声を捨てても言葉がある…つんく♂の歌詞の凄さを作家の朝井リョウが大絶賛!

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 そんなつんく♂だから、当然、アイドルである歌い手たちへの視線もやさしい。朝井はアイドルグループのメンバーたちを主人公にした小説『武道館』(文藝春秋)を4月24日に発表するが、これは12年3月に行われた矢口真里らモー娘。OGの選抜メンバーによるユニット・ドリームモーニング娘。の武道館公演で彼女たちが披露した「シャイニング バタフライ」にインスパイアされて執筆したのだという。──夢だったスターになり、でもその分、傷ついてきた彼女たちが“だけど 上手に飛べるの”と歌う、この曲。朝井いわく、「“この人たち、解放されたんだ、やっと”って思ったんです。それまであったいろいろな縛りから解放された上でアイドルをやってる姿があまりに美しくて、泣いてしまって」。

 傷ついてきたのは、ドリームモーニング娘。のメンバーだけではない。母親の転落死、実弟の逮捕と不幸に襲われながら芸能界を引退し、昨年から活動を再開した後藤真希、さらに先日、離婚を発表した加護亜依……。だからこそ、朝井は彼女たちにいま、モー娘。黄金期の名曲「DANCEするのだ!」を歌ってほしい、と願う。

「“まだ 長い長い人生を少し 駆け出したばかり”って辻ちゃんが12歳ぐらいの時に言ってるんだよ。今はこんなに人気があって100%だけど、まだ始まったばかりなんだよ、ってつんく♂さんがあのタイミングで言ってあげてるのがすごく泣ける」(朝井)

 柚木が「ハロー!プロジェクトの歌に出てくる女の子たちって、みんな小さな野心家なんですよ。参加しようとするんですよね、世界に」と言うように、つんく♂は歌詞を通して、世界とかかわることを説き、生きることを肯定してきた。だから、声を失っても生きることを選んだ選択を、やはりつんく♂だ、と多くのファンは感じていると思う。

 ──生きることには意味がある。そう言葉にしてきたつんく♂は、きっとこれからも、詞によって、メロディによって、それを表現しつづけてくれると信じている。つんく♂だけが表現できる世界をもつ、その固有性は、失われていないのだから。
(大方 草)

最終更新:2018.10.18 04:06

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