加川良追悼! 教育勅語復活のいまこそ思い出せ、国のために命を捨てることのばかばかしさを歌った「教訓Ⅰ」

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 2014年11月16日の西日本新聞に掲載されたインタビューで加川は、「教訓I」についてこのように語っている。

「当然、歌ってますよ。新曲ですよ。歌うたんびに新曲だと思えるんです。今は「集団的自衛権」というタイトルで歌ってます(笑)。歌詞は何も変えてません。「福島第1原発」というタイトルでもこのまま(当てはまるわけ)ですし。当時はベトナム戦争があってましたから反戦の歌だと思われがちですけど、ほんとは命の歌。生きているからこそ良き人と出会っていい時間を持てる。生活も大笑いも大泣きも…年取るってそんな悪いもんじゃない。命は一つでも100回生きたという人もいるでしょうし。やっぱ生きてないといかん、という歌ですから。(中略)戦争のことでも歌えます。原発事故のことでも歌える。命の歌ですから、歌い始めて四十数年たちますけども(時代に)合わないなと思った時代は一度もないですもん。変わってないんですよ、世の中なんて」

 これまで加川は「教訓I」について「新鮮に歌える」と語ってきたが、ここにきて「新曲」とまで表現するようになった。それは、「国のためなら命を捨てろ」という全体主義的価値観が日を増すごとに強くなっている現状に危機感を抱いていたからなのかもしれない。西日本新聞のインタビューでは続けてこのようにも語っている。

「私はあんまりこういうことは言わないようにしてるんですけど、今、ヤバいなと思うのは戦争に行ったことがない、戦争を知らない人たちが政治を動かしている。僕らの小さい頃はまだ戦争を知ってる人がたくさんいた。戦争に行った人は皆、二度と戦争はするな、戦争は絶対やったらいかんと言った。今は戦争を知らない人が戦争やろうと言う、ような。それはお国のためというよりお金のためじゃないですか。でもね、この世界をつくったのは戦後生まれの僕ら。選挙で一人一人がちゃんと人を選ばないかんと思います…」

「教訓I」で歌われているメッセージは、安倍晋三的な価値観とは180度真逆にあるものだ。「国のために命を捨てることは格好いいことでもなんでもない。しっぽ巻いて逃げたってそれは弱虫じゃないんだ」と伝える「教訓I」は、「教育勅語の復活」というグロテスクな右傾化がはびこるこれからの時代、ますます真に迫った歌として聴かれることになるのだろう。

最終更新:2017.11.22 01:40

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