『半沢直樹』今度の敵は民主党! 小沢一郎、前原誠司、蓮舫に倍返し?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
ginyoku_140818.jpg
『銀翼のイカロス』(池井戸潤/ダイヤモンド社)

 大人気を博したドラマ『半沢直樹』(TBS)はいつまでたっても続編が始まらず、最近はファンもあきらめぎみだが、小説の半沢直樹シリーズ(池井戸潤/ダイヤモンド社)のほうは続編が次々と出版され、絶好調だ。シリーズ第3作『ロスジェネの逆襲』は映像化されないまま100万部を突破。さらに、先日は新作の『銀翼のイカロス』が発売され、即、ベストセラーになった。

 その新作『銀翼のイカロス』だが、今回、半沢が腕をふるうのは経営破綻寸前の状況におちいった大手航空会社・帝国航空の再建。准メインバンクである東京中央銀行では審査部が再建を担当していたが、業績悪化に歯止めがかからない。そして、頭取直々の指名で、半沢直樹が担当を命じられた──こんなシーンから、物語ははじまる。

 実は今回の半沢直樹シリーズは、かなりの部分が実話に基づいている。帝国航空のモデルは、数年前に経営破綻した日本航空=JALだ。JALといえば、親方日の丸の官僚的な経営体質、経営陣のお家騒動と粉飾決算、会社側組合と自主組合5組合の激しい対立、さらには長年の自民党政権との癒着がもたらした不採算路線進出やアメリカからの機体大量購入など、さまざまな問題を抱えており、“伏魔殿”とも呼ばれていたナショナルキャリアフラッグ。経営が悪化してからもこうした社内の構造が複雑にからんで再建が進まず、とうとう2010年に会社更生法の申請をするにいたった。

 当然、今回は半沢がその“伏魔殿”に切り込み、JAL経営陣や労働組合幹部らに「倍返しだ!」と啖呵を切るんだろうな……と思いきや、そういったシーンはほとんどない。JAL、帝国航空は序盤で半沢らの再建案をのみ、あっさりと協力関係になる。

 メインはその後だ。半沢たちが再建を進めようというところで、憲民党から進政党への政権交代が起き、政権を握った進政党は前政権下で半沢らがまとめた再建案を白紙に戻してしまうのだ。そして、再生タスクフォースという新しい諮問機関のもとで再建案の肝として打ち出されたのが、銀行団への債権放棄。東京中央銀行も500億円もの債権放棄を求められるが、半沢たちは債権放棄せずとも自主再建は可能だとして、進政党に対して徹底抗戦を挑む。

 この政権交代による混乱も実話に近い。進政党というのはもちろん民主党のことで、民主党は09年に政権交代を果たすや、前原誠司国土交通大臣が自民党政権下でJAL再建策を検討していた有識者会議を廃止。小説と全く同じ名称の諮問機関JAL再生タスクフォースを立ち上げ、銀行に再建放棄を迫っている。

 つまり、今回の半沢の敵は、政権交代でJALの再建策の主導権を握った民主党と前原国交相、そしてタスクフォースなのだ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

『半沢直樹』今度の敵は民主党! 小沢一郎、前原誠司、蓮舫に倍返し?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。堺雅人政治家田部祥太の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 「拝謁記」昭和天皇は「反省」していたか 改憲再軍備、沖縄切り捨ても
2 松本人志や吉本上層部批判の友近、近藤春菜にバッシング、報復か
3 『モーニングショー』で「暑さに耐えるのが教育」元高校野球監督は右派論客
4 安倍政権・厚労政務官が外国人在留申請で口利き「100人で200万円」
5 橋下徹に恫喝された女子高生が告白!
6 玉川徹がGSOMIA破棄で加熱するテレビの嫌韓煽動を批判
7 産経新聞コラムが「引きこもりは自衛隊に入隊させて鍛え直せ」
8 葵つかさが「松潤とは終わった」と
9 嫌韓批判で炎上も…石田純一はブレない
10 山本太郎が安倍の対韓国強硬姿勢を「小学生並み」と批判した理由
11 ジャニー喜多川社長の性的虐待問題を一切報じないマスコミ
12 菅官房長官が望月衣塑子記者への“質問妨害”を復活
13 くりぃむ上田晋也が“政権批判NG”に敢然と反論
14 『なつぞら』が宮崎駿・高畑勲も闘った「東映動画・労使紛争」を矮小化
15 古市憲寿の芥川賞候補作「参考文献問題」に選考委員が猛批判
16 池上彰が朝日叩きとネトウヨを大批判
17 自衛隊スパイ事件、官邸が解禁の理由
18 久米宏が「テレビが反韓国キャンペーンをやってる」と真っ向批判
19 ウーマン村本がよしもと社長からの圧力を激白!
20 GSOMIA破棄!八代・有本ら安倍応援団は「嫌なら来るな」
1安倍首相と省庁幹部の面談記録が一切作成されなくなった!
2くりぃむ上田晋也が“政権批判NG”に敢然と反論
3金融庁報告書で厚労省年金局課長の驚愕無責任発言
4産経新聞コラムが「引きこもりは自衛隊に入隊させて鍛え直せ」
5安倍首相が「老後2000万円」追及に逆ギレ!
6菅官房長官が望月衣塑子記者への“質問妨害”を復活
7金融庁「年金下がるから資産運用」報告書で麻生太郎が開き直り!
8F35捜索打ち切りと大量購入続行でNHKが「背景に政治性」と報道
9金融庁炎上の裏で安倍政権が「年金」の“不都合な事実”を隠蔽!
10防衛省イージス・アショア失態 、玉川徹が原因を喝破!
11長谷川豊が部落差別発言「謝罪文は馬場幹事長が作った」
12講談社「ViVi」の自民党広告は公選法違反か!
13映画『主戦場』上映中止要求の右派論客に監督が徹底反論!
14渡辺謙が語った『ゴジラ』出演と震災、原発、戦争
15マンガ『スシローと不愉快な仲間たち』第1話
16田崎史郎「65歳から年金もらってます」
17川崎殺傷事件「不良品」発言こそ松本人志の本質だ!
18 香港市民はデモの力示したが、日本は…
19松本人志が「不良品」発言問題で謝罪も説明もなし!
20農水元次官子ども殺害正当化は、橋下徹、竹田恒泰、坂上忍も

カテゴリ別ランキング


人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄