安倍首相がプーチンに贈った“失笑ポエム”「駆けて、駆け、駆け抜けよう」の元ネタはヘイト雑誌のタイトル?

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今回も書いたのはスピーチライター・谷口智彦内閣官房参与か

 谷口参与といえば、もともと「日経ビジネス」(日経BP社)の記者で、第1次安倍内閣時に外務副報道官を務め、2013年に安倍首相のスピーチライターとして採用された人物。おもに外交にかんする演説を手がけており、あの国際オリンピック委員会総会での「汚染水は完全にブロックされている」や、米シンクタンクでの「私を右翼の軍国主義者と呼びたいなら、どうぞ」、エジプト・カイロでの「ISILと闘う周辺各国に総額で2 億ドル程度、支援をお約束します」という演説も、この谷口氏が関わったとみられている。今回も谷口氏が関わっている可能性はかなり高いだろう。

 しかも、今回の「駆けて駆け、駆けぬけよう」は、この谷口氏がヘイト雑誌に登場したときのフレーズが元ネタになっているのではないか、という疑惑が持ち上がってる。

この谷口参与、以前、本サイトでも取り上げたように(https://lite-ra.com/2018/08/post-4205.html)、『安倍晋三の真実』なる安倍礼賛本を数々のヘイト本で知られる悟空出版から出版するなど、ヘイトメディアにまったく抵抗のない人物。

 昨年、「月刊Hanada」(飛鳥新社)が2018年11月号で、昨年総裁選3選を果たした安倍首相を大ヨイショする総力特集を組んだ際も、堂々と登場し、安倍御用評論家の小川榮太郎氏と対談をしていた。その対談記事にこんなタイトルがついていたのだ。

「安倍総理は残り3年、駆けて、駆けて、駆け抜ける」

 そう、「ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」というあのポエムとそっくりのフレーズ。

 タイトル自体は編集部が付けたものだろうが、谷口参与がこの対談のなかで「安倍総理は残りの任期三年の間、徹底的に走って、行けるところまで行こうと考えている。スプリントをきかせるつもりだと思います。日ロ関係に限りません。結果がどう評価されるかは、自身の棺の蓋が閉まって、さらに幾星霜経てようやくわかる、というつもりじゃないでしょうか」と語っており、この言葉から取ったものだろう(ちなみに、この谷口参与の言葉は、安倍首相のロシア外交にめずらしく苦言を呈した小川氏に対し、安倍首相をかばった発言だ)。

 この対談タイトルが気に入ったか、頭に残っていて、今回の演説にも採用したのだろうか。ヘイト雑誌の見出しを、国際会議での演説に採用するとは、さすがの“安倍政権クオリティ”と言うほかない。

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