高須院長のリコール署名偽造関与がさらに濃厚に…女性秘書が書類送検、高須HDで偽造作業、指示を語る供述調書も

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女性秘書の書類送検は当然、不正発覚前は高須院長自ら「リコール代表請求者のNo.4」と

 実際、今年5月下旬に高須氏の秘書が押印のない署名簿に指印したことが報じられた際、高須氏は「数百人のなかの一人」とまるで何も知らず動員されただけのアルバイトか何かくらいのように話していた。

 しかし、本サイトはこの時点で高須氏の秘書がもっとコアな立場にあったはずだと指摘していた。というのも、高須氏は、高須ホールディングスの役員も務めるS氏という秘書について、昨年12月19日に、こんなツイートをしていたからだ。

〈僕の秘書です。代表請求者です。自由に動けない僕に代わって情報収集をさせています〉
〈彼女は僕のスケジュール管理と情報収集が主たる業務です。愛知県医師会公認のメディカルセクレタリーでもあります。僕の必要とする情報を集めてくれています。大村秀章愛知県知事リコール代表請求者のNo.4です。有能です。〉(原文ママ)

 高須氏はまさに自分の秘書を「情報収集担当」「請求代表者」として署名運動に送り込んでいたのである。これが今回送検された秘書だと考えられているが、そんな人物が単なる「数百人のなかの一人」なんてありえない。そう指摘していたら、今回の報道で指印だけでなく、署名簿の書き写し作業にも関与していたことがわかったのだ。しかも問題は、前述したように、女性秘書が役員を務める高須クリニックグループの関連会社が組織ぐるみで偽造作業に関わっていた可能性が浮上していることだ。

 高須氏が知らなかったとしても高須氏に大きな責任があることは言うまでもないが、高須氏に一切報告せず単独行動で会社組織をあげて署名作業を行うなんてことがあり得るのだろうか。

 また、高須氏は5月下旬に秘書の関与が報じられたとき、4月に指印を押したことだけ報告を受けたと言っていたが、高須氏の主張どおりなら、昨年11月に不正が発覚してから約半年も関与を上司に隠し、さらに関与が発覚しても虚偽の説明をし、そこからさらに半年以上のあいだ上司を騙したままだったことになる。そんな不法行為をはたらいたうえ上司である高須氏を騙しつづけた秘書を、しかし、高須氏は〈信頼した人がどのような状況になっても見捨てません〉と言っているのだ。

 この不自然さは、秘書が罪をかぶっているからではないのかとさえ思えてくるほどだ。

 しかも、高須氏の不審な言動は秘書をめぐるものだけではない。不正の疑いが指摘されるようになって以降、高須氏自身が、疑惑を払拭するどころか、まるで不正の解明を阻むような不可解な言動を取ってきたのだ。

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