理事選に敗れた貴乃花親方が弟子を引き連れ“豆まき”した場所は、あのオカルト新興宗教団体だった!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
kakanohana_01_20180204.jpg
新興宗教団体「龍神総宮社」の名を伏せ、貴乃花親方の豆まきの様子を報じた『スーパーJチャンネル』(3日放送 テレビ朝日)


 相撲協会の理事選から丸一日たった2月3日の節分。全国各地の神社や寺では、例年どおり、力士や親方衆がこぞって豆まきをおこなった。それは、ワイドショーの煽りもむなしくたった2票で落選した貴乃花親方も同様で、部屋の力士を大勢引き連れて豆まきイベントに参加。自らも満面の笑顔で豆をまき、マスコミも一斉にその様子を報じた。

 だが、問題はその場所だ。貴乃花親方が豆まきをおこなったのは、京都宇治市にある「龍神総宮社」。名前だけ見ると、普通の神社のような印象を受けるが、この神社、かなりオカルト臭のする新興宗教団体なのだ。

 たとえば、同団体のHPをのぞいてみればいい。そこには「様々な奇跡が、ここ龍神総宮社では、いつも起きています。」「あなたも必ず救われます。」「神様とともに右肩上がりの会社経営の道を歩みましょう」などの煽り文句のもと、「ガンが消えた!大学病院もびっくり」「奇跡!! 大津波が庭の直前で止まった 神様ありがとうございました」といった信者の怪しげな奇跡体験がいくつも掲載されている。

 また、現祭主(代表)の辻本公俊氏は2006年に著書を出版しているのだが、タイトルは『2012人類の終焉~太陽からの啓示』(ブックマン社)。目次にも「人類のルーツは、縄文日本人だ」に始まり、「神武天皇は、古代イスラエルの神官王の子孫だった」という日ユ同祖説、さらに「太陽系がフォトン・ベルトに包み込まれたとき、何が起きるのか?」「金星が光り輝き、消える時に地球に恐ろしいことが起きる」「地球の双子星『クラリオン』の出現」と、クラクラするような文言がずらりと並んでいる。

 そして、「天変地異から人類を救うには、どうすればよいのか」と題された最後の項目には「神様に対する「感謝の心」と、「祈りの心」で、地球の調和を取り戻す」というなんとも安易な結論……。とにかく、オカルト雑誌やニューエイジ運動でさんざん語られてきた例の“2012年に人類は滅亡する”という説を使って、宗教に勧誘しようというのがミエミエの本なのだ。

 加えて、同書には「南京虐殺はなかった」「教育勅語は世界で高い評価を受けた」などという、極右歴史修正主義的主張までちりばめられているのだから、始末におえない。いったい、龍神総宮社とはどういう宗教なのか。

貴乃花が新興宗教団体代表の『2012人類の終焉』本に推薦文

 宗教問題に詳しいジャーナリストがこう解説する。

「龍神総宮社はいまの代表の父親である辻本源冶郎なる人物が立ち上げ、新新宗教ブームの1970年代半ばに、宗教法人にした教団。教義は一見、神道風ですが、“銀河系の最高神”として『天主天帝』なる存在をもちだしてきたりと、いろんな宗教をつぎはぎにしたかなりいい加減なものです。しかも、1994年に源冶郎が亡くなって息子の公俊氏が跡を継いだあたりから、さらになんでもありな感じになって、オカルト臭が強くなった。一方で、芸能人やスポーツ選手を招いて派手なイベントやパーティをうつようになり、内部告発が寄せられたり、右翼団体に糾弾されたこともあります」

 しかも、同団体が悪質なのが、阪神大震災や東日本大震災を信者獲得に利用していることだ。前述のHPにある奇跡体験を読むと、「阪神大震災の際も龍神総宮社の御信者様でお亡くなりになられた方は、一人もおられませんでした」と喧伝した後、町が全壊し、多数の死者が出た岩手県大槌町の信者の証言として「大津波が庭の直前で止まった」「神様の御守護のお陰以外の何者でもない、本当に京都の神様は凄い」などと書き立てているのだ。

 まさに人の不安や不幸につけこむ、悪質な宗教勧誘としか思えないが、しかし貴乃花親方は本サイトでも既報の通り、この新興宗教に「心酔」という言葉がぴったりなくらい肩入れしてきた。

「貴乃花親方が龍神総宮社に入れ込み始めたのは、公俊氏に代替わりしてから。毎年の豆まきはもちろん、大阪場所の時は龍神総宮社の施設を貴乃花部屋の宿舎にするようになった」(スポーツ紙担当記者)

 実は前述の辻本公俊氏のトンデモ本『2012人類の終焉』の表紙の帯には貴乃花親方が「この本を推薦します」という推薦文を顔写真付きで寄せている。

 また、つい先日、相撲界初の双子力士「貴源治」「貴公俊」という2人の力士のしこ名も、の創始者である辻本源冶郎、現祭主の辻本公俊からつけたものだといわれている。

テレビもスポーツ紙も週刊誌もふれない龍神総宮社の正体

taka_03_20180204 .jpg
新興宗教団体「龍神総宮社」の名を伏せ、貴乃花親方の豆まきの様子を報じた『スーパーJチャンネル』(3日放送 テレビ朝日)


 もちろん、オカルトだろうとトンデモだろうと、日本には信教の自由があり、貴乃花親方個人が信仰するのを止めることはできない。しかし、貴乃花親方の場合は、大阪場所での宿舎に使ったり、部屋の力士を大勢引き連れての豆まきをしたりと、明らかに部屋ぐるみでこの新興宗教に協力し、力士たちにもそれを強要しているのだ。

「貴乃花親方が北の湖理事長のもと、理事として権勢を誇っていた数年前には、横綱の白鵬や大関の琴欧洲、把瑠都らにも龍神総宮社の豆まきに参加させていた。白鵬が貴乃花に不信感をもったのはそれがきっかけだという話もあるほどです。そんな調子ですから、もし貴乃花が理事会で主流派になったら、相撲協会ぐるみでこの新興宗教に協力しかねない。相撲協会も問題ですが、一番公私混同が激しいのは、貴乃花親方なんですから」(前出・スポーツ紙担当記者)

 実際、マスコミでは「相撲協会守旧派の不正をただす正義の味方」として扱われている貴乃花だが、一方では自分の周囲の利権を守ろうとしているだけではないかとの見方もある。その典型が日本相撲協会の顧問を務めていたK氏をめぐる動きだ。

 K氏は、2012年力士をキャラクターにしたパチンコ台制作を業者と契約交渉中、代理店関係者から500万円裏金を受け取っていたことが2014年に発覚。その後もべつの金銭トラブルもあり2016年1月、八角理事長によって追放されるのだが、貴乃花はこのK氏とべったりで、K氏追放に抵抗。これがきっかけになって、八角理事長との確執が決定的になったといわれている。

「K氏については、裏金を受け取った動画まで流出していたんですが、貴乃花親方と当時、危機管理委員会委員長だった宗像紀夫・元特捜部長東京地検はなぜかK氏を庇い続けたんです。K氏の追放が決まった時に、親方は「なんで小林さんをクビにしたんだ!」「戻すべきだ!」と理事長室に怒鳴り込んだという話もある。その後、貴乃花と宗像氏がいっしょになって反八角理事長の動きをしているのをみると、いま起きている問題の根っこにはK氏の存在があるとしか思えない。そんな身内に甘い貴乃花親方が協会を牛耳ったら、それこそ協会があの新興宗教団体に乗っ取られかねないですよ」

 ところが、マスコミはこうした実態を一切報道しない。たとえば、昨日の豆まきにしても、テレビ朝日の夕方のニュース『スーパーJチャンネル』が大々的に報道していたが、京都市伏見区の豆まきインベントに参加」と、龍神総宮社の存在には一切触れなかった。

 スポーツ紙にいたっては、〈春場所の宿舎になる、宇治市内の龍神総宮社で豆まきに参加〉とまるで、龍神総宮社が有名な神社であるかのような報道をして、その宣伝に協力する始末だった。

 週刊誌も普通なら“貴乃花を支えるオカルト新興宗教の正体”というのは格好のネタだと思うのだが、一切それに触れようとしない。なかには、祭主(代表)の辻本公俊氏をまるで貴乃花親方のスポークスマンのように扱う雑誌も登場する有様だ。

 日本相撲協会の隠蔽体質も問題だし、貴乃花を持ち上げたほうが売れるのもわかるが、だからといって、こんな報道を続けていては、将来、貴乃花一派が相撲協会を牛耳り、日本の大相撲が“カルト化”してしまう危険性すらある。メディアはもう一度、自らの相撲報道のスタンスを見つめ直すべきではないか。

最終更新:2018.10.18 05:19

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

理事選に敗れた貴乃花親方が弟子を引き連れ“豆まき”した場所は、あのオカルト新興宗教団体だった!のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。太田憲二宗教相撲協会貴乃花辻本公俊龍神総宮社の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 安倍首相がTOKIOに続き大泉洋、高畑充希と会食PR
2 安倍首相がトランプ接待で「大相撲の伝統」破壊
3 部落差別問題で長谷川豊と維新が露呈したトンデモぶり
4 葵つかさが「松潤とは終わった」と
5 『朝生』で百田尚樹が徹底論破され大恥
6 安倍首相が新天皇に内奏の夜、「ドアまで送ってくれた」と自慢
7 安倍が拉致問題国民大集会を「公務」理由に中座、自宅へ!
8 マツコ「安倍首相は馬鹿」にネトウヨが
9 秋篠宮家の料理番がブラック告発
10 佐藤浩市がテレビの右傾化に危機感表明
11 丸山穂高「戦争」発言で長谷川豊、百田尚樹がマスコミを批判
12 グッディ高橋克実が北朝鮮危機で本音
13 長谷川豊が「プロ、犯罪の」と部落差別発言
14 読売が出会い系通い記事批判に失笑反論
15 つんく♂が秋元のメンバー差別に
16 見城徹社長が騒動渦中、首相公邸で安倍首相と会食!?
17 韓国K-POPスキャンダルをめぐるヘイトとご都合主義
18 橋下徹に恫喝された女子高生が告白!
19 NGT山口真帆が秋元康と指原莉乃に謝罪の謎!
20 新天皇の即位パレードが自民党本部前を通るルートに
1 国民健康保険料が大幅値上げ、年間10万円増額も
2 安倍首相と省庁幹部の面談記録ゼロ!安倍政権“公文書破壊”の実態
3 石野卓球がワイドショーに勝利した理由
4 忖度道路めぐり安倍の直接指示の新事実が
5 安倍首相が「桜を見る会」に『虎ノ門ニュース』一行を堂々招待
6 安倍が“忖度道路”の要望書を提出、山陰自動車道でも利益誘導
7 上野千鶴子「東大祝辞」へのワイドショーコメントが酷い!
8 塚田「忖度」発言は事実! 麻生利益誘導の疑惑
9 イチローに国民栄誉賞を断られ安倍政権が赤っ恥
10 野党議員をデマ攻撃「政治知新」の兄・自民党県議を直撃!
11 NHKで国谷裕子を降板に追い込んだ人物が専務理事に復帰
12 維新勝利で橋下徹が「反対した年配の人が死んじゃった」
13 中村文則が安倍政権批判に踏み込む理由
14 『あさイチ』の「中高生に韓国が人気」企画炎上の異常
15 安倍首相「桜を見る会」招待状が8万円で売買との報道!
16 菅官房長官「令和おじさん」人気の正体!
17 ゴーン逮捕“国策捜査説”を裏付ける経産省メール
18 「あつまれ!げんしりょくむら」以外も…原子力ムラの醜悪SNS戦略
19 衆院補選で安倍自民党が大惨敗の予想が!
20 ピエール瀧出演の『麻雀放浪記2020』に“安倍政権への皮肉”

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄