし、中途半端に手ブラや半ケツ姿を披露してしまった彼女にとって、もはやフルヌードもインパクトはないだろう。今後、大島は女優として成功していけるのだろうか。この中途半端さが彼女の女優人生の行く末を暗示しているような気がしてならない。
(島原らん)

最終更新:2018.10.25 12:38

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