岡江久美子も…PCR検査待機中の重症化続出で醜い責任転嫁! 専門家委員は「4日待てと言ってない」、田崎史郎は「厚労省の医系技官のせい」

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「4日待て」ルールは早くから和歌山県知事、日本共産党の小池晃議員が批判も…

 こうした怒りの声は当然だろう。 “そういうつもりはなかった” という釜萢氏の発言は、責任逃れの詭弁でしかない。現に、今回の新たな目安の公表に際し、専門家会議が作成・配布した資料でも、〈重症化リスクの高い人・妊婦〉の場合は〈4日を待たず、場合によってはすぐにでも相談〉とはっきり書かれている。「4日待て」と言ってきたから、わざわざ〈4日を待たず〉と目安を更新させたのではないか。

 また、何より明らかなのは、行政が実際に、4日以上高熱が続かないと検査しないというふうに運営してきたことだ。高熱や息苦しさがあるにもかかわらず、保健所の窓口で「4日間、様子をみてください」「まだ1日足りない」などと言われたケースは数多くある。

 そして、こうした「4日待て」ルールの危険性については、以前から指摘されていた。現に、和歌山県の仁坂吉伸知事は2月28日に、政府の「受診の目安」について「自宅待機させることで、かえって早期発見と悪化防止の妨げになる可能性がある。クリニックもパンクしている状況にない」と批判し、「和歌山県は従わない」と宣言した。

 また、3月10日の参院予算委員会公聴会では、日本共産党の小池晃議員が「37.5度以上の発熱があった患者は4割程度にとどまる」というイギリスの医学雑誌に掲載された中国のデータや、「重症化する患者さんは普通の風邪症状が出てから約5日から7日程度で急激に悪化して肺炎に至っている」という専門家見解に触れながら、「37.5度4日間は自宅で経過観察」という政府の基本方針について、「肺炎に移行するような重症の患者さんを見落とす危険性はないんだろうか。こういう対応でいいんだろうか」と指摘し、方針を撤回すべきだと提案している。

 しかも、このとき政府の専門家会議副座長である尾身茂氏は、政府の基本方針にも一応「高齢者や基礎疾患のある人については2日」とあることを説明したうえで、「それは我々も政府も説明すべきだったと思います」と説明不足を認め、こうした見解を示していた。

「もっと言えば、私個人的にはもう初日でもいいと思います」
「高齢者対策は肝ですので、高齢者については4日じゃなくてもっと前にして。さらに症状でとくに『だるさ』というのが今回の特徴と、初日から『息切れ』だとか『息の速さ』、こういうものについては初日から」
「高齢者はほっといたらもっと悪くなる、早めにやるというのは、大賛成です」

 さらに小池議員は「4日あるいは2日、自宅で経過観察」という基本方針は撤回すべきと迫ったのだが、それに対して尾身副座長はPCR検査の「キャパシティの問題」を理由に撤回を明言しなかったものの、検討したいと答えた。

 ところがどうだ。厚労省は3月24日までに、強いだるさや息苦しさがある人はただちにセンターに相談してもらうなどといった「柔軟な対応」を都道府県などの自治体に求めたが、実際には4月に入っても、横浜市では「受診の目安」にある症状にくわえ、感染が確定している人との濃厚接触歴や流行地域への渡航歴などといった条件を設けた「マニュアル」を使用していることが判明。専門家会議が「重症化リスクの高い人は場合によってはすぐにでも相談」と方針転換して新たな目安を公表したのは、前述したように今月の22日になってのことだ。

 ようするに、尾身副座長は3月10日の時点ですでに「高齢者は4日待たず初日でもいい」「だるさや息切れの症状がある人は初日から」と国会で述べていたのに、それが新たな目安として公表されるまで1カ月以上も時間を要しているのだ。いや、感染者の容体が一気に変わり重症化することがあるというのに、いまだに「4日待て」というルールは生きたままでいる。こんな調子では、重症患者は増える一方になってしまうのではないか。

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