元AKBも朋ちゃんと同じ目に!“俗物”竹田恒泰の教養の浅さがヒドい

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 だが、いちばんの驚愕ポイントは、講演会などでの話し方のテクニックを披露しているくだりだ。異常に興奮した感情むきだしのツイートで炎上を繰り返している竹田だが、「深刻な話をヒステリックに語って、『どうする君たち!』と煽っても、物事は変わらないと思うのです」という。お前だけは言うな!と総ツッコミを受けそうな話だが、竹田は深刻な話を笑いを交えて話すことの必要性を説く。その笑いの一例が、“自虐ネタ”らしい。で、その自虐ネタというのが、こういうものだ。

《ちょうど当時はロシアがクリミア半島を併合した頃でした。そこでこんなネタにしてしまいます。観客から突っ込みが入るのが面白いのです。ロシアのプーチン大統領の話をしているときに「プーチンという政治家は何を考えているのか分からないんですよ」「だってプーチンの目が笑ってるのを見たことがないですから」「だいたいプーチンはどこの出身か知ってます?」と言ってお客さんに考えさせ、「元AKBですから」と言うと、皆さんどっと笑う。「あ、間違えました、元KGBでした」。その後、すかさず「いま笑った方、事情をよくご存じの方ですね」と言うとさらに爆笑を誘います》

 ……この話で爆笑する竹田の聴衆のレベルもいかがなものかと思うが、このネタを竹田はいたく気に入っているようで、「何重にも自虐ネタになっています。わざと間違えて、客席からの突っ込み待ち」と、笑いが生まれる理由の分析まで行っている。

 このほかにも、全国紙とあわせて読むオススメの新聞にスポーツ紙を挙げ、「スポーツ紙を読まないと社会の動きが分からなかったりします」と述べたり、「自分の幅を広げるためには自らの意見と違う人の著作を積極的に読むべきでしょう」といったすぐそばから「ディベートの準備においては、読めば読むほど敵の弱点が分かると言ってもよいでしょう」と、自分の幅を広げるためじゃなく意見の違う相手を叩くことが目的だという本音を洩らしてしまうなど、教養のカケラも見当たらない本書。──読後は、竹田のことを「正しい日本に導いてくれる思想界のニューリーダー」なんて思っているネトウヨのみなさんが、ちょっと哀れになるのであった。
(水井多賀子)

最終更新:2018.10.18 05:36

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