阿川佐和子が結婚発表も作家タブーでふれられない「相手との不倫関係」! そんななか当の阿川が手記で…

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毎日放送『サワコの朝』番組公式サイトより


 エッセイストでテレビの司会としてもお馴染みの阿川佐和子が17日、元大学教授の男性と結婚したことが、所属事務所から発表された。これまで数々のお見合い失敗談を開陳するなど、“結婚できない独身キャラ”を前面に出してきた阿川の熟年結婚に、多くのメディアが祝福ムードでそれを伝えている。

 しかし、どの報道もやはり“あのこと”にはふれていない。“あのこと”とはもちろん、2人が長く不倫関係にあったのではないかというものだ。

 昨年秋、阿川がもうすぐ、この元大学教授S氏と結婚するのではないか、という話は流れていた。しかし、その際に出てきたのが、以下のような情報だった。2人が出会ったのは30年以上前で、もともと阿川はSさんの奥さんと友人だった。その数年後、S氏は妻と別居。ずっと離婚が成立していなかったが、4年ほど前に離婚が成立したため、結婚することになった……。そう、今回の結婚は、友人からの“不倫略奪婚”らしいのだ。

 そんな中、結婚発表の翌日発売の「週刊文春」(文藝春秋)5月25日号に、阿川氏の結婚報告独占手記「私、結婚しました」が8頁に渡り掲載された。

 いったい阿川自身はそのことについて、手記の中でどのように書いているのか。そうした“前提”で手記を読み進めると、随所に興味深い“事実”がちりばめられていた。

 まず2人の出会いは、今から35年前、阿川氏が28歳の時だったという。当時お見合いを繰り返していたという阿川氏だが、友人の誘いで、(今回の結婚相手となった)S氏の新年会に行き、そこでS氏とその妻、そして4人の子どもたちなどと楽しい一時を過ごした。そしてしばらく後、S氏から突然連絡があり、初めて2人で食事をすることになる。その時のことを阿川氏はこう振り返っている。

〈物静かで優しそうな人だとは思ったものの、奥様がいらっしゃる身。あまり二人で出歩くのもよろしくないだろうと思い、その日の夜の別れ際に、「もう二人で会わないほうがいいと思います」とはっきり告げました。〉

 何の関係もないのに、初めて2人きりで食事をした帰りに、こんな宣言をするのは少々不自然だが、しかしその後S氏からユーモラスな手紙をもらった阿川氏の心は揺れ動いていた。

〈「もう会わない」と言ってしまったけど、(手紙を読んで)もう一度会いたいなあと、思ったのを覚えています。〉

 そしてその後も、2人の交流は続いていく。エッセイをS氏に読んでもらい、助言を仰ぐなど、〈ときどき会ったり、原稿を見てもらって〉いたのだ。さらに阿川氏がワシントンに1年遊学したときも、手紙のやり取りをするなど〈頼りになる友人のような関係が細々と続いて〉いたという。

 しかも興味深いのが、当時から2人の関係を疑い、その関係を調査していた人物がいたことだ。それが阿川氏の厳格な父親として知られ、2015年に亡くなった作家の阿川弘之氏だった。手記にはその時期は明記されていないが、弘之氏が娘とS氏の関係に疑問を抱いたのは、2人が出会ったかなり早い段階だと思われる。

〈ときどき会ったり原稿を見てもらっていたりする私を、あるとき父が怪しく思ったらしく、いきなり「調べはついているぞ」と怖い顔で迫ってきたことがありました。まだ両親と一緒に暮らしていたし、携帯電話もない時代です。娘の言動が怪しいと、親は敏感に察知したようです。〉
〈私が自分の部屋で電話をしていると父がこっそり階段を上がってきて、廊下で聞き耳を立てていることがあり、「おお、また監視されてるぞ」と思ったものです。〉

 父親は早い時期から2人の関係が“友人”のそれではないと気づいていた。

 さらに阿川氏本人も、その関係が、少なくとも25年前からのものだと匂わせるこんな“事実”も披露している。

〈私は四十歳を目前にしておりました。そして(アメリカ遊学から)帰国した後、久しぶりにS氏に会ったところ、なんと「奥さんと別居することになった」と聞かされます。それをきっかけに、少しずつ距離が近づいていった気がします。〉
〈これだけの高齢になるまで結婚しなかった理由の一つに、はじめて出会ったとき、相手に家族がいたことは無視できません〉
 
 結局、手記の中で阿川氏は不倫については明言はしていない。相手の妻と友人関係だったことも書いていない。また、25年前にS氏夫妻が別居したことは紹介されるが、自分との交際との関係や、最終的にどういう経緯で離婚が成立したかも書いていない。また交際スタート時期についても巧妙に避けて、明記はしてない。しかし、手記からはS氏との関係が、かなり以前からのものだということだけは、窺い知ることができる。

 そう考えると、阿川氏の手記は、ある意味非常に素直なものだ。阿川氏の率直で、隠しごとをしたくないという気持ちが現れた手記と言える。こうした手記をしたためることについて、阿川氏は手記の中でこう書いている。

〈それにしても、こんな手記まで書いて長々と報告する必要があるのか。そういうご意見もあろうかと思います。私自身もチラリとそう考えました。しかし、他人様のプライバシーを引き出す仕事をしている身として、自らのことになると何も語らずじまいというのも潔いとは思えません〉 

 しかし情けないのはマスコミだ。こうした阿川氏自身の決意の表明にもかかわらずそれを指摘したり、報じることは一切ないからだ。

 前述したように、阿川氏が何年も前から友人の夫であるS氏と不倫中であることは出版関係者の間で知られた話だった。その交際についても、いくつかの週刊誌が触れている。しかし、どの週刊誌も2人がいつ付き合い始めたかについては一切触れず、不倫状態にあったという表現は徹底的に避けてきた。そして結婚が発表された現在においても、不倫・略奪について指摘するメディアはほぼ皆無である。

 もちろん本サイトはこれまでも繰り返し主張してきたように、不倫だからといって、それを批判するつもりは毛頭ない。しかし、ベッキー不倫騒動に代表されるように、不倫を重大犯罪のように徹底的に糾弾するマスコミが、阿川氏については、それを知りながら、ここまで遠慮するというのは、いくらなんでも不平等すぎるだろう。

 もちろんその理由は明白だ。マスコミが阿川氏の不倫に踏み込まないのは、阿川氏が売れっ子エッセイストであり作家だからだ。ご存知の通り、マスコミ、特に出版社にとって作家はアンタッチャブルな存在として、批判がタブーとなっている。スキャンダルを掲載するなんてことはもとより、ちょっとでもご機嫌を損なうようなことも決してしない。

 それは「週刊新潮」(新潮社)や 、「週刊文春」も例外ではない。新潮社は阿川氏の小説やエッセイ、翻訳など多数出版しているし、文藝春秋は100万部のベストセラーとなった『聞く力』や『強父論』はじめ著書も多数刊行してきた。何より阿川氏による連載対談を長期にわたって掲載してきた「週刊文春」は、不倫を追求するどころか、大々的に“お祝い手記”を書かせる。「週刊文春」といえば、これまで数々の著名人の不倫暴露をお得意としてきたはずなのに、このダブルスタンダードはひどい。

 それは新聞社系週刊誌も同様だ。16年の結婚報道後、阿川氏と親交のある嵐山光三郎は「週刊朝日」(朝日新聞出版)12月2日号の取材に対し、そのことをほのめかしている。

〈2カ月くらい前、週刊朝日で連載中のコラム「コンセント抜いたか」で、あの阿川佐和子もついに結婚かって一言書いたら、ゲラで削られちゃったんだよ(笑)。編集部で事実がつかめませんからって言ってさ。〉
 
 現在でも各社お祝いムード一色の阿川氏の入籍ネタだが、かつて作家の林真理子氏がいみじくも語ったように“作家になれば悪口は書かれない”という売れっ子作家タブーは、健在どころか、出版不況の中、さらに強化されているのかもしれない。

最終更新:2017.12.04 03:18

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