りゅうちぇるが「男の家事」めぐり、さんま・一茂・良純と論争! 家事こなすりゅうちぇるに3人は“女性依存”正当化

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日本テレビ『踊る! さんま御殿!!』番組サイトより

 2016年12月にぺことの結婚を発表し、今年の7月11日には第一子となるリンク君が生まれたばかりのりゅうちぇる。そんなりゅうちぇるが8月14日放送『踊る! さんま御殿!!』(日本テレビ)に出演したのだが、そこで夫婦関係や家事について語った考え方が視聴者からの絶賛を呼んでいる。

 まず、りゅうちぇるは、「イラっとくる夫・妻の言動」をテーマにした視聴者投稿の再現VTRで「パジャマのボタンが取れたので妻に付け直してもらえるようお願いしたが、穴よりも大きいサイズのボタンを付けられた」という内容の話が流されると、「いま見ててびっくりして。ボタンとかも、僕、取れてたら普通に自分でやっちゃう」とバッサリ。明石家さんまに「『付けてくれよ』って甘えたくないの?」と問われても、「違うところで甘える」と即座に返していた。

 また、料理に関しても、「いまやっぱり(子どもが)生まれたばっかりだから、僕がつくるようになりました」と語り、最近では自分で料理をつくる努力を始めたと語る。

 ただ、結婚してから料理教室に通い始めたぺこの料理の腕前はかなりのものらしく、「でも、ぺこりんがなんでもできすぎちゃうから、僕がじゃあなにができるか、みたいな」と、家事については現在でも悩みが続いていると吐露する。

 それに対してスタジオにいる初老の男たちの反応がひどかった。明石家さんまはこともなげに「料理教室、結婚前に行っておいてほしいなぁ〜。俺らの時代はそやで〜」と発言。

 SHELLYが「料理教室に通ってほしいのはお互い様ですよ」と反論すると、石原良純は「え〜、つくってよ〜。ご飯はつくって〜」と子どものような反応を返す。

 さらにSHELLYが「りゅうちぇるの言っていること、ホント正しいなと思って。産後はそれどころじゃない日々が続くわけじゃないですか、そのとき旦那さんがちゃちゃっとつくってくれたら、二人でうまく生活できるのに」と至極真っ当なことを言っても、さらに石原良純は「じゃあ、つくったら褒めてくれる? だって、どうせ(つくっても)不味いとか言われるし」と語る始末であった。

 また、長嶋一茂からは“身の回りのことは奥さんにやってもらいたい”と男が思うのは遺伝子レベルで決まっていることだとのトンデモ発言まで飛び出す。「男はやっぱり生まれたときから、お母さんがおっぱいをあげるところから始まって、全部やってもらっているから、どこかで遺伝的に女性がなんかしてくれるみたいな。だから、みんな亭主関白のベースから始まるのよ。DNAとしてそれがあるの。男のマザコン度って普通じゃないじゃないですか?」との言葉に、SHELLYは「すいません。おっぱい(飲む時期)から40何年経っているんですか?」と返していたが、その通りだろう。

 50代、60代の初老の男たちと、22歳のりゅうちぇる、どちらが「自立した大人」なのかは言うまでもない。

 りゅうちぇるは8月2日放送『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)でも、「お仕事の合間とかちょっとだけ帰ったりして(洗濯や洗い物を)やってますね」「(ぺこの身体を)マッサージしてあげたりとか」「料理とかも全然したことがなかったので、ちょっと帰ってリゾットつくったりとか」と結婚生活を報告。

 また、先月26日に行われた記者会見でも、育児について「元気いっぱいです。脚の力がすごく強くておむつを替えるのも結構大変。おしっこも飛ばされちゃうけどそれがまた愛くるしい」と語ったり、家事や結婚生活についても「仕事の合間に30分、1時間でも帰ってぺこりんと一緒に沐浴をやったりしてます。ぺこりんは料理を作る暇がないので、僕が作ってまたお仕事に行ったり…。苦ではないです。今までしたことがない生活なので楽しいです」と述べたりしている(2018年7月26日付ニュースサイト「エンタメOVO」より)。

「男らしくない」と批判されても、「絶対にかわいいパパでいる」と宣言

 ここで思い出すのは、結婚前のりゅうちぇるは「男らしくない。子どもができても、そういうパパでいるの? 子どもがかわいそう」などと言われてきたということだ。

 しかし、「男ならこうあるべし」という「同調圧力」に対し、りゅうちぇるは毅然とした態度をとり続けてきた。「多様性」や「個性」「自分らしさ」を大切にしたいというのは、りゅうちぇるが一貫してもっている確固たる信念そのものだからだ。

 その強い思いがよくわかるのが、2016年7月放送『爆笑! いいね動画シアター』(フジテレビ)内のドッキリ企画だ。

 このドッキリの内容は、同じ事務所の先輩モデルから嫌いな牛乳をすすめられたり、メイクを説教されたりするというもの。飲めない牛乳を無理矢理すすめられても如才なく先輩を立てていたりゅうちぇるだったが、メイクについて「化粧してる男ってありえないんだよね」と説教された途端、それまでとは態度を一変させて敢然と反論したのだ。

 りゅうちぇるは「自分がいちばんよく見える方法として化粧を選んだり、男の子でもカラータイツをはいたりしている」と、先輩を気遣ってにこやかな表情ながらも、きっぱりと主張。さらに先輩モデルが「男らしくない。子どもができても、そういうパパでいるの? 子どもがかわいそう」などと批判を重ねると、りゅうちぇるはかなり熱い調子でこう語った。

「絶対かわいいパパでいる。人に何を言われても、自分がしっかりしていれば大丈夫」
「人に合わせないで自分の好き嫌いを表現できる子、しっかり自分をもった子に育てるので、お父さんがこうやって言われるのがイヤと思うなら『お父さんって思わなくてもいいよ』って言います。何か言われるのが恥ずかしいと思うような弱い子には絶対に育てない」
「ずっとそう言われて育ってきたので、こうやって言われるのは人生初めてのことじゃない。家族ができて子どもができても、偽りの自分に慣れたら人に何も教えられない」

第一子キラキラネーム批判にも、まっとうな反論

 こうしたりゅうちぇるの姿勢はいまも変わっていない。ぺこと結婚して以降、「パパになったらいまのメイクやファッションをやめるのか」などとしょっちゅう質問されているが、そのたびにりゅうちぇるは変わらず「かわいいパパでいる」と答えている。

 長男の名前を「リンク」としたときも、インスタグラムを通して「本当に子どものことを考えているならもっと真面目な名前にしてください」などという意見がぶつけられたというが、しかし、その名前は映画『ヘアスプレー』に登場し、黒人差別やルッキズムに染まらない人物として描かれたリンク・ラーキンに由来することを明かしつつ、強い思いを主張し続けた。

「人の名前でいじめるような子にリンクはしないし、僕たちも人の見た目や名前で人を判断する子には絶対しない。キラキラと言われても、リンクの中身を見て友達になって、愛してくれる子が現れるようにリンクを育てたい」(18年5月1日付ウェブサイト「eltha」より)

 りゅちぇるは、社会一般が考えるスタンダードな、男らしさ、夫、父親像などというものに、まったく興味をもっていない。自分らしくあり続けること、「異物」であり続けることで、「ふつう」を押しつけ「異物」を排除しようという空気に、自身の身を呈して、抵抗している。

 いまだに旧来的な男女の性役割を押し付けるような言説が日本のテレビでは跋扈しているが、りゅうちぇるには今後も空気を読まず自分らしさや多様性の大切さを発信し続けてほしい。

最終更新:2018.08.18 11:01

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