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木村拓哉はタブーの“父親ネタ”使いPRも…主演映画『検察側の罪人』めぐりジャニーズと原作版元の文春が大揉め
7月より並んだ小説『検察側の罪人』の新全面帯。そこに木村・二宮の写真はなく…
木村拓哉がついに最大のタブーを破った。8月16日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)で、次女でモデルのKoki,について「ふと見たら、1番何でもなく過ごしていたので、あ、これ大丈夫だな、って思った」「自分たちの心配が必要なかったです」などと娘について具体的に語ったのだ。
木村が家族や子どものことを語ったことはこれまで一度もない。それがこんなリップサービスをしたというのは、24日に公開される映画『検察側の罪人』のプロモーションのためだ。
「木村としては、『検察側の罪人』はどうしてもヒットさせなきゃいけないんです。騒動から1年たつのに、木村はSMAP解散のマイナスイメージから全く脱却できておらず、人気は低落の一途をたどっている。テレビの視聴率も低迷し、映画も前作は観客動員がひどかった。今回は、嵐の二宮和也をわざわざ共演にもってきてるのに、これでダメだったら、もうおしまいという烙印を押されかねない。それで、なりふりかまわぬ話題作りに走って、最後の切り札である“よき父親”というブランドを使って、イメージアップ作戦を始めたということのようです。実際、『ミヤネ屋』の少し前には、東京FMの自分の番組でも、明石家さんまが自分のすごいところを“父親であること”だと言ってくれた、というエピーソードをわざわざもちだし、『今でもそれが支えになっている』と語っていたでしょう」(スポーツ紙ジャニーズ担当記者)
しかし、家族の話というのはジャニーズにとっても、タブーだったのではないか。
「“父親押し”はもちろんジャニーズ事務所も承諾ずみです、週刊誌や我々にも、娘の話どんどん書いてくれ、と言ってきています。木村人気を復活させる、というのは、メリー喜多川副社長の至上命令ですから、もう手段を選んでられないといところでしょう」(前出・スポーツ紙担当記者)
家族の話を口にするどころか、タレントの結婚じたいをつぶそうとしてきたジャニーズが“父親”エピソードをプロモーションに使うようになるとは、隔世の感あるが、結局、ジャニーズも時代の波には勝てないということらしい。
実際、ジャニーズはタレントの結婚問題以外でも、色々と変化が出てきている。その典型がネット対応だ。ジャニーズは周知のように、2016年4月にこれまで頑なに拒否してきたネットへの画像やコンテンツ提供を解禁したが、それおをさらに加速させている。SNS解禁、ファンクラブイベントのLINE LIVE生配信、YouTubeで『ジャニーズJr.チャンネル』まで開設した。
そして、このジャニーズのネット戦略の尖兵になっているのが、ほかでもない木村拓哉だった。2017年11月には、LINEのキャンペーンキャラに就任、木村の特別スタンプが期間限定で発売されドラマ『BG〜身辺警護人〜』放送時には公式アカウントも開設された。また、今月5日には、なんと映像配信サービスGYAO!で冠バラエティ『木村さ~~ん!』がスタートした。
「独立した「新しい地図」のネット戦略に対抗してるんでしょう。でも、全く話題になっておらず、業界では、飯島三智さんのやってることを一周遅れでやってどうするんだ、という冷ややかな声も聞こえてきます」(テレビ関係者)
しかも、ジャニーズはこうしたピント外れの路線転換の一方で、まったく代わり映えのしない頑迷な姿勢も見せつけている。『検察側の罪人』の原作本の帯に、木村、二宮の写真を使うことを拒否したというのだ。
原作本『検察側の罪人』の帯に木村拓哉、二宮和也の写真掲載が拒否された
「『検察側の罪人』の原作小説(作・雫井脩介)は文藝春秋から刊行され、文庫化されている。文藝春秋は映画公開に合わせて、“全面帯”というカバー全体を覆う帯をつくって、そこに木村と二宮の写真を大きく掲載する予定で進めていたようなんです。最近は原作本が人気タレント出演で映画化される場合、帯にタレントの写真を入れてPRするのが普通。本の販促だけでなく映画・ドラマの宣伝にもなりますから。ジャニーズも小学館など他の出版社から出ている原作本には、ジャニーズのタレントの写真をガンガン使わせています。ところが、キムタクのプロモーションに必死になっているジャニーズが、これにかぎっては『写真を使わせない』と通告してきたらしい」(出版関係者)
ジャニーズが写真掲載を拒否したのはもちろん、原作本の版元が文藝春秋だからだ。この帯の付け替え計画が進み始めた直前、「週刊文春」がNEWS小山慶一郎と加藤シゲアキの未成年飲酒、同じくNEWS手越祐也の未成年飲酒、Hey! Say! JUMP岡本圭人の電撃脱退などを立て続けに報じており、これに怒ったジャニーズが写真掲載を頑なに拒否したのだという。
「2006年にも、やはり文藝春秋から出ている文庫本に収録された『武士の一分』(作・藤沢周平)が木村主演で映画化された際にもジャニーズは木村の写真の使用許可を出さなかったことがあったが、今回は、SMAP騒動での週刊文春の報道がジャニーズ寄りだったこともあってか、当初はジャニーズの感触も悪くなかった。それが、一連のNEWS報道のせいで態度が豹変したようです」(前出・出版関係者)
7月はじめ、新しい全面帯の文庫本『検察側の罪人』が全国の書店に並んだが、森の中に車が止まっているだけの映画のスチール写真の上にタイトルと「木村拓哉」「二宮和也」の大きな文字に映画公開日が載っているという苦肉の策がにじみ出たものだった。
所属タレントの結婚やネットを解禁しても、ジャニーズの本質はいささかも変わっていないということだろう。
(林グンマ)
最終更新:2018.08.20 12:27
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