ネトウヨよ目を覚ませ! シリア拘束事件で田母神の冷たい本質が明らかに

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
tamogami_140820.jpg
『田母神流ブレない生き方』(主婦と生活社)

 内線の続くシリアで日本人・湯川遥菜さんがイスラム過激派「イスラム国」に拘束されるという事件は、大きな衝撃をもって伝えられた。これまでのジャーナリストや反戦活動家ではなく、「民間軍事会社代表」という肩書きの湯川さんが「アメリカのスパイ」という嫌疑をかけられているということで、その安否が非常に心配されている。

 だがこのシリアでの拘束事件は、思わぬ人物に矛先が向くことになってしまった。元航空幕僚長であり、先の都知事選にも出馬した田母神俊雄氏だ。

 湯川氏のFacebookやブログに、湯川氏と田母神氏が並んで握手をしているツーショット写真が掲載されていた。しかも湯川氏は熱烈な田母神信奉者らしく、ブログで「田母神さんは本人が言う通り、ホント良い人なんです。安倍総理も大好きだが、田母神さんも大好きですね♪」などと賛辞を贈っていた。こうした情報が、スパイ嫌疑をかけられた理由となった可能性もあるため、マスコミは湯川氏についてのコメントを取ろうと田母神事務所に殺到したのだ。

 だが、田母神氏は当初、こうした取材に対し、説明するどころか逃げ回っていた。

「田母神の事務所に電話をしても、スタッフが『コメントを出す予定はない。田母神にも取り次がない』とまるでマスコミから逃げているようだった」(今回の事件を取材しているジャーナリスト)

 しかし、マスコミの取材攻勢はその後も収まることなく続き、8月18日になって田母神氏は自身のTwitterでコメントを出すことにしたらしい。しかし、それは人の命が関わっているとは思えないほど、あまりに素っ気ないものだった。

「シリアでイスラム過激派に拘束された湯浅春菜氏がフェイスブックで田母神とのツーショットを載せているということで、本日は私にマスコミなどから20回以上湯浅氏との交友関係について問い合わせがあった。彼との写真は私が何千人かと撮った写真の一枚です。いつ彼に会ったのかも覚えておりません。」
「まだマスコミの皆さんからの電話が続いています。私は湯浅氏とは全く面識がありませんのでコメントのしようがありません。マスコミの皆さん、よろしく。」

 だが、湯川さんの今年1月のブログには都知事選に出馬した田母神氏の後援会の手伝いをしたり、事務所に出入りしたとの記載もあった。また、湯川さんはアメーバブログをやっていたのだが、田母神氏と「アメンバー」の関係だった。これは田母神氏側が承認しないとなれない。つまり田母神氏側は湯川さんの存在を認識していたということであり、「全く面識がない」とは考えられないのだ。

 いや、百歩譲って、たとえ田母神氏には「記憶がない」としても、遠くシリアで過激派集団に拘束され、生命の危機に直面しているのだ。ツーショット写真を一度だけ撮った「何千人の一人」だとしても、せめて「面識はないが、自分の支持者がこんな事態になって非常に心配している」「私はアメリカに批判的だから、アメリカのスパイなどはありえない」くらいのコメントは出してもいいだろう。

 それが、こんな突き放したような冷たい対応である。しかも、人質の対象になっている「湯川遥菜」を「湯浅春菜」と間違え、それを訂正しようともしない。ネット上では「親しい関係ではないことを強調するためにわざと間違えたのではないか」という推測も飛び交っている。田母神事務所を取材した前出のジャーナリストはこう首をひねる。

「田母神事務所のナーバスな対応はちょっと異常ともいえるほどです。実はこの9月10日から、田母神氏は自らが団長となってイスラエルに国防視察ツアーに行く予定になっています。民間の旅行会社の企画らしいですが、このツアーで自分がテロの標的になるのを恐れたんじゃないかともいわれていますね」

 つまり、田母神氏は我が身可愛さで知らぬ存ぜぬを決め込んだということなのか。だとしたら、田母神氏が普段、主張していることと落差がありすぎるだろう。

 軍事力の増強や戦争の覚悟、核武装などのタカ派的主張を繰り返してきた田母神氏だが、その理由として常に口にしていたのが、日本の国益、国民の生命を守るという言葉だった。そして、そのためには自分の身を投げうつ覚悟があると強調してきた。たとえば、自衛隊を解任された際の記者会見で田母神氏はこう語っている。

「私は国家国民のためという信念に従って書いた」
「私は常々、『志は高く熱く燃える』ということを指導してまいりました。志が高いということは自分のことより国家や国民のことを優先するということです」(『自らの身は顧みず』ワック株式会社)

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

日本は戦争をするのか――集団的自衛権と自衛隊 (岩波新書)

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

ネトウヨよ目を覚ませ! シリア拘束事件で田母神の冷たい本質が明らかにのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。エンジョウトオルネトウヨ田母神俊雄の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 加藤浩次が五輪批判に「外野がウダウダ言うな」
2 BTSと秋元康のコラボ中止で浮き彫りになった日本のガラパゴスぶり
3 大坂なおみの母親が日本で受けた結婚めぐる人種差別
4 “自衛隊OB軍事評論家の子女”防衛大生の交通事故めぐり忖度疑惑
5 神社本庁の田中総長が辞意、原因は不動産不正取引疑惑
6 3選安倍首相の秋葉原街宣で参加者に謎の茶封筒が…
7 八代弁護士とせいじが消費税で「たかだか2%」の暴論
8 『女が嫌いな女』アンケートの噓を暴く
9 安倍首相が秋葉原街宣で動員以外の一般市民を排除
10 “がん放置”近藤誠医師が宗教化?
11 高齢処女が抱える「モテない理由」
12 あの香川も!サッカー選手のヘア処理
13 有働由美子を勇気づけた山口智子の言葉
14 沖縄県知事選で佐喜真陣営が予算をエサに建設業者を動員
15 モテたいオヤジのドン引き言動集
16 安倍首相が圧力問題で自分の嘘をバラし犯人を示唆
17 女流官能小説家が業界の偏見を暴露
18 炎上!「ViVi」“プロ彼女”特集 
19 宇多田「東京は子育てしにくい」は事実
20 街角に立って客をとる女性たちの貴重な記録
1安倍首相が秋葉原街宣で動員以外の一般市民を排除
2大坂なおみの母親が日本で受けた結婚めぐる人種差別
33選安倍首相の秋葉原街宣で参加者に謎の茶封筒が…
4「新潮45」でLGBT攻撃!小川榮太郎と安倍の関係
5沖縄県知事選で佐喜真陣営が予算をエサに建設業者を動員
6 「新潮45」杉田水脈擁護に安倍応援団揃い踏み
7 八代弁護士とせいじが消費税で「たかだか2%」の暴論
8安倍チル議員から圧力受けた『ちびまる子ちゃん』映画
9神社本庁の田中総長が辞意、原因は不動産不正取引疑惑
10 BTSと秋元康のコラボ中止で浮き彫りになった日本のガラパゴスぶり
11加藤浩次が五輪批判に「外野がウダウダ言うな」
12 秋元康のガールズバンド計画が大炎上
13“自衛隊OB軍事評論家の子女”防衛大生の交通事故めぐり忖度疑惑
14安倍首相が圧力問題で自分の嘘をバラし犯人を示唆
15樹木希林が辺野古に現れた日
16安倍首が総裁選討論会で嘘と逆ギレ連発
17沖縄県知事選で創価学会幹部が暗躍
18安倍首相が総裁選でトンデモ発言継続中
19安室奈美恵のラストライブをめぐり自民党が
20沖縄知事選で安倍自民党の佐喜真淳候補

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄