風邪薬で風邪は治らない? 胃薬は依存症に? 医者が教える危険な薬、ダメな病院

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
byouin_01_150212.jpg
『医者が教える行ってはいけない病院 間違いだらけの健康法』(洋泉社)

「医者から出された薬はきちんと飲む」「風邪を引いたら風呂に入ってはいけない」「健康診断は必ず行く」

 特に考えるまでもなく守っている病気対策や健康法。しかしそれが、間違っているとしたら……。

『医者が教える行ってはいけない病院 間違いだらけの健康法』(洋泉社)では、著者で東京有明医療大学教授・東洋医学研究所付属クリニック自然医療部門担当の川嶋朗氏が、そのような間違いを丁寧に指摘し解説している。

 まずは医師が出す薬についてだが、「風邪に抗生物質を出す医者はダメ医者です」とバッサリ。逆に長引く可能性も指摘する。

「風邪で抗生物質を飲むことには意味がありません。抗生物質はバクテリアに対して効きますが、風邪はウイルスですから、種類が違います。それどころか、抗生物質を飲むと腸内の善玉菌まで死滅してしまい、免疫力が堕ちます」

 川嶋氏は、「薬は風邪を治すのではなく症状を抑えるだけですが、それでも飲みますか?」とデメリットを説明する医者にかかることを薦めている。さらに、「病院に行くより、家で休んでいるほうがよい」とまで断言。薬が風邪を長引かせる危険性を指摘している。

「風邪で鼻水や咳が出たり、熱が上がったりするのは、体が必死にウイルスを外に出すために機能しているということです。鼻水や咳を止めたり、熱を下げたりすると、ウイルスは『しめしめ、居心地がよいぞ』とばかりに長居してしまいます」
 
 ほかにも、飲み続けることを薦めない薬として胃薬を上げているが、その理由が、「やめるのが大変だから」だという。

 たばこも酒もやめないうちから胃薬に頼ったり、本当はそうでもないのに胃が弱いと思い込んでいる人、飲まないと胃が痛くなるのではと不安で飲み続ける人が多いそうだ。該当する人はどうすればよいのだろうか。

「まず同じ胃酸を抑える薬でも、現在飲んでいる薬より、弱い薬に替えます。同時に、胃の粘膜を保護するような薬もプラスして飲みます。これで胃酸が過剰に分泌されても、胃の壁を守ってくれます。様子を見ながら、徐々に薬を切り替えて、最終的にだんだんと薬をやめる方向に導くことになります」

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

医者が教える行ってはいけない病院、間違いだらけの健康法

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

風邪薬で風邪は治らない? 胃薬は依存症に? 医者が教える危険な薬、ダメな病院のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ドラッグ健康法医療羽屋川ふみの記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄