公選法違反で辞任・河井法相と安倍首相の密接関係…それでも安倍の「任命責任」は口だけ、田崎史郎と宮根誠司は安倍擁護

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安倍首相の河井法相任命責任を田崎史郎は「総裁選で世話になったから義理を返すのは当然」

 現に、河井氏は総裁外交特別補佐を務め、2016年に米大統領選後はトランプが当選すると就任前に河井氏に渡米して地ならしすることを指示。トランプタワーでの安倍・トランプ初会談にも同行するなど、安倍首相は河井氏を買っていたのである。

 さらに、参院選で河井氏の妻の案里氏が広島選挙区から出馬したのも、安倍首相にとって目障りだった自民党の重鎮・溝手顕正氏を蹴落とすための“刺客”としてだった。というのも、広島選挙区選出の溝手氏は第一次政権時の2007年参院選で自民が大敗した際、安倍首相の責任に言及し、さらに下野時代には安倍氏を「過去の人」と発言した人物。今年の参院選で、自民は表向き“2人区で2人擁立して票を上積みする”としていたが、実際には安倍首相が溝手落としのために子飼いである河井氏の妻を新人として立たせたのだ。

 今回の「週刊文春」でも、この選挙で案里氏の選対に“安倍首相の地元・山口から秘書が代わる代わる選対に入っていた”という証言が紹介されているが、そうした安倍官邸が主導していた選挙で運動員買収が繰り広げられていたのである。そもそも、河井氏が法務大臣に引き立てられたのも、これらの安倍首相のための働きが認められてのこと。つまり、安倍首相の「任命責任」は、相当に重いものなのだ。

 だが、安倍首相の「任命責任」を、きょうのワイドショーでは安倍応援団たちが必死になって矮小化した。

 たとえば、本日放送の『ひるおび!』(TBS)では、河井・菅原両氏が大臣に抜擢されたた理由について、田崎史郎氏が“総裁選で安倍首相のために必死で働いたのがこのふたり”とし、人事は「論功行賞」だったと解説。そんな人事をしているからスキャンダルが噴出しているわけだが、しかし田崎氏は「総裁選でお世話になった人にちゃんと義理を返しておくというのは、永田町では通じる話」などと正当化した上、こんな話をはじめたのだ。

「菅原さんも河井さんも『ちょっと危なそうね』って話は、『秘書との関係が崩れてるよね』って話はずっとあったんですよ。で、その情報は官邸には届いていた」

 それは当然だろう。本サイトでも内閣改造のときに記事で紹介したが、2016年には元秘書が河井氏による暴力行為やパワハラ、セクハラ行為、さらには“対立候補のポスター剥がし”をやらされたと告白しており、河井氏のスキャンダルはすでに報じられていた。そして、田崎氏が言うように「その情報は官邸に届いていた」。にもかかわらず、安倍首相が河井氏を法相に抜擢したのだ。

 なのに、田崎氏は安倍首相の任命責任を問うどころか、「(疑惑があっても)調べようがない」「本人に『大丈夫です』って言われると、調べようがないんですね」と述べ、挙げ句、「先に起用ありきなんですよ」とまで言い放ったのだ。つまり、“疑惑があっても大臣人事とは義理を優先させるもの”だと強調したのである。

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