日本会議産みの親「生長の家」が安倍政権と日本会議の右翼路線を徹底批判!「日本会議の元信者たちは原理主義」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 日本会議は、1997年に宗教右派が結集した「日本を守る会」と、「日本を守る国民会議」という二つの団体が合流して結成された国内最大の保守系団体。著述家・菅野完氏の労作『日本会議の研究』(扶桑社)に詳しいが、日本会議の事実上の事務方である右翼団体「日本青年協議会」は、かつての全共闘時代に民族派学生運動を牽引した生長の家関係者が組織したものだ。とりわけ、日青協会長の椛島有三氏は、現在日本会議の事務総長を務め、その前身から運動のオーガナイズに寄与してきたという。こうした同書が指摘する生長の家OBと安倍政権との関係について、声明文ではこのように書かれている。

〈最近、安倍政権を陰で支える右翼組織の実態を追求する『日本会議の研究』(菅野完、扶桑社刊)という書籍が出版され、大きな反響を呼んでいます。同書によると、安倍政権の背後には「日本会議」という元生長の家信者たちが深く関与する政治組織があり、現在の閣僚の8割が日本会議国会議員懇談会に所属しているといいます。これが真実であれば、創価学会を母体とする公明党以上に、同会議は安倍首相の政権運営に強大な影響を及ぼしている可能性があります。事実、同会議の主張と目的は、憲法改正をはじめとする安倍政権の右傾路線とほとんど変わらないことが、同書では浮き彫りにされています。〉(声明文より)

 また、生長の家は60年代半ばには「生長の家政治連合」(生政連)を結成し、運動だけでなく、「参院のドン」と呼ばれた村上正邦氏らを通じて政界に影響力を及ぼしていた。しかし、生長の家内では、こうした政治偏重の一部信者らの姿勢に反発する動きも現れ、生政連は83年に活動停止。生長の家自体も同時期に政治活動から撤退し、近年では、環境問題への取り組みなどにシフトしている。そうした現教団から見て、日本会議と安倍政権の行いは「誠に慚愧に耐えない」ものだという。

〈当教団では、元生長の家信者たちが、冷戦後の現代でも、冷戦時代に創始者によって説かれ、すでに歴史的役割を終わった主張に固執して、同書(『日本会議の研究』)にあるような隠密的活動をおこなっていることに対し、誠に慚愧に耐えない思いを抱くものです。先に述べたとおり、日本会議の主張する政治路線は、生長の家の現在の信念と方法とはまったく異質のものであり、はっきり言えば時代錯誤的です。彼らの主張は、「宗教運動は時代の制約下にある」という事実を頑強に認めず、古い政治論を金科玉条とした狭隘なイデオロギーに陥っています。宗教的な観点から言えば“原理主義”と呼ぶべきものです。私たちは、この“原理主義”が世界の宗教の中でテロや戦争を引き起こしてきたという事実を重く捉え、彼らの主張が現政権に強い影響を与えているとの同書の訴えを知り、遺憾の想いと強い危惧を感じるものです。〉(声明文より)

“テロや戦争を引き起こす「原理主義」”というのは強烈な批判だが、これは、椛島氏ら一部OBへの決別宣言であると同時に、その影響を受けて戦前回帰的傾向を強める安倍政権への明確な拒絶に他ならない。声明文の最後はこのように締めくくられている。

〈私たちは今回、わが国の総理大臣が、本教団の元信者の誤った政治理念と時代認識に強く影響されていることを知り、彼らを説得できなかった責任を感じるとともに、日本を再び間違った道へ進ませないために、安倍政権の政治姿勢に対して明確に「反対」の意思を表明します。この目的のため、本教団は今夏の参院選においては「与党とその候補者を支持しない」との決定を行い、ここに会員・信徒への指針として周知を訴えるものです。合掌。〉

 日本会議と安倍政権の関係者たちにこの言葉が響くとは思わないが、有権者には、彼らを生み出した当の宗教団体ですら、その右翼路線に危惧を抱いていることをぜひ認識しておいてもらいたい。
(編集部)

最終更新:2017.12.05 10:03

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

日本会議産みの親「生長の家」が安倍政権と日本会議の右翼路線を徹底批判!「日本会議の元信者たちは原理主義」のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。安倍晋三宗教改憲日本会議生長の家編集部の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 吉村洋文知事「命の選別」発言は事実! “治療を高齢者から若者に”
2 『スシローと不愉快な仲間たち』12 安倍首相の寒すぎるポエム
3 安倍が宇野教授を任命拒否したのは宇野教授の父から批判された逆恨みか
4 検察がつかんだ「桜」前夜祭の公選法違反証拠!費用補填800万円の明細
5 小田嶋隆・武田砂鉄対談 後編 糸井重里と松本人志をあらためて語る
6 中居がすべらない話でJのタブーに!
7 小田嶋隆・武田砂鉄対談 前編 ツイッターで安倍政権とどう向き合うか?
8 菅首相に飛ばされた元総務官僚が語った恐怖支配!「あそこまでひどい人は…」
9 学術会議任命拒否 宇野重規教授が書評「暴君」論で菅首相批判か
10 安倍政権御用ジャーナリスト5位〜大賞発表!
11 『あさが来た』は籾井の機嫌取り企画
12 葵つかさが「松潤とは終わった」と
13 植村隆の名誉毀損裁判で不当判決!櫻井よしこの捏造を無視
14 橋下徹がコロナ対策過剰論を主張するため「熱中症ではそんな対策してない」
15 大阪都構想住民投票に58億円 吉村知事「イソジン会見」の裏側も発覚
16 大統領選不正デマを拡散した日本のトランプ応援団の妄言総まくり!
17 大阪のコロナおざなり対策が酷すぎる!重症病床使用率もごまかし
18 乃木坂46橋本奈々未が背負った貧困
19 トランプ的どっちもどっち論横行の日本
20 THE MANZAIウーマン村本のもう一つの凄さ
1菅首相が生出演『ニュースウオッチ9』めぐり内閣広報官がNHKに圧力
2 安倍晋三が調子に乗っている! 極右集団「創生日本」再始動
3菅首相の遅すぎる「GoTo見直し」はキャンセル料補填しないためか!
4大阪のコロナおざなり対策が酷すぎる!重症病床使用率もごまかし
5菅、安倍、森がバッハ来日で…コロナ隠しにGoTo続行、NHKに圧力
6吉村洋文知事「命の選別」発言は事実! “治療を高齢者から若者に”
7コロナ再拡大の最大の戦犯は菅首相!専門家の指摘無視「静かなマスク会食」
8検察がつかんだ「桜」前夜祭の公選法違反証拠!費用補填800万円の明細
9 大統領選不正デマを拡散した日本のトランプ応援団の妄言総まくり!
10安倍が宇野教授を任命拒否したのは宇野教授の父から批判された逆恨みか
11 学術会議任命拒否 宇野重規教授が書評「暴君」論で菅首相批判か
12『スシローと不愉快な仲間たち』12 安倍首相の寒すぎるポエム
13小田嶋隆・武田砂鉄対談 後編 糸井重里と松本人志をあらためて語る
14小田嶋隆・武田砂鉄対談 前編 ツイッターで安倍政権とどう向き合うか?
15「桜を見る会」安倍前首相の大嘘答弁・醜態総まくり

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄