りゅうちぇるの激論番組での意見が真っ当すぎる! 空気を読んだ保守的主張だらけの中で多様性を肯定し続ける勇気

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 昨年7月に放送された『爆笑!いいね動画シアター』(フジテレビ)という番組内で、ドッキリを仕掛けられたときのことだ。ドッキリの内容は、同じ事務所の先輩モデルから嫌いな牛乳をすすめられたり、メイクを説教されたりするというもの。

 飲めない牛乳を無理矢理すすめられても如才なく先輩を立てていたりゅうちぇるが、メイクについて「化粧してる男ってありえないんだよね」と説教されたとたん、敢然と反論したのだ。

 りゅうちぇるは「自分がいちばんよく見える方法として化粧を選んだり、男の子でもカラータイツをはいたりしている」と先輩を気遣ってにこやかな表情ながらも、きっぱりと主張。さらに先輩モデルが「男らしくない。子どもができても、そういうパパでいるの? 子どもがかわいそう」などと批判を重ねると、りゅうちぇるはかなり熱い調子でこう語った。

「絶対かわいいパパでいる。人に何を言われても、自分がしっかりしていれば大丈夫」
「人に合わせないで自分の好き嫌いを表現できる子、しっかり自分をもった子に育てるので、お父さんがこうやって言われるのがイヤと思うなら『お父さんって思わなくてもいいよ』って言います。何か言われるのが恥ずかしいと思うような弱い子には絶対に育てない」
「ずっとそう言われて育ってきたので、こうやって言われるのは人生初めてのことじゃない。家族ができて子どもができても、偽りの自分に慣れたら人に何も教えられない」

 これは大ブレイクしたいまも、まったく変わっていない。昨年末にぺこと結婚したことで、「パパになったらいまのメイクやファッションをやめるのか」などとしょっちゅう質問されているが、そのたびにりゅうちぇるは変わらず「かわいいパパでいる」と答えている。

 りゅちぇるは、社会一般が考えるスタンダードなイケメンや、男らしさ、夫、父親などというものに、まったく興味をもっていない。自分らしくあり続けること、異物であり続けることで、「ふつう」を押しつけ異物を排除しようという空気に、自身の身を呈して、抵抗しているのだ。

 そういう意味では、りゅうちぇるには覚悟があると言ってもいいだろう。リアクションの良さを買われ、あっという間に売れっ子になったりゅうちぇるだけに、当然ながらバラエティの空気は十分に読めているはずだ。空気を読んだうえで、でも空気に乗っかるのでなく、自分の意見を表明する。空気を読み予定調和を崩さないことに汲々とするお笑い芸人たちとは大違いだ。多様性に対する信念と覚悟があるからこそ、自分の知識のなさを怖れて中途半端な知識や権威に安易に迎合することもない。りゅうちぇるは、いまの閉塞しきったテレビのなかで、本当に貴重な存在だ。

 今後も批判や炎上にさらされることもますます増えるかもしれないが、どうかりゅうちぇるには口をつぐまず、異物を徹底的に排除しようとするこの社会の空気に抗い続けてほしい。
(本田コッペ)

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